話題の日韓コンビ!海蔵亮太×Siwoo、言葉の壁を超えた2人の関係「チングって日本でいうと“ズッ友”みたいな感じ(笑)」

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カラオケの世界大会で優勝したことがきっかけでデビューした異色のシンガー・海蔵亮太と、韓国でデビューし今は日本で作曲家として活動しているSiwoo。2人は作曲家と歌手として数々の楽曲を生み出す一方、作曲家と歌手という垣根を超えて「素敵な人よ -chingu version-」でデュエットしたり、完全プライベートでNiziUの「Make you happy」のカバー映像を制作してバズらせたりしている。

今回はそんな2人へのインタビューを対談形式でお届け。2人の出会いとおたがいへの想い、そしてこのインタビューがきっかけで生まれた2人の新たな夢とは?

――まずは自己紹介をお願いします。

海蔵亮太:僕は、それまで普通に働いていたけど、カラオケの世界大会で優勝したのがきっかけでこの世界に入ったっていう、ちょっと変な人です(笑)。それまでオーディションを受けたこともなかったし、歌は好きだったけどシンガーとして飯を食っていこう! みたいなのは全然なくて、歌はあくまで趣味のひとつでした。それが、たまたま社会人として働いていた時に友だちとカラオケに行ったら、カラオケ世界大会の日本代表を決める予選の一次審査がそこでできるということだったので、友だちとノリで応募したのが事の始まりです。本当に人生って何が起こるかわからないですよね(笑)。だから自分がこうやって歌わせてもらってることがすごく不思議です。あの時、じゃあやってみようっていう軽い気持ちでやれたフットワークの軽い精神がよかったなと思いますね。その時やってた仕事も大好きだったので、デビューしてなかったらたぶん今もそこで働いていたと思います。

Siwoo:私は今は日本で作曲活動をしていますが、最初は韓国でダンスボーカルグループとしてデビューしました。その時は、そんなに大きい会社ではなかったのもあって、あまりうまくいかなくて。その後、その会社が別の会社と合併して、新たにボーカルグループを作ることになったのですが、お金がなかったので自分で作曲して制作費を節約しようと思って作曲を始めました(笑)。高校の同級生だったVOSのキョンロクから曲をもらって、それでやっとボーカルグループとしてデビューできることになったんです。その後、日本で活動した時に日本っていいなと思って、もし今後も音楽活動をやるんだったら日本でやりたいという気持ちで日本語を勉強して、日本に来ました。
 

ライブでファンに「海蔵くんの歌を聴いた瞬間、納得してしまう」

――そんな2人の出会いはいつ、何がきっかけだったんですか?

海蔵:出会いは3年前ですね。2018年の夏ぐらいですかね。共通の知り合いがいて、その人の紹介でSiwooさんを教えていただいて、そこで会ったのが初めてです。

Siwoo:そうですね、時が経つのは早いね(笑)。

海蔵:初めは、こういう面白い人がいるよ、みたいな感じで教えてもらって。

Siwoo:その頃は日本語が全然しゃべれなかったよね。今考えたらすごく下手だった。

海蔵:いや、今がすごいから! 今ではLINEで冗談を書いたりもできるんですよ。でも、3年前に出会った時は、こんな曲を作ってますって教えていただいたくらいで。最初はこんなにオープンな人ではなかったですよ。人見知りだったんですよね。だから最初は僕がちょっとズカズカ行き過ぎちゃったかなって思いました。

Siwoo:韓国で日本の文化というと、まずはアイドルなんですよね。韓国には日本の情報があまり入ってこないし、バラエティ番組で人気のある日本のアイドルを見ることが多かったから。そのせいか、日本のアイドルってあんまり歌がうまくないんだなと思ってたんです(苦笑)。今はそういう文化だというのは理解してるし、逆にそれが魅力なんだということはわかってるんですけどね。でも、海蔵くんはちょっと(歌が上手くて)やばいなっていうのが最初の印象でした。当時は日本のアーティストの中でもアイドルの曲ばかり聴いてたから、日本人も本当は全然そうじゃないんだって思いましたね。

海蔵:わあ、うれしい!

Siwoo:私の曲ってすごく難しいんですよ。韓国のアーティストでも難しいって言うくらい。でも、海蔵くんは普通に歌えるので、すごくびっくりした!

