「最初の恋、最後の恋人」元RAINBOW ジェギョン、出演の感想を語る“アイドルの経験は私の財産”

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写真=NAMOO ACTORS
元RAINBOWの俳優ジェギョンが、初スクリーン作「最初の恋、最後の恋人」(監督:キム・ジョンミン)に関するビハインドストーリーと、RAINBOWのメンバーたちへの愛情を伝えた。

最近、ジェギョンが映画「最初の恋、最後の恋人」の公開を記念してビデオインタビューを行った。

この日、彼女は初めて映画の主演を務めた感想を語り「これまでドラマだけに出演していたので、映画の作業過程が気になっていました。『最初の恋、最後の恋人』を通じて、新たな経験をすることができ、そのチャンスを頂けたこと自体がとてもありがたいです。俳優、スタッフの方々と一緒にMT(メンバーシップトレーニング)や長い旅行に行ってきたような感覚です」と述べた。

「最初の恋、最後の恋人」は、記憶を失っていく過程でも愛だけは守りたいスンヒョン(キム・ドンジュン)と、残っている時間、彼を守ってあげたいと思うジア(ジェギョン)の感性的な恋愛映画で、韓国で公開された。ジェギョンは「最初の恋、最後の恋人」のオーディションに自ら参加して、出演が決定したという。

彼女は「オーディションに参加しましたが、シナリオだけを読んだときは『このような感じの作品は久しぶりだな』と思いました。最近、たくさんのコンテンツを見ることができますが、作品がかなり早いスピードで動いていて刺激的である一方、『最初の恋、最後の恋人』は『私が生きている時間のスピードで流れていく』という感じでした。この作品を私が表現できたらと思っていて、そしたら、ありがたくもオーディションに合格しました」と出演理由を明かした。

劇中、胃がんにより余命宣言を受けたジア役を演じたジェギョンは、実際のがん闘病日記「詐欺病」を連載したユン・ジフェ作家の文を読んで、参考にしたという。ジェギョンは「本屋で本を探す中、闘病過程を書いた本がありました。『詐欺病』という本を見つけ、この作家さんが気になりました。Instagramをフォローすると、その日に感じた感情と小さな幸せについて書いてらっしゃいました。彼女の文を見て感情移入しようとしたんです。また、後半には胃がんの患者が摂るクリーンな食事を食べて、運動をしながら体重を減らしました。もっと減量して、体調が悪そうな感じを演出したかったんです」と、演技への情熱を示した。

一緒に息を合わせたキム・ドンジュンにも言及した。実際に長年の友人関係である2人は、映画の中で友人関係から恋人関係に発展、一緒に最後の時間を過ごす切なさと悲しさを表現した。ジェギョンは「RAINBOWとZE:Aは、デビュー日も1~2ヶ月ほどの差でした。また、その時期にアイドルが同時出演する番組が多かったので、よく会っていたんです。年齢もほぼ同じで、仲良く過ごしました。ドンジュンと一緒に撮影に臨めることが心強かったです」と告白した。

そして「劇中でもスンヒョンとジアは長年の友達でしたが、途中、離れていた時間がありました。それがドンジュンと私のストーリーに似ています。一緒に頑張って歌手活動をし、ステージで会っていた友人が、演技活動と共に遠くなりました。空白期以来、作品を通じて再会したということが、劇中の人物たちに似ていました」とし「私たちが友人関係から、人生の最後を一緒にしたい恋人関係に発展する状況ですから、たくさん話し合いました。長年の友情が愛に変わる感情について、心を打ち明けて話し合い、シーンを作っていきました。とてもありがたい相手だったと思います」と感謝の気持ちを伝えた。

一緒に母娘関係を演技した大先輩のユン・ユソンとはどうだっただろう。ジェギョンは「先輩に会って『この作品に出演してよかった』と思いました。先輩に出会えたことが、最も大きな幸運でした」とし「先輩の演技は完璧で、同じ現場、同じ空間で演技を見るだけでも勉強になりました。私のような後輩にも寄り添ってくださり、本当にありがたかったです。行動一つ一つがとても温かく、素敵な女優さんでした。私もあのような素敵な女優に成長したいと思いましたた」と述べた。

2009年、RAINBOWとしてデビューしたジェギョンは、多数の作品で評価を受けて着実に成長してきた。ジェギョンは歌手の活動と俳優の活動の違いについて説明し「ステージに上がるときは、私がだんだん年を取るという事実がプレッシャーになっていました。『また一歳年を取ると、関節がもっと悪くなってしまう』『音楽はどんどん若くなっているのに、私は年を取っている』という考えが私を苦しめました。ですが、演技はそのような心配がありません。年取って、どのような経験が待っているのか楽しみな気持ちになります。年を取れば取るほど、演技への興味も深まっているような感じがします」と告白した。

しかし、RAINBOWは2016年の解散後も、変わらない友情で、ファンに恩返ししている。友情を長く維持することができた秘訣について尋ねると、ジェギョンは「私たちは、目標を設定してその目標を達成するために進む方法が似ています。もちろん、最初は違いましたが、一緒に暮らしていくなかで、目標へ向かっていく方法が似ていき、お互いの行動を理解して、共感しながら応援し合うようになりました」と答えた。

“アイドル出身俳優”という修飾語について、どのように思っているだろう。ジェギョンは「悩む必要がありません。それが私で、私の強みになっていますから」とし「韓国で、アイドルとして活動するということは大きな幸運だと思っています。その7年間、たくさんのことを経験しました。演技は多様な経験と考えが大事だと思っていますが、その7年という時間が私にとって大きな財産になっています」と自信を示した。

また彼女は「俳優としての目標」について「作品を見た観客の方々が、私のイメージを思い出さない状況が目標です。その配役として記憶に残りたいです。それが本当に難しいですが、目標として決めています。そのためにはもっと頑張らないといけませんし、観客を没入させて、共感を引き出したいです」と意気込みを伝えた。

最後にジェギョンは「簡易駅は観客の方々にとって、忙しい日常の中で休息を感じられる時間になってほしいです。自分の人生と生活、愛について深く考えて、私が感じた感情を、観客の皆さんも感じてほしいです」と願いを伝えた。

記者 : クォン・ヘミ