「それでも僕らは走り続ける」シン・セギョン、共演したイム・シワン&少女時代 スヨンらの印象は?“不思議なのは…”

Newsen |

※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=NAMOO ACTORS
女優のシン・セギョンが「それでも僕らは走り続ける」の出演の感想を明かした。

シン・セギョンは最近韓国で放送終了したJTBC水木ドラマ「それでも僕らは走り続ける」で、映画翻訳家のオ・ミジュ役を務め、熱演した。

「それでも僕らは走り続ける」は、同じ言語を使っていてもコミュニケーションが難しい時代に、それぞれ異なる言語で、それぞれの速度で、互いに向かって走っていく恋愛ドラマだ。

とくにシン・セギョンは、情熱的な翻訳家の姿から恋に落ちた一人の女性の姿まで、キャラクターの多彩な一面を立体的に表現した。強がるプードルのようなオ・ミジュを完璧に演じきり、視聴者から「シン・セギョンを代表するキャラクター」と好評された。

最近行われたNewsenとの書面インタビューで彼女は「それでも僕らは走り続ける」の撮影を終えた感想を明かした。

――昨年夏から冬まで「それでも僕らは走り続ける」のために約6ヶ月間、一生懸命走り抜きましたが、放送終了の感想は?

シン・セギョン:作品を一緒に作った皆さんが「それでも僕らは走り続ける」をとても大切に思っていると感じました。とても楽しい6ヶ月間でした。

――誰かを可哀想と思うのも、同情されるのも嫌いだったミジュが、ソンギョム(イム・シワン)に出会って徐々に変化していく姿が印象的でした。キャラクターの感情の流れを繊細に描いたという好評も多いですが、演じるにあたって難しかったことや重点を置いた部分は?

シン・セギョン:この作品は、予測できない出来事がいつも多かったです。ありきたりではない方向にキャラクターが動き、話します。主人公の恵まれない成長過程は、私たちが多く見てきたドラマの設定ではあるけれど、ミジュの生きる方法は違っていました。ミジュは素直で恥じらいがない人物なので、演じながら自己憐憫に見えないように注意しながら撮影しました。

シン・セギョン:そして、ミジュが生きてきた環境について、メイお姉さん(イ・ボンリョン)と話すシーンが時々登場します。その時も「私はずっと苦労をしてきたから、それを分かってほしい」という意図は少しも入っていないんです。ミジュは同情されるのが嫌いな人だから。しかし、常に毅然としていたミジュですが、第12話でキ・ジョンド議員(パク・ヨンギュ)に酷い話を聞いて、ソンギョムに「諦める」と言った時、それまでずっと我慢してきた欠乏の感情が溢れ出して、とても悲しかったです。

――「それでも僕らは走り続ける」を通じて、人々にどんな姿を届けようと思いましたか?

シン・セギョン:リアルで現実的な人々の物語を伝えたくて、また現実的な恋愛の段階を上手く表現して、そのときめきを丸ごと届けたかったです。そして、そのように生きる人物たちの姿を通じて、視聴者の皆さんが小さな癒しを感じることができれば、本当に素敵だなと思っていました。

――相手役のイム・シワンさんとの相性が視聴者の反響を呼びましたが、共演してみていかがでしたか?

シン・セギョン:イム・シワンさんは繊細で本当に賢い方です。いつも私にしっかり者と言うけれど、私が思うにはシワンさんのほうがしっかり者で勤勉です。自己啓発のために常に時間を割いているのを見ると、着実に努力するタイプであると思いました。動線やセリフのタイミングや、相手役がどのようなところで不便を感じ、何をぎこちなく感じるのかを鋭くキャッチし、リハーサルが終わった後、私に「大丈夫?」と先に聞いてくれます。私は特に顔に出しているわけではないので、普通はそこまでできないと思います。

シン・セギョン:なので、現場で一緒に話し合い、息を合わせる過程の中で大きく助けられたのはもちろんで、まずシワンさんが太い筋で仕上げてきたキ・ソンギョムというキャラクターが、しっかりしていて隙がなかったので、オ・ミジュも一緒に輝けたと思います。また、約半年間を一緒に完走する仲間として、共演者たちを思う存分応援して励まし、おやつやカイロなどを何回も差し入れてくださったことは、私が言わなくても多くの方がすでにご存知ではないかと思います。

撮影の時、本当に不思議だったことがあって、リハーサルのために現場に着くと、シワンさんはいつもソンギョムと似ている感じの服を着ていました。とてもビビッドな赤い服を着ていた日も、ソンギョムも似た色の赤いニットを着ていました。最初はスタイリストさん同士で相談をしているかと思っていたのですが、一度も事前に相談して衣装を決めたことがないという話を聞いて、とても驚きました。今振り返ってみてもとても不思議です。

――カン・テオさんや少女時代のスヨンさんとの共演はいかがでしたか?

シン・セギョン:スヨンさんとは大学の同期です。キャスティングについて早くから知っていたわけではないけれど、彼女がソ・ダナ役を演じるという話を聞いて、とてもドキドキしました。台本を読んだ時、ソ・ダナこそ本当に魅力的なキャラクターだと思ったので、期待が膨らみました。

登場人物の関係性が醍醐味だった今回のドラマで、欠かせない相性は、“ダンミ(ダナとミジュ)”の関係だと思います。台本でその2人を見て、とても笑顔になれて可愛らしい関係だと思ったので、とても期待していました。ドラマの中で動いている“ダンミ”は、今話したその雰囲気が十分に活かされ、さらに炭酸水を一口加えたような感じです。彼女が演じるソ・ダナというキャラクターがとても爽やかでクールだからだと思います。

シン・セギョン:ドラマの固定観念を破る、様々な女性×女性のキャラクター構図を最近よく見かけますが、ダナとミジュのような関係は見たことがなかったです。その分、私にとって新鮮で興味深い関係でした。隙のある人たち同士で揉めたりすることもありますが、意図していないところで互いを慰める姿がとてもかわいかったです。そのような相性を見せるために特別な努力をしたというよりは、常に現場でお互いが気楽な雰囲気で自由に息を合わせたので、そのようなナチュラルさがよく表れたと思います。もちろん、携帯電話のメッセージで「私たちの相性、最高だよね!」と話したこともあります。「(オ・ミジュではなく)オミジャ(韓国語で五味子の意)さん」と呼んだのは、彼女のアドリブでした。個人的に気に入って、台本に名前を「オミジャ」と書いておいたりもしました(笑)。

シン・セギョン:カン・テオさんは本当に面白い方です。イ・ヨンファというキャラクターも平凡ではないけれど、テオさん自身もウィットがあって非凡だと思います。ドラマの放送を見る時は、私が撮影していないシーンを視聴者の立場から新たな角度で見れるので楽しいです。ヨンファとダナのシーンを見ながらとてもたくさん笑って、感情が深くなった後半は感嘆しながら視聴しました。テオさんと一緒に息を合わせる時も、常に予測できず新鮮さを受けたので、イ・ヨンファというキャラクターに接するオ・ミジュのリアクションを嘘なく演じることができました。本当に存在感あるキャラクターだと思います。

記者 : キム・ミョンミ