「ニューイヤー・ブルース」ユ・テオ“少女時代のスヨンとは相性がとても良かった”

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写真=ACEMAKER MOVIEWORKS
「新型コロナウイルスの状況の中でも公開できて感謝しています。映画館で見られるという事実だけでもありがたいです」

俳優ユ・テオが最近、オンラインインタビューで映画「ニューイヤー・ブルース」の公開について感想を伝えた。当初、昨年12月に公開される予定だったこの映画は、新型コロナウイルスの影響により一度公開日を延期した。ユ・テオは「『ニューイヤー・ブルース』がポジティブな思い出になりそうです」と笑顔を見せた。

「ニューイヤー・ブルース」は、人生のオフシーズンを終えて、新年にはもっと幸せになりたいと願う4組のカップルの不安とトキメキ溢れる1週間を描いた作品だ。就職、恋愛、結婚など誰もが経験する普遍的な悩みを、カップルのストーリーの中に収めた。

ユ・テオは片足を失った、パラリンピックのスノーボード国家代表選手のレファン役を務めた。レファンは根性と根気でスポーツ界の将来有望な選手となって、恋人のオウォルと幸せな未来を描く。大事な試合を控えて、エージェンシーの契約オファーを受けるなどすべてが上手く行っているようだったが、自分を利用しようとするエージェンシーを巡ってオウォルと対立するようになる。

彼は「これまで強くて悪い役をやってきましたし、悪役を通じてキャリアを積もうと思っていました。約1年半ぐらい活動していると、主人公の役のキャスティングのオファーが入ったんです。普遍的で気楽に演じられるキャラクターに挑戦してみたくて、レファンのようなキャラクターが初めてだったので出演を決心しました」と出演の理由を伝えた。

続けて「カンヌ映画祭以降2年間、頑張って活動すると所属事務所と約束しました。作品とキャラクターがよかったら、なるべく多くの役に挑戦してみたかったんです」とし「ロマンスジャンルが好きです。商業映画でしょう。大衆性への欲を持っています。クラシックな要素を探すようになりました。多様なストーリーを盛り込んでいる映画も、クラシックなジャンルです。クリスマスや旧正月に公開される映画ですから、余計に魅力を感じました」と付け加えた。

相手役のオウォルを演じた、少女時代のスヨンについては「相性がとてもよかったんです。長年の友人のような感覚でした。二人ともクールな性格ですから、気が楽でした。難しくありませんでした」と伝えた。最も印象的なシーンとして、レファンとオウォルのグラビア撮影のシーンを選んだ。彼は「スケジュールのため、撮影が早かったんです。自然にスキンシップして、カップルらしい雰囲気を演出しなければならなかったのですが、気楽に撮影に取り組めました」と当時を思い出した。

「ニューイヤー・ブルース」を通じて、初めて義足を着用したという。パラリンピックのスノーボード選手を演じた感想はどうだっただろう。彼は「スキー用の服を着用したので、移動するのが簡単ではなかったんです。大変でしたが、邪魔になるほどではなかったです。また、クローズアップショットのためにスノーボードを学ばなければならず、江原道(カンウォンド)でレッスンを受けました」と話した。

続けて「実際のパラリンピック選手の動きを見て練習しました。役の実際のモデルとなったパラリンピックの国家代表の選手と話したりし、たくさん助けていただきました。現場でモニタリングもしたり、傍で助けてくれて、力になりました」と述べた。また「子供時代に、十字靭帯とアキレス腱を怪我してパッドを着用した経験を思い出して演技しました」と告白した。

映画「LETO -レト-」(2019)、Netflixドラマ「保健教師アン・ウニョン」(2020)などを通じて“大プレイク中”という修飾語がつけられたユ・テオ。最近、ケーブルチャンネルtvN短編ドラマ「ドラマステージ 2021」の「代理人間」を撮影したという。彼は「人気は実感できません。日常は以前と同じで、これといった変化はありません。もちろん、以前より知名度は高くなった気がします。嬉しいです」と謙遜した態度を見せた。

「世界的な俳優になるのが目標です」という彼は「私が持っている色を考えてみると、インディーズ感と商業性があると自ら信じています。細かい感情から普遍化した感受性も理解できて、どんな作品でも誰もが接近できるストーリーテリングを披露する自信があります。欲張りなんです」と自信を示した。

映画「ニューイヤー・ブルース」は、韓国で2月10日に公開された。

記者 : ヤン・ユジン