海蔵:ややこしいんですよね。でもSiwooさんの曲は歌ってて楽しいです。

Siwoo:海蔵くんは、何を歌っても海蔵くんなんですよ。どの曲を歌っても自分のスタイルにできちゃう。私が歌うために作った曲でも、海蔵くんが歌ったのを聴いて、この曲の主人は私ではなかった、と思ったこともあります(笑)。海蔵くんの仮歌を聴いた瞬間、納得してしまうんですよね。それが「素敵な人よ」という曲です。

海蔵:その話、初めて聞いた! 普段あんまりそういう話しないもんね、Siwooさんとは。新大久保で韓国料理食べたいとか、そういう話ぐらいしかしないから(笑)。

Siwoo:真面目な話はあんまりしないよね。

――海蔵さんから見たSiwooさん、Siwooさんから見た海蔵さんはどんな人ですか?

海蔵:僕は、最初の頃は自分で作詞、作曲をしていなかったので、自分ができないことをできちゃう人っていうイメージでした。だから神々しいというか、マジ神! リスペクト! みたいな感じだったんです。僕の中にあった作曲家さんとか作詞家さんって堅苦しいイメージだったのが、Siwooさんはすごくフレンドリーに接してくださるので、Siwooさんと出会ってそのイメージはすごく変わりましたね。出会った年の9月に僕のワンマンライブがあって、ライブが終わった後にごあいさつした時、ライブ後のテンションもあったのかSiwooさんがすごくテンション高くて。そこから急に仲よくなりましたよね。

Siwoo:あのライブで海蔵くんのファンになったんですよ。

海蔵:その時のSiwooさんのテンションは今でも覚えてます。あれ、この前と全然違うぞ、みたいな(笑)。そこからSiwooさんと仕事以外でも会うようになりましたよね。

Siwoo:僕は若い時にたくさんライブを観てきたので、ライブを観るのが嫌いになっちゃったんですよね。日本の有名なアーティストさんのライブに行った時も面白いとは思わなくて。10分、20分ライブを観たら、面白くないなあ、帰りたいなあってなってたんですけど(苦笑)。海蔵くんのライブは久しぶりに最後まで楽しかったんですよね。それが自分なりに結構ショックで。作曲家からしたらすごくいい材料なんですよね、海蔵くんって。こちらが何を作っても歌える人だなって。それがライブを観て強く印象に残りましたね。
 

「チングって日本でいうと“ズッ友”みたいな感じ(笑)」

――Siwooさんが作曲して海蔵さんが歌った「素敵な人よ」は様々なバージョンがありますが、チングバージョンは2人でデュエットされてるんですよね。

海蔵:チングバージョンを出すことになった時、実はその前に大竹しのぶさんとデュエットの「ありがとうって気づいていてね」というシングルを出すことが決まっていたんです。そしてさらに、Siwooさんは大竹しのぶさんとも知り合いで仲がよくて。なので、デュエット繋がりで「ありがとうって気づいていてね」のカップリングにチングバージョンを入れることにしました。

Siwoo:韓国で“チング”という言葉は本当に仲がいい人にしか使わないんですよ。

海蔵:日本でいうと“ズッ友”みたいな感じですよね(笑)。

Siwoo:そうそう、本当に仲のいい親友にしか言わないんですよ。韓国ではちょっと知ってるくらいの人を友だちとは言わないんです。

▼海蔵亮太 feat. Siwoo「素敵な人よ - chingu version - 」MUSIC VIDEO


――ハングルバージョンではSiwooさんが韓国語で歌っています。おたがいが歌う曲を聴いてどう思いましたか?

海蔵:今は日本にいるから、Siwooさんも普段は日本語をしゃべってるじゃないですか。日本語しか聞いたことがなかったので、レコーディングでSiwooさんの韓国語を聴いた時、そっかそっか、やっぱりそうだよなっていう謎の納得はありました。新鮮でしたし、やっぱり韓国語が母国語なんだなっていうのは感じましたね。

Siwoo:海蔵くんの歌は、ミックスする時にあんまり触るところがないですね。本当に何もいじらなくていいから、すごく便利(笑)。私はすごくいじるタイプなんですよ。私の歌は(ミックスに)2、3時間かかるけど、海蔵くんの歌は5分、10分で終わっちゃう。

――海蔵さんが歌った曲の中で、Siwooさん的に一番難しいだろうなと思った曲はなんですか?

