「ヴィンチェンツォ」クァク・ドンヨン、ソン・ジュンギに感謝“やりたいようにやってと…”

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=H&Entertainment
俳優のクァク・ドンヨンが、「ヴィンチェンツォ」のチャン・ハンソ役について格別な愛情を示した。

クァク・ドンヨンは最近、マイデイリーとオンラインインタビューを行った。今月韓国で放送終了となったケーブルチャンネルtvNの土日ドラマ「ヴィンチェンツォ」で、チャン・ハンソク(2PM テギョン、チャン・ジュヌ役)の腹違いの弟チャン・ハンソ役で熱演を繰り広げた。

クァク・ドンヨンはダイナミックに変化する人物のストーリーをしっかりした演技力で表現、「ヴィンチェンツォ」の人気に力を添えた。テギョンとはトップの座を巡って権力の戦いを繰り広げる殺伐としたケミ(ケミストリー、相手との相性)を、ソン・ジュンギ(ヴィンチェンツォ役)とは実兄よりももっと実兄のようなブロマンス(男同士の友情)を披露した。ここに哀れみの感情まで刺激する深みのある演技で、憎むことができない“悪人キャラクター”を完成させ、“クァク・ドンヨンの再発見”という好評を得た。

この日クァク・ドンヨンは「ヴィンチェンツォ」の人気の秘訣を尋ねると「パク・ジェボム脚本家特有の、愉快に展開されるストーリー」を挙げ、「また最近、新型コロナウイルスによりみんなが窮屈な日常を過ごしていると思いますが、このドラマの主人公が悪人たちを無差別に罰する痛快な面白さがあってたくさん愛されたのだと思います」と答えた。

特にクァク・ドンヨンは単純な悪役ではない、変化に富むチャン・ハンソの感情を安定した演技で完璧に描き出し、ドラマへの没入度を高めた。これについて彼は「最初にキャラクターを構築していく過程に念を入れました。チャン・ハンソは兄から抑圧されていますが脱出したがっていて、会長という地位だけで自分の人生にかろうじて耐えている人物ということを端的に見せるため、ディテールに演技しようと努力しました」と伝えた。

続いて「チャン・ハンソは無知なところが最も大きな魅力だと思います。無知で無謀で、ホダン(しっかりしているように見えるが、どこか抜けている人)な部分もあって、隙だらけなんです。視聴者の方々も『あんな人が悪人だって? 実は可愛そうな人だったんだ』と感じたでしょう。このような人間的な魅力があるキャラクターなので、僕も魅力を感じました」と述べた。

また彼はチャン・ハンソのどんでん返しについて「チャン・ハンソは数年前から、腹違いの兄のチャン・ジュヌを裏切りたいと思っていたでしょう。ずっと前から思っていたと思います。だから裏切りというよりは『脱出』という表現が合うと思います。単純に敵になるか、味方になるかの意味じゃなく、チャン・ジュヌから恐怖を感じてきたチャン・ハンソだからです」と説明した。

そして「チャン・ハンソが憎まれるのは嫌でした。この人物の事情とそのように行動した理由が明かされた時、視聴者の方々が愛は無理だとしても、哀れみくらいは感じていただければと思いました。そのため、しっかりと設計されている台本に忠実に演技しようと思いました。また、僕の顔が好感を持てない顔ではないので、自然にそのような結果をもたらしたのではないかと思います」と冗談を言った。

クァク・ドンヨンは「『ヴィンチェンツォ』は、誰もがお互いを一つの心、一つの意味で大切にする現場でした」と格別なチームワークを語った。

それと共に彼は「特にソン・ジュンギ先輩は主人公ヴィンチェンツォとしてすべてを網羅する思いやりが本当にすばらしかったです。おかげで一つになることができて楽しかったです」と称賛した。

続いて「先輩が『したいようにやってみて。合わせるよ』と最初に言っていただき、いつも気楽に接してくれました。そのような姿がとてもかっこよかったです。僕もいつかあんな先輩になりたいと思いました」と尊敬の念を表した。

またクァク・ドンヨンは「本当に毎回驚いたのは、ソン・ジュンギ先輩の声です。本当に素敵な声を持っておられます。その声が持っている力があります。聞く度に驚きながら撮影しました」と述べた。

クァク・ドンヨンは「8ヶ月ほど撮影しましたが、本当に楽しかったし、作品も視聴者の皆さんにたくさん愛されて本当に幸せな時間でした」と振り返った。

続いて「『ヴィンチェンツォ』が特別な理由は、全ての俳優、全てのスタッフの方々が愛情を込めて手がけた作品であるということです。皆が愛情を持つというのは決して容易ではないことですが、そんな愛おしい作品を視聴者の方々に応援していただき、愛していただいて本当に感謝しています。視聴者の皆さんのおかげで、『ヴィンチェンツォ』チームの皆がとても幸せでした」と伝えた。

記者 : キム・ナラ