「楽園の夜」オム・テグ“Netflixで公開…世界中の人に見てもらえることが新しい経験になった”

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写真=Netflix
俳優のオム・テグが商業映画初の主演作であり、“ノワールの大家”パク・フンジョン監督の新作「楽園の夜」を通じて世界中の人々に会った。

「楽園の夜」で、組織のターゲットとなり済州(チェジュ)島に逃げることになったテグ役を演じたオム・テグのオンラインインタビューが行われた。

最近、Netflixを通じて公開された「楽園の夜」は、組織のターゲットになった男性と、人生の崖っぷちに立たされている女性の話を描いている。「新しき世界」(2013)、「THE WITCH/魔女」(2018)などをヒットさせたパク・フンジョン監督が脚本と演出を務め、「第77回ベネチア国際映画祭」に唯一招待され、海外からも絶賛を受けた。

オム・テグは犯罪組織のエースだったが、一瞬にしてライバル組織のターゲットとなり“楽園の島”済州へ逃げるテグに変身した。誰でも羨むベテラン組織員であるテグは残酷で冷酷だが、人間として内省的で温かい一面を持つ立体的なキャラクターだ。

2007年映画「1942 奇談」でデビューして、映画「イントゥギ」(2013)を通じて顔を知らせたオム・テグは、「チャイナタウン」(2014)、「ベテラン」(2014)、「密偵」(2016)、「安市城」(2017)、「私のボクサー」(2019)など多彩なフィルモグラフィーを築いてきた。

それにも関わらず主演としてのプレッシャーを告白した彼は「物語が姉と姪を失うところから始まるので、済州で撮影するときにその感情を覚えていようとしました。最初に台本を見たとき、キャラクターの名前にテグと書かれていて驚きました。また監督とチョン・ヨビン、チャ・スンウォン、パク・ホサンのおかげで気楽に演技できました」と伝えた。

キャラクターのために体重を9㎏も増やすなど、徹底した役作りを見せた彼は「監督から、廊下のシーンで登場するとき『表情だけでストーリーが感じられるようにしたい』と言われました。疲労、姉の病気、姪に対する懸念を表現しようとしました。荒れた肌を表現するため、化粧水やクリームなどもつけなかったですし、荒れた唇にするためにリップクリームも塗りませんでした」と伝えた。そして「観客に感情を伝えたいのに、ディテールに表現するのが大変でした。ソウルと済州での撮影に間があったので、感情を失わないように覚え続けて、何度も思い出すようにしていました」と述べた。

人生の崖っぷちに立たされているジェヨン役を演じたチョン・ヨビンについて「『密偵』の撮影で、少し会ったことがありました。『罪深き少女』(2018)の公開当時、“演技怪物”という記事を見て、映画を見ると、その言葉の意味がすぐに分かりました。本物の演技怪物で、とても良い人です」と絶賛し「チョン・ヨビンさんが銃を構えるシーンが好きです。済州で車に乗っていく中、風がチョン・ヨビンさんの髪をなびかせるシーンも素敵でした。ときめきと緊張感を感じました」と語った。

パク・フンジョン監督のおかげで、チョン・ヨビンと親しくなることができたという。彼は「毎日僕とチョン・ヨビンさんを呼んで、おいしい料理とコーヒーを買ってくださいました。そして、自然に会話を交わすようになりました。チョン・ヨビンさんとはまた別の作品で共演したいです」と伝えた。

映画は劇場ではなく、Netflixで公開されている。オム・テグは「大きな画面と良いサウンドで楽しむことができなくなって、とても残念です。ですが、動画配信サービスを通じて、世界中の多くの人に見てもらえる点は、新しい経験になりました」と話した。

映画が配信され、視聴者の反応を探したという彼は「“内省的なギャング”という表現は初めてでした。新しくて印象的な反応でした」とし「両親も面白かった、よくやったと言ってくれて嬉しかったです」と伝えた。兄のオム・テファ監督に言及して「いつも答えは同じで、『いいね』『悪くないね』などと言ってくれます。悪いとは言われないです」と述べた。

「演技に満足して車に乗った時が一番幸せです」と言った彼は、どのような俳優になりたいのかという質問に「作品に迷惑をかけない俳優になりたいです」と答えた。

暇な時には愛犬オムジと一緒に時間を過ごす、素朴な日常を公開した。彼は「親が撮ってくれるオムジの写真や動画を見て、笑っています。『動物農場』に出演してみたいです。視聴者として楽しく見ています。動物と一緒に過ごすのが楽しいです」と語った。

映画「楽園の夜」は、Netflixで視聴できる。

記者 : ヤン・ユジン