「それでも僕らは走り続ける」イム・シワン“僕が見ても面白い作品…ぜひ見てほしい”

OSEN |

写真=PLUM A&C
イム・シワンが完璧な活躍で視聴者を魅了した。彼は「それでも僕らは走り続ける」を通じて、キ・ソンギョムという人物と一体となり、視聴者から賛辞を受けた。

最近、イム・シワンはOSENとの書面インタビューを通じてJTBCドラマ「それでも僕らは走り続ける」放送終了の感想を伝えた。

「それでも僕らは走り続ける」は、同じ言語を使いながらもコミュニケーションが難しい時代、それぞれ異なる言語で、それぞれ異なる速度で、お互いに向かっていくロマンスドラマだ。見ているだけでドキドキする最高のビジュアルカップル、面白くて胸をときめかせる予測できないストーリー、そして視聴者をときめかせる台詞と淡白な駆け引きが視聴者を魅了した。

劇中でイム・シワンはキ・ソンギョム役を演じた。何一つ足りないところのない完璧な人間に見える彼だったが、内面は荒涼として寂しい人物を特有の落ち着いた語調と表情で表現し、孤独に生きてきたキ・ソンギョムを演じた。特に愛という感情から新たなものを理解して悟る成長の過程を披露し、甘く切ない愛を伝える眼差しで“イム・シワン流のロマンス”を誕生させた。

イム・シワンは「何より『それでも僕らは走り続ける』の視聴者の皆さんと監督、脚本家、スタッフの方々、そして先輩・後輩、同僚の俳優の皆さんに感謝の言葉を伝えたいです」と感謝を伝え「撮影がいつの間にか日課になって、撮影現場への通勤と退勤が当たり前になりましたが、忙しかった日常に余裕ができてやっと放送終了を実感しています」と放送が終了した感想を伝えた。

続けて「『それでも僕らは走り続ける』は、素敵な人々が集まって一生懸命に撮影した作品です。そういった大切な気持ちを、視聴者の皆さんと共感することができただけでも僕には意義深い経験だったと思います。大変な時間を過ごしているすべての方々にとって少しでも慰めになるドラマとして記憶に残ってほしいです」と作品についての愛情を明かした。

また「ぎこちないというよりは、家族を含めて周りの反応がとても熱烈でした。皆、内心僕が恋愛ドラマに出演してほしいと思っていたようです。これから恋愛作品にたくさん出演しなきゃと思いました」と伝え「恋愛ドラマは今回のドラマがほぼ初めてだったのですが、愛という単語が与える感情を間接的に感じられる不思議な経験をしたと思います。劇中の人物を大切にして、考えただけでも愛する時に出るエンドルフィンやホルモンが作用するんだと思いました」と恋愛作品についての考えも明かした。

続けて彼は「今回の人物の職業がスプリンターだったので、姿勢から呼吸法など基礎からトレーニングに励みました。インターバルトレーニングのように厳しいシーンもありましたが、実際の選手に近い姿を見せるため、姿勢とどんな筋肉を使うかなどを念入りに確認して準備しました」と語り始めた。

また「ソンギョムはすばらしいバックグラウンドを持っています。だから『あんなに全てを持っている人が大変だと言ったら、見る人は共感できるのだろうか?』と思いました。それで脚本家さんに『ソンギョムは自分の世界で一生懸命に生きるべきだと思います』と話しました」とし「どんなことが違ったのか正確には言えませんが、ソンギョムは白馬の王子様ではなかったことが他とは違ったんじゃないかと思います。彼は『ドラマに出てきそうな典型的な人物』とはかなりかけ離れています。だからわざわざカッコよく見せるために努力しませんでした。そんな部分をよく見ていただいたようで感謝しています」と語った。

イム・シワンは「序盤のソンギョムは、キャラクターを最後の流れまで引き継いでいくため、カッコいい台詞はできるだけ他の人物に譲って、純粋な質問で相手を戸惑わせる言い方を作ってこそ、憎かったり軽いキャラクターには見えないだろうと思いました。ソンギョムは本当に純粋で垢抜けない人です。彼が勇気を出して選択したものを尊敬しています。その他にもソンギョムの世界と仲間たち、異性を見る様々な視線を学びたいと思いました」と話した。

特に彼は「名シーンは『良かった』という相手のお世辞に『良かったと言ってもらえて良かったです』と言い返すシーンです。文章の構成は間違いなく完璧ですが、中身がありません。これがまさに最近の僕たちの言い方と繋がっているところだと思いました。非常に印象深かったです」と語った。

イム・シワンは「それでも僕らは走り続ける」を通じて、シン・セギョンとともにギョムミ(ソンギョム+ミジュ)カップルとしてたくさん愛された。彼はシン・セギョンとの共演について「演技において色々な試みをしましたが、シン・セギョンさんがきちんと受け入れてくれて本当に感謝しています」と話した。

彼は「(シン・セギョンがよく応じてくれた)おかげで、僕が何をしても受け入れてくれるだろうという信頼が序盤からできたと思います。おかげで情緒的にもとても楽でしたが、それがドラマでもうまく伝わったと思います」とし「ミジュと恋に落ちる前にドラマの序盤のシーンを撮影しなければならなかったのですが、シン・セギョンさんとはとても仲良くなって、演技しながら情緒的な距離を作るために努力した覚えがあります。むしろその部分が難しく感じました。ミジュを演じたシン・セギョンさんと『どうすればもっとケミ(ケミストリー、相手との相性)を生かせるだろうか』という思いで撮影に臨みました」と語った。

3年ぶりの恋愛ドラマで見事な演技を披露したイム・シワン。彼は「キ・ソンギョムという人物を分析しながら『こういう人がどこかにいるんだろう』と思いましたし、それをこのドラマを通じてうまく表現したかったです」とし「『それでも僕らは走り続ける』を通じてこういうふうに記憶していただきたいと思うよりは、『他の作品では果たしてどんな演技を見せてくれるのだろうか』と思わせる俳優になりたいです」と語った。

続けて彼は「『それでも僕らは走り続ける』を『心を清めてくれる自然の音のようなドラマ』と定義したいです。僕が見ても面白いです。まだご覧になってない方は、ぜひご覧ください。『僕たちの人生で僕たちは皆、主人公だ』というモットーを脚本家さんはこのドラマを通じて表現したかったんだと思います。そのようなメッセージが視聴者の皆さんによく伝わったようで感謝しています」と付け加えた。

最後にイム・シワンは「今年も今のように色々な作品を一生懸命にやる予定です。最も早くお見せできるものは、バラエティ番組です。『車輪のついた家』の出演は、僕の新しい姿をお見せできる良い機会だと思います。僕も自分自身を振り返るきっかけになると思うので楽しみです」とし「この他にも映画『スマートフォン』の撮影を控えていますし、映画『ボストン1947』と『非常宣言』の公開も待っています」と伝えた。

記者 : チャン・ウヨン