カン・ハヌル&チョン・ウヒ出演、映画「雨とあなたの物語」タイトルの意味とは?“同名のヒット曲とは関係がなく…”

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写真=ソニーピクチャーズエンターテインメントコリア(株)、キダリENT
映画「雨とあなたの物語」が同名のヒット曲を連想させるタイトルで、その意味への好奇心をくすぐった。

「雨とあなたの物語」は、偶然に受け取った1通の手紙で、お互いを励まし合うヨンホ(カン・ハヌル)とソヒ(チョン・ウヒ)が“雨の降る12月31日に会おう”という可能性の低い約束をして繰り広げられる出来事を描いたアナログ感性の作品だ。

カン・ハヌル、チョン・ウヒもシナリオを読む前は音楽映画だと勘違いしたという「雨とあなたの物語」。映画は同名の楽曲とは全く関係はないが、音楽のように深い響きを与えるという。演出を務めたチョ・ジンモ監督は「誰もが経験し、感じたことのある皆の物語だということを伝えたかった」とタイトルの意味を明かした。

彼は「雨とあなたの物語」で、ごく普通のキャラクターと日常的な物語を通じて、不完全ではあるが、美しく輝く青春の瞬間を思い浮かばせる。

自分が得意なことは何なのか見当がつかず、揺れるヨンホと人生の重さに自分自身を失っていくソヒは、手紙をやり取りしながら日常に活気を取り戻す。ヨンホは自分が好きで、得意なことを見つけていき、ソヒは忘れていた自分の姿を取り戻す。チョ・ジンモ監督が「小さな想像力を発揮し手紙を交換しながら、お互いの人生を励まし合い、少しずつ成長していく」と説明した2人の物語は、不確実な未来に対する不安に惑わされる今の若者たちから共感を引き出し、温かい癒やしを届けるとみられる。

また、スマホもSNSもなかったその時代、手紙を受け取る人の姿を想像しながら一字一字に心を書き下ろし、お互いの手紙を待ち続けながらときめく感情を持つ彼らの姿は、ソーシャルディスタンスが日常となった断絶の時代に、真のコミュニケーションの意味を思い起こさせる。

“雨の降る12月31日に会おう”という約束の日を待ち続けながらときめく2人。「青春の時間を過ごしてきた人たちと、これからその時間を迎える人たちに、待ち続けることは大変かもしれないが、美しく輝かしい時間であることを伝えたかった」というチョ・ジンモ監督の願いのように、待ち続ける中で黙々と自身だけの道を探し、成長していくヨンホとソヒの話は、観客の心も癒やすと思われる。

「雨とあなたの物語」は、4月28日に韓国で公開される予定だ。

記者 : キム・ナラ