「暗行御史」INFINITE エル“入隊前最後の作品…除隊しても今のように一生懸命作品に取り組みたい”

OSEN |

写真=マネジメントイサン
INFINITEのエルが印象的な演技でドラマの人気を牽引した。「暗行御史:朝鮮秘密捜査団」で活躍したエルは、アイドルグループINFINITEのエルではなく、俳優キム・ミョンスとしての地位を固めた。

エルはOSENとの書面インタビューで、韓国で最近放送が終了したKBS 2TVの月火ドラマ「暗行御史:朝鮮秘密捜査団」(脚本:パク・ソンフン、カン・ミンソン、演出:キム・ジョンミン)放送終了の感想などを語った。

「暗行御史」は、不正腐敗を暴き、不正に立ち向かって民の悔しさを晴らす、朝鮮時代の王室の秘密捜査官、暗行御史と御史団の痛快なコミカルミステリーだ。「王女の男」 「朝鮮ガンマン」「カンテク~運命の愛~」「不滅の恋人」などを演出したキム・ジョンミン監督とパク・ソンフン、カン・ミンソン脚本家が意気投合した。

「暗行御史」は2017年に韓国で放送されたMBC「仮面の王 イ・ソン」以来、彼の2度目の時代劇だった。韓流を代表するアーティストであり、様々なジャンル、キャラクターを通じて着実に演技力を磨いてきたエルは、ドラマ「暗行御史」で視聴者に強い印象を残した。

劇中でエルは朝鮮末期を背景に、目標も野望もなく、今日だけを生きる弘文館(ホンムングァン:宮中の文書を管理し、王の諮問に答える機関)の官僚ソン・イギョム役を演じた。彼は状元及第(科挙で首席合格)するほど優秀な人材だったが、密かに賭博をする二重生活が発覚し、罰として暗行御史になることを命じられ、迷宮入りした事件を解決した。

ソン・イギョムを演じるエルは、暗行御史の威厳を誇る一方で、茶目っ気溢れる姿も見せ、甘い恋愛模様とブロマンス(男同士の友情)で視聴者を魅了した。彼の活躍で「暗行御史」は、最高視聴率14.0%(第16話、ニールセン・コリア)を記録するなど人気を博した。

エルは「『暗行御史』はずっと楽しく撮影しましたし、入隊前最後の作品として、個人的により意義深い作品になると思います。視聴率も二桁になって幸せに終わることができて嬉しいです。視聴者の皆様にも感謝しています」と挨拶した。

彼は「腐敗した悪人たちを罰し、弱者を救済する勧善懲悪のストーリーが痛快な面白さを与えたと思います。そして全体的にドラマのトーンとストーリーが重くなかったので、視聴者の皆様も負担なくご覧になれたと思います」と人気の理由を挙げた。

特に彼は「個人的に視聴率の期待はしていましたが、ここまでたくさん愛されるとは予想できませんでした。大きな愛をもらって嬉しくて幸せです」と感謝の気持ちを伝えた。

彼はこのように愛情を持っているドラマ「暗行御史」について「大変な時期に慰やしになり、面白くて良い作品として残ってほしいです」と推薦した。

エルは暗行御史ソン・イギョムを演じ、多彩な魅力をアピールした。仲間たちと賭博をしてしまう姿からカリスマ性のある暗行御史まで、エルだからこそ可能な演技だった。彼は「ソン・イギョムは従来の暗行御史のように真面目なタイプではなく、軽くて人間的な面がもっと多い人です。最初から任務に強い使命感を持っていたわけでもありません。だから気軽にご覧になれたと思います」と語った。

また彼は「ソン・イギョムは多様な面を持つ人物です。人間味はありますが、弱点も多いです。でも、事件を解決する時は冷徹で論理的です。普段は軽くて気が緩んだ姿を見せますが、事件を解決する時は真剣な姿を見せたりして立体的に変化し、成長していく人物です」と明かした。そして「演技しながらもこうした変化を誇張せず、自然に表現するため努力しました。また、アクションシーンも多いのでアクションに気を使ってたくさん準備しました」と話した。

それから「朝鮮版『キングスマン』という修飾語のように、暗行御史は腐敗した勢力を罰し、貧しい人々を救済して正義を実現します。ソン・イギョムを演じながら、暗行御史が追求する本質的な価値が何であるかに重点を置いて演じました。ソン・イギョムも元々は純粋で正義感の強い人物でしたが、最初から正義を実現することに大きな価値を置いている人物ではありませんでした。でも、暗行御使として任務を遂行し、弱い者を抑圧する暴力に怒り、悪の集団を裁く過程で正義感の強い人物に成長しました。この点は演技をする時、最も重要だと考えました」とつけ加えた。

またエルは「暗行御史出頭」を叫ぶシーンについて「『暗行御史』は毎回事件が起きて暗行御史が出頭するシーンが繰り返されます。トーンを調整した特別な理由はありませんが、繰り返されるシーンですので同じシーンでも状況に応じてトーンに少しずつ変化を与えようとしました」と教えてくれた。

エルが演じたソン・イギョムの傍にはホン・ダイン(元HELLOVENUS ナラ)、パク・チュンサム(イ・イギョン)がいた。皆優れた能力を持っているとは言えないが、短所を補って一丸となって相乗効果を発揮した。3人が共にした「御史団」のケミ(ケミストリー、相手との相性)は見る楽しさを与えた。

エルは「ナラさんとの相性はとても良かったです。そして仲がいいです」とし「ナラさんは明るくて快活で、すぐに仲良くなれました。パク・チュンサム役を演じたイ・イギョンさんとのケミもとても良かったです。特に演技しながらアドリブをたくさんしますが、現場のスタッフたちがすごく喜ぶほど面白かったです。おかげで僕も一緒にその流れでアドリブができました」と話した。

続けてエルは「ナラさん、イ・イギョンさんら俳優たちと息がぴったりでしたので、御史団のケミも最高だったと思います」とつけ加えた。

エルは2月22日、慶尚北道(キョンサンブクド)浦項(ポハン)にある海兵隊教育訓練団に入所し、国防の義務を果たしている。新型コロナウイルス感染拡大により、別途のイベントはなかった。

エルは「海兵隊を志願した特別な理由はありません。韓国の国民なら誰もが国防の義務を果たすべきではないでしょうか。その中の1人がキム・ミョンスで、普段から海兵隊について良いイメージを持っていましたのでドラマの撮影に入る前に志願しました」と明かした。

続けてエルは「いつも変わらぬ愛を送ってくださってありがとうございます。韓国の軍人として一生懸命に服務して帰ってきて、コロナのない平凡な日常で皆様と直接会って挨拶できることを願っています」と伝えた。そして「除隊後にも今のように着実に、一生懸命に作品に出演し、どんな作品でもそのキャラクターに合う演技をします」と話した。

記者 : チャン・ウヨン