Siwoo:「素敵な人よ」ですね。

海蔵:僕的には「素敵な人よ」ではないですね(笑)。Siwooさんからいただいた楽曲の中では、「素敵な人よ」はどちらかというと楽しかったです。

Siwoo:ええ、じゃあどの曲だろう?

海蔵:何だと思います?

Siwoo:「コトバの花束」?

海蔵:違います。

Siwoo:そしたら「アイシテル×アイシテル」かな?

▼Siwoo「素敵な人よ(시간처럼 가주라.) - Korean Version -」MUSIC VIDEO


海蔵:そう! 「アイシテル×アイシテル」という曲もSiwooさんが作ってくださった曲なんですけど、この「アイシテル」っていうワードが日本語と韓国語でリズムが違うんですよ。あとは、Siwooさんからいただく楽曲の主旋律ってシャッフルが多いんですよね。たぶん韓国語だったらうまい感じにハマってグルーヴが出ると思うんですけど、「アイシテル×アイシテル」はメロディが普通に流れてる中で、シャフルっぽいリズムを日本語に当てはめて歌うっていうのがすごく難しくて。頼りになるリズムがないというか。例えばドラムのハイアットとかバスドラが刻むリズムが頼りになって、それを聴きながらだったら歌いやすいんですけど、この曲に関しては歌いながら気を抜くとどこかで迷子になっちゃう感じがしますね。韓国の言葉と日本の言葉って似てるところも多いじゃないですか。全部母音がつくとか。でも音の切り方とか出し方は言語として違うので、韓国語っぽいリズムの中で日本語をハメつつ、日本語をちゃんと聴かせるというところで、僕としてはこの曲が一番難しかったですね。

Siwoo:私の考えと逆ですね。私の中では、海蔵くんが歌ったらこんな感じになるかなっていうのは大体いつもあるんですけど、この曲に関しては想像していたよりすごくよくなったなと思ったんですよ。この曲がこんなによくなるんだ! って感じたのが「アイシテル×アイシテル」でした。

海蔵:この曲、本当に難しいんですよ。歌ってみてくださいよ!

Siwoo:私は歌えないですよ、難しくて。自分で作った曲なのに(笑)。
 

初めて作詞に挑戦「自分のヌードを見られてる感覚(笑)」

――海蔵さんが2月にリリースされたアルバムのリード曲「僕が歌う理由(わけ)」もSiwooさんの作曲ですよね。この曲は、歌詞とメロディとどちらが先にできていたものなんですか?

海蔵:これは曲が先で、歌詞を後から書いたんですよ。

Siwoo:この曲には先に韓国語の歌詞が入ってたんですよ。その時は完全にK-POPっぽい雰囲気の曲だったのが、海蔵くんが歌詞を書くと聞いて、面白くなるだろうなと楽しみにしてました。実は、もともとあった歌詞はあんまりよくなかったんですよね。ありきたりなラブストーリー的な内容だったので。でも、海蔵くんが歌詞を書くって聞いたから、どんな内容になるのかな、海蔵くんが考えるこの曲に合う自分の話は何なのかな? って、すごく楽しみでした。上がってきた歌詞を見た時は、やっぱり海蔵くんだなって(笑)。これが海蔵くんの物語なんだ、海蔵くんってこういう人なんだなっていうことがよくわかりました。

海蔵:僕はSiwooさんから曲をいただいて、最初に聴いた時、最初にタイトルから決めたんです。この曲は「僕が歌う理由(わけ)」というタイトルで作ろうって。そこから、僕はなんで歌ってるんだろう? って考えていきました。僕が歌を歌ってる理由は、最近は会えてないですけど、やっぱり応援してくださるファンのみなさんのためとか、それこそ毎週家族でカラオケに行くぐらい歌が好きだった家族に向けてとか、そういう自分のある意味、狭い世界の話を書いたら面白いんじゃないかと思って。幼少期に歌で救われたこととか、僕が感じたいろんなことをこの曲のメロディにはめて、歌詞を作りました。

――海蔵さんの実体験が歌詞に込められてるんですね。

海蔵:初めて作詞に挑戦させていただいて、自分ってこういう人間なんだなっていうのが自分でも可視化できました。でも他の人に自分のことをわかられるのって、うれしいですけど、ちょっと恥ずかしいというか、自分のヌードを見られてる感覚(笑)。ちょっと恥ずかしいなと思ったんですけど、今回の経験はすごく勉強になったなと思うし、これをきっかけに最近は作詞とか作曲にも挑戦しはじめたので、そういう意味では本当にSiwooさんには感謝してますね。

――じゃあ次は本当に2人だけで作った曲も誕生するかもしれませんね。

海蔵:やってみたいです!

