韓国音楽配信サイトSORIBADA会長、子会社の社員から横領の容疑で告訴…私的利益に使用か

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写真=SORIBADA
音源ストリーミング会社のSORIBADAが経営権紛争で経営難に陥っている中、SORIBADAのオ・ジェミョン会長が子会社であるTV Dailyとスポーツトゥデイの社員から横領の容疑で告訴された。

TV Daily、スポーツトゥデイの記者は5日、SORIBADAのオ・ジェミョン会長を特定経済犯罪加重処罰などに関する法律違反(横領)罪で、ソウル中央地検に告訴したと明かした。

被告人であるオ・ジェミョンは2016年12月から昨年2月まで、SORIBADAの最大株主として、SORIBADAの経営権を実質的に支配して“SORIBADAの会長”と呼ばれ、告訴人たちの会社についても事実上、社主として経営を総括してきた人物だ。

告訴状には、オ会長がTV Dailyとスポーツトゥデイが業務上保存していた財物を勝手に別の会社に支給したり、個人的に使ったという内容が摘示されている。

告訴状によるとオ会長は2017年と2018年、数回にわたりTV Dailyとスポーツトゥデイの資金数千万円台を、SORIBADAの別の系列社と第3の会社などに支給するよう指示し、実際に両社の資金がオ会長の意図通りに執行されたという。

それだけではなく、自分が個人的に使う高級外車をTV Dailyの名義でカーリースし、保証金やカーリース代などをTV Dailyが払うようにした。実際にTV Dailyは、数千万円に達するオ・ジェミョン会長の個人の車に、会社の資金を代納したという。

告訴人側の法定代理人である、法務法人トンインは「被告人は、告訴人の会社の経営上の重要事項について直接決裁するなど、経営を総括する位置にいた。告訴人の会社は事実上、社主として経営権を行使していた被告人の指示を拒否することができなかった」とし「被告人は各系列社の資金を不当に使って、莫大な私的利益を追っていた」と告発の理由を明らかにした。

続けて「現在、子会社の社員たちは生存権が深刻に脅かされている。オ会長側に数回にわたり、返済を要求する内容証明を送ったが、解決する意志を見せず、やむを得ず告訴することになった。これから直接解決すべく、今後その資金が使われた用所についても明確に調べる予定だ。また現在、手元に届いている情報提供を土台にマスク事業をはじめ、無分別な事業拡張の過程で違法はなかったのかも検証していく。オ会長の横領を、20年を超える歴史を持つSORIBADAと子会社の社員たちが、ただ見てばかりはいられない」と強調した。

一方SORIBADAは現在、深刻な経営難で数億円台相当の音源使用料を払うことができず、新規音源サービスが中止された状態だ。無分別な事業拡張と不透明な投資が経営危機を招いたと考えられている。

記者 : ソン・イルソプ