“アカデミー賞の有力候補”映画「ミナリ」クリティクス・チョイス・アワードで2冠を達成!

OSEN |

写真=YouTube、クリティクス・チョイス・アワード Twitter
韓国で興行成績1位を記録してブームを巻き起こしている「ミナリ」が、アメリカ・クリティクス・チョイス・アワードで最優秀外国語映画賞と子役俳優賞を受賞する快挙を成し遂げた。

ゴールデングローブ受賞の快挙に続き、「ミナリ」がクリティクス・チョイス・アワードで2冠を獲得した。今年で26回目を迎えるクリティクス・チョイス・アワードは、アメリカの放送映画批評家協会(BFCA)が主管するもので、昨年ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」が最優秀外国語映画賞と監督賞を受賞しており、「ミナリ」のアカデミー賞受賞の可能性がさらに高まった。

今回のクリティクス・チョイス・アワードは、3月7日の午後7時から10時まで(アメリカ時間基準)、カリフォルニア州サンタモニカのバッカー・ハンガーで開催され、ゴールデングローブと同様に徹底した新型コロナウイルス防疫基準の下で行われ、候補者と受賞者はオンラインで参加した。

全世界85冠の記録を打ち立てた「ミナリ」の監督チョン・イサクが伝えた心からの言語が、もう一度世界を魅了し、ゴールデングローブに続き、クリティクス・チョイス・アワードでも最優秀外国語映画賞を受賞することに成功した。希望を追って慣れないアメリカへの移民を選んだ韓国人家族の温かく特別なストーリーを描いた作品で、2021年全世界が待っていたワンダフルなストーリーの「ミナリ」は、「ムーンライト(Moon Light)」でカンヌ映画祭でカメラ・ドールとある視点部門にノミネートされ、映画業界に反響を巻き起こしたチョン・イサク監督が演出と脚本を務めた。

3月1日、ゴールデングローブで最愛の娘と一緒に受賞の喜びを分かち合ったチョン・イサク監督は「『ミナリ』は、家族に関する物語であり、彼らだけの言語で話そうと努力する家族の話です。そしてその言語は、単なるアメリカの言語やその他のどの外国語より深い心からの言語(Language of Heart)です。私自身ももその言語を学ぶために努力して引き継ごうと思っています。お互いが、この愛の言語を通じて話す方法を学んでほしいです」と感想を伝えて、世界の関心を集めた。

また、デビュー作「ミナリ」でクリティクス・チョイス・アワードで子役俳優賞を受賞したアラン・キムは、「本当にありがとうございます。まず僕に投票してくださった批評家の皆さんと、僕の家族、チョン・イサク監督、クリスティーナ・オー(プロデューサー)、スティーブン・ユアン、ダグラス・ソク(監督アシスタント)、ケリー、スサンナ・ソン(衣装監督)、ハリー・ユン(編集監督)、ジュリア・キム(キャスティング・ディレクター)、ハン・イェリ、ユン・ヨジョン先生、ノーエル・チョ、ウィル・パットン、マイク、A24、PLAN B、そして『ミナリ』のために努力してくれたすべてのクルーたちに感謝を申し上げます」と伝えた。

さらに、「早く次の映画で観客の皆さんに会いたいです。これは夢じゃないですよね? 夢じゃないと良いです」とし、劇中のセリフを活用したかわいい感想と共に涙を流し、見る人々まで幸せな気分にした。映画で女優のユン・ヨジョンと特別で魅力的なケミ(ケミストリー、相手との愛称)を見せた彼は、特有の純粋な魅力と監督が求めること以上を表現するなど、天才的な演技力でワシントン、シアトル、ラスベガス批評家協会賞とゴールドリスト授賞式でも演技賞を席巻し、全世界の観客たちから高い評価を得ている。また、映画会社A24の次作である映画「Latchkey Kinds」にもキャスティングされ、今後の活躍に期待が高まっている。

「ミナリ」の役者たちの“チームミナリ“は、映画の韓国的な情緒やアメリカでの人生を描いた特別な家族を、幻想的な演技呼吸で愛らしく描いている。「ウォーキング・デッド」シリーズ、「オクジャ」「バーニング」を通じて世界的な俳優となったスティーヴン・ユァンは、家族のために農場にすべてをかける父親ジェイコブ役を扮した。映画「海にかかる霧」とドラマ「青春時代」「緑豆の花」「(知っていることはあまりないけれど)家族です」などで、素晴らしい演技力をもとに人々の共感と癒やしを伝えてきたハン・イェリは、慣れない土地のアメリカで家族を引っ張って包み込む母親モニカ役を務めて熱演を披露した。また、“おばあさんらしい”という言葉の意味は分からないが、家族を愛する方法をよく知っている祖母スンジャ役は、映画とドラマ、最近はバラエティのtvN「ユンステイ」などで活躍中の韓国を代表する女優ユン・ヨジョンが務めた。

特にユン・ヨジョンは、「ミナリ」だけで全米批評家委員会からロサンゼルス、ワシントンDC、ボストン、サンフランシスコ、シアトル、ニューヨーク・オンライン、グレーター・ウエスタン・ニューヨーク、オクラホマ、カンザスシティ、セントルイス、ミュージックシティ、ノースカロライナ、ノーステキサス、ニューメキシコ、サンディエゴ、アイオワ、コロンブス、サウスイースタン、バンクーバー、ディスコシンフィルム、アメリカ黒人、フェニックス、オンライン女性、ハリウッド批評家協会と米女性映画記者協会、パームスプリングス国際映画祭、ゴールドリスト授賞式、サンセットフィルム・サークルアワーズ、ラティーノエンターテインメント記者協会まで、計30個のトロフィーを獲得して、アカデミー賞受賞の可能性をより一層高めた。

第26回クリティクス・チョイス・アワードで最優秀外国語映画賞、子役俳優賞を席巻した「ミナリ」は、韓国の劇場で上映されている。

記者 : カン・ソジョン