Siwoo:チャレンジしてみたいね。

海蔵:今、テーマを決めてくだされば! Siwooさんはテーマとか、雑な感じがいいんですよね。

――じゃあ“チング”でお願いします!

海蔵:なるほど。けっこうラブソングが多いですからね。

Siwoo:韓国の曲ってほぼ100%、ラブソングなんですけど、私は日本に来てから曲を作る時、だんだん夢とか希望についての曲を作るようになりました。そこは日本に来てけっこう変わりましたね。

海蔵:それこそ今はこういう世の中だから、希望というか、がんばろうっていう言葉はすごく刺さるんじゃないですかね。

Siwoo:最近作った曲はラブソングがあんまりないんですよ。ほぼ全部、希望の曲なので。不思議だなって。

海蔵:だんだん日本になじんできちゃいましたね。

Siwoo:本当にそうですよね。


NiziUの曲をカバー「本当に遊びからスタートした企画」

――YouTubeではお2人がNiziUの曲をカバーした映像を公開していますが、どんな経緯であの映像を撮ることになったんですか?

海蔵:あれは完全に僕のムチャぶりからですね(笑)。去年の夏にアップしたものなんですけど、去年はコロナでなかなか人前で歌うことができなくて、ファンの人に音楽を届られてないなっていうのをすごく感じていたんですね。そんな時、テレビで「Nizi Project」を見て、そういう中でも一生懸命がんばっている人たちの姿を見ていたら、素敵だなと思って。彼女たちの「Make you happy」という曲は、男が歌っても絶対いい曲だよなって個人的に思ってて、でもひとりで歌うよりかは、巻き込み事故じゃないですけど、誰かを巻き込んで一緒にやった方が面白いなと思って。NiziUってJ.Y.Park(パク・ジニョン)さんが選んでプロデュースされてるから、言わば日韓合同プロジェクトじゃないですか。そういえば僕の知り合いにも韓国の人がいる! って思って、Siwooさんにお声がけしたら面白そうですねって言ってくださったので、お力をお借りました。

Siwoo:海蔵くんから声をかけてもらって、私もうれしかったです。こういうのって仕事ではないじゃないですか。そういう楽しいことをやろうっていうアイディアをアーティストさんから言ってもらえるのって、やっぱりうれしいですよね。それに、単純に楽しそうだな、やりたいなと思ってやりました。

▼海蔵亮太×Siwoo【Make you happy/NiziU 】男が歌ってみた。(キー♯4)


海蔵:あれ、仕事じゃないんで制作費0円なんですよ。本当に遊びなので。Siwooさんには、仕事でももちろんすごくお世話になってるんですけど、プライベートでも楽しいことができたらいいなと思ってたので、あれができたのはすごくよかったですね。Siwooさんの新しい一面も見れましたし(笑)。ファーストインプレッションとはまた違って、マダムみたいな服を着て、そんなこともやってくれるんだ、みたいな(笑)。それこそ昔アイドルグループでデビューしたっていう経歴とか、ラップを担当してたっていう話を聞いていたので、そういう感じでいくのかなと思ったら、ノリノリでテロテロのパジャマを持参してくれてね(笑)。あれ、全部私物なんですよ。Siwooさんが一番楽しんでたし、それがすごくうれしかったですね。

Siwoo:めちゃくちゃ暑かったけど、すごく楽しかったですね。撮影にかかったのは2、3時間ぐらいだったよね。

海蔵:yogiboのショールームをオープン前にお借りして、大急ぎで撮ったんです。オープン10分ぐらい前に終わって、サッと撤収して。楽しかったですね。

――2人でやってみたいことはありますか?

