映画「パク・ファヨン」を演出したイ・ファン監督の新作「大人たちは知らない」が、4月に韓国で公開される。

映画「大人たちは知らない」は、家庭や学校から捨てられた10代の妊婦のセジンが、家出して4年目の同い年の友人ジュヨンと共に、険しい“遺産プロジェクト”を始めるストーリーだ。

10代のリアルな生存記録を描いた話題作「パク・ファヨン」（2018年）を演出したイ・ファン監督の新作で、最近深刻な社会問題として浮上している“いじめ”はもちろん、街をさまようしかない青少年たちの暗い現実をリアルに描いた。

“10代妊婦の遺産プロジェクト”という衝撃的なテーマの作品で「第25回釜山（プサン）国際映画祭」で韓国映画監督組合メガボックス賞、KTH賞を受賞する快挙を成し遂げ、作品性と話題性が認められた。

新人女優のイ・ユミとEXIDのハニが、それぞれセジン役とジュヨン役を演じ、早くも話題になっている。イ・ユミは映画「パク・ファヨン」、ドラマ「恋のステップ～キミと見つめた青い海～」「リセット～運命をさかのぼる1年～」などで、イメージチェンジを繰り返してきた実力派女優だ。「パク・ファヨン」に続き、「大人たちは知らない」でもセジン役に扮し、前作の世界観をより拡大させた人物であるセジンを繊細に表現したと好評を得た。

EXIDのハニは、すでにドラマ「XX」「白いカラス」「まだNot30」を通じて安定した演技力を見せ、女優として着実に成長している。彼女は、セジンの“遺産プロジェクト”を手伝う、家出して4年目の同い年の友人ジュヨン役を完璧に演じ、これまで見せたことのない新しい姿を披露する。

そんなセジンとジュヨンの姿を収めた2枚のポスターが公開された。強烈な色のセジンのポスターには、世界のどこにも逃げ場を見つけることができず、疲れてしまった18歳のセジンの姿が、ジュヨンのポスターには、反抗的な目とすべてに無関心そうな表情のジュヨンの姿が写っており、漠然とした明日への不安と危うい状況に陥った人々の物語への関心を集めた。

さらに「もともと関心がなかったじゃないですか、私たちに」というストレートな叫びを込めたキャッチコピーが手書きで大きく書かれており、「大人たちは知らない」というタイトルとともに強烈な印象を与えた。

「大人たちは知らない」は4月に韓国で公開される。