海蔵:それこそSiwooさんとマジで韓国に行きたいです。韓国のことを教えてほしい。もちろん韓国の音楽のこと、こういう音楽が面白いよとか、こういう曲が流行ってるよとかっていうのはたくさん教えてもらってますけど、もっと韓国の文化を知りたいなって思って。だから韓国に行って、韓国語の1つや2つはしゃべれるようになりたいですね。

Siwoo:海蔵くんは食べるのが好きだから、知り合いがやってるおいしい店に連れていきたいですね。「イッショケンメイ」を作詞したTURBOYさんのお店(*)で、そこは韓国の俳優がよく通うお店としても有名なんです。イ・ミンホさんとか、ソ・ジソブさん、ソン・イェジンさんなどがプライベートで通ってるお店なんですけど、値段は安いんです。ただし、メニューは選べなくて、おまかせしかできないです。そこの社長さんは、今言った俳優さんたちが若い時からごはんを食べさせてたんですよね。社長さんの実家で牛を育てているので、いい肉を安く仕入れられるから、値段が安くて質がいいんです。

*서초동(ソチョ)の광시(クァンシ)

海蔵:行きたい!

Siwoo:そのお店はクリエイターが集まるお店なんですよ。TURBOYさんもそうだし、新しいことが好きな人たちが多くて。それに、海蔵くんの声は韓国にはいないんですよ。でも、韓国人が聞いて聞きやすい声だからみんなに紹介したい。

海蔵:そうなんですか? 「素敵な人よ」のチングバージョンを聴いて、韓国語ってやっぱり日本語とは違うよさがあるなと思ったので、韓国の歌を韓国語で歌ってみたいというのはあります。Siwooさんとだったらたぶんすぐ発音チェックが入ると思うし。

Siwoo:面白いかもしれないですね。韓国で活動しているグレッグという人がいるんですけど、海蔵くんの韓国語はその人と雰囲気が似てるんですよ。

海蔵:日本で言うクリス・ハートさんかな。母国語の感じには聞こえないけど、韓国語として聞き取れてすごくきれい、みたいな。

Siwoo:そういう発音って、普通は英語を使っている人たちが韓国語を歌う時に出る癖なんですよ。日本人が韓国語で歌っても、その癖は出ないんです。なのに海蔵くんはその癖がすごく出る(笑)。

海蔵:僕の中の日本はどこに行ったの?(笑)

Siwoo:だから海蔵くんの韓国語は韓国人にとっては聞き取りやすいし、韓国で歌うのってすごく面白そう。

海蔵:このインタビューのおかげで、僕、第二のグレッグになるかもしれない!?

Siwoo:NiziUはやったから、次はTWICEの韓国語バージョンをやりましょう!

海蔵:TWICEだったら「I CAN'T STOP ME」が好き! 「Feel Special」も好き!

Siwoo:今度は韓国語で歌って、韓国の人にもぜひ海蔵くんを観てほしいな。

海蔵:普通に活動していたらつながることのなかった世界の人たちとか、韓国でYouTubeを観ている人たちとつながるチャンスがあるから、ぜひやってみたいですね。次にKstyleさんでインタビューしていただく時には、もしかしたら韓国語がペラペラになってるかも(笑)。Siwooさんはやりたいこと、ありますか?

Siwoo:私も海蔵くんに韓国語で歌ってもらいたいですね。本当に面白そうだし、楽しみです。
 

「K-POPの模索し続けるスタンス、すごく勉強になります」

――最近、気になっているK-POPの曲はありますか?

Siwoo:私は最近、あんまり聴いてないですね。私は逆にK-POPの色が強いので、J-POPっぽさを混ぜたいんですよ。だから今は作曲も私だけじゃなくて誰かと一緒にやることが多いんですけど……。とはいえ基本的にK-POPは新しい曲が出たら聴いてるんですけど、最近印象に残ったのはaespa(エスパ)ですね。ただ、それはやっぱり勉強として見ているところがあって。個人的に今、こういう時期なので心があたたかくなるというか、外に出られない今、外で楽しく遊んだ思い出を思い出したり、ドキドキを感じる曲はこれですね。日本ではあまり有名ではないんですけど、海蔵くんも歌った「밤하늘의 별을(夜空の星を)」の경서(キョンソ)さんですね。

海蔵:K-POPというとアイドルのイメージが強くて、TWICEとかBLACKPINKとかの曲をいっぱい聴いてきたんですけど、先日ソロデビューされたBLACKPINKのロゼちゃんが最高でした! あと僕、MAMAMOOがすごく好きで、ファサさんの「Maria」は本当シビれるなと思いました。強い女性というか、歌詞の内容も強くて。他の人がどう言おうと私は私だぜ、みたいなのって自分にはない感性なので、すごく憧れるしカッコいいなと思いますね。あと最近はSHINeeの新曲! SHINeeってこんなだったっけ? って。韓国の音楽のよさって、日本だとアーティストのイメージが一回決まっちゃうとそこから抜け出すのってすごく難しいし勇気がいることだと思うんですけど、韓国って曲によってイメージをガラッと変えちゃうじゃないですか。キラキラ系のアイドルがR&Bの強めの曲を歌って人気になったり。そういうふうに、面舵をガンガン振って、模索できるスタンスがめちゃくちゃいいなと思います。自分の知らない自分の可能性をもがいて見つけていってる感じがするんですよね。BTS(防弾少年団)もそうですけど、どんなに有名になっても自分自身を模索し続けるというスタンスだからこそ、世界でも認められるんだろうなって思って、すごく勉強になります。

――最後に、Kstyleの読者のみなさんにメッセージをお願いします。

海蔵:Kstyleを見てくださってる方って、日本だけじゃなくて韓国の文化も好きだし、韓国に住んでる人たちのことも大好きな方々だと思うんですよ。そういう人に悪い人はいないと思うんですよね、たぶん。自国愛がある人はいっぱいいますけど、他国の文化を受け入れて、素敵だな、いいなと思える人って心が寛容というか。いろんなものを吸収して、自分が毎日ハッピーになれるように自分で幸せを創り出せる人たちだと思うので、そういう意味ではKstyleを読んでくださる方たちってきっと本当に素晴らしい方だと思うので、そういう人たちにこのインタビューを通して、僕のことを知ってもらえたらうれしいなと思いますし、よかったら僕の曲も聴いていただいて、いいなと思ったら応援していただけたらうれしいなと思っております。

Siwoo:逆に私は日本が好きで日本に来て、日本のアーティスさんとお仕事して、日本という国がもっと好きになったんですね。日本に韓国のことが好きな方がいることがすごくありがたいなと思っています。Kstyleは韓国の文化が好きな方が見るサイトじゃないですか。そんなサイトでご紹介いただいてうれしいですし、海蔵くんと一緒に出られてさらにうれしいです。海蔵くんの声は韓国好きな方にとって絶対好きな声だと思うので、この記事をきっかけに韓国を好きな人たちが海蔵くんや私を知っていただいて、応援してもらえたらうれしいです。

▼海蔵亮太「僕が歌う理由(わけ)」MUSIC VIDEO


取材:尹 秀姫 / 撮影:朝岡英輔

■リリース情報
海蔵亮太 2nd Album「僕が歌う理由(わけ)」
2021年2月17日発売

1. Opening
2. Everyday Heroes(Album ver.)
3. コトバの花束
4. 素敵な人よ
5. しゃぼん玉
6. Believe in you
7. Make you happy
8. イッショケンメイ
9. 秘密
10.アイシテル×アイシテル
11.紫陽花
12.ステイ・ウィズ・ミー ~そばにいてほしい
13.僕が歌う理由(わけ)
〈ボーナストラック〉
14.ありがとうって気づいていてね/海蔵亮太 with 大竹しのぶ

海蔵亮太「僕が歌う理由(わけ)」アルバム試聴トレーラー:https://youtu.be/ZwIm9_7n6sc

Siwoo 配信シングル「素敵な人よ(시간처럼 가주라.) - Korean Version -」
2021年4月14日配信

【ミュージックビデオ】
・海蔵亮太「素敵な人よ」MUSIC VIDEO:https://youtu.be/5ym--zD_y_s
・海蔵亮太 feat. Siwoo「素敵な人よ - chingu version - 」MUSIC VIDEO:https://youtu.be/qUivkYOJvrw
・Siwoo「素敵な人よ(시간처럼 가주라.) - Korean Version -」MUSIC VIDEO:https://youtu.be/BB3N8F8AWFI
・海蔵亮太「僕が歌う理由(わけ)」MUSIC VIDEO:https://youtu.be/1vMFOmvUBfw
・海蔵亮太「コトバの花束」MUSIC VIDEO:https://youtu.be/kKZ-h8pd0kQ

■ライブ情報
海蔵亮太 LIVE 2021 「僕が歌う理由(わけ)」
日時:2021年6月12日(土) 開場 17:15 / 開演 18:00
会場:大手町三井ホール

■関連サイト
海蔵亮太 公式HP:https://www.ryota-kaizo.com
SiwooオフィシャルHP:http://www.junglegift.jp/

記者 : Kstyle編集部