パク・ハソン主演、映画「告白」韓国で2月24日に公開決定…児童虐待に対する問題意識を投げかける

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写真=Little Big Pictures
映画「告白」が、児童虐待に対する問題意識を投げかける一方、虐待から生き延びた児童たちの未来に対するサポート、さらにはこうしたことが発生しなかった時に戻るべきたという大人たちの反省と責任を訴える。また、社会的な関心を引き出して全世代の観客から熱い支持を得られるものと期待を集めている。

映画「告白」は、7日間で国民1人当たり後援金1000ウォンずつ集めて、合計1億ウォン(約938万5088円)を要求する前代未聞の誘拐事件が起きた日に消えた子供、その子を虐待した親に怒りを感じる社会福祉士、社会福祉士を疑う警察、現れた子供の勇気ある告白を描いた犯罪ドラマだ。

「告白」は国民1人当たり1000ウォン(約94円)ずつ合計1億ウォンを要求する誘拐事件という、全国民を対象にした良心テストで劇的な緊張感を高める。全国的な関心が続く事件の裏側では、近所からの無関心の中で放置されていた子供が消える事件が発生する。警察のジウォンは二つの事件の関連性について調べていく。その過程で社会福祉士オスン(パク・ハソン)と彼女が面倒を見ていた虐待を受ける児童ボラの事情に注目しながら、観客たちを彼らの物語の中に参加させる役割をする。

映画の中でオスンは自分がすでに経験した、残酷な悪夢の中に迷わせたその傷の深さがどれほど大きいかを知っているため、実利を問う前に無条件で子供たちを助けようとする。「私はボラがこの世で一番幸せであってほしい」という台詞で本心を告白し、「私も1人で乗り越えたかった」という台詞を通じて虐待から生き延びた児童たちの自立に対する問題まで考えさせる。

実際、児童虐待の問題は“愛のムチ”(愛するがゆえに厳しく叱り付けること)という暴力の中から子供たちを助けなければならないこととともに、生き延びた被害児童たちの未来が惨めにならないように助けないといけないという問題にまでつながらなければならない。児童の生存そのものも重要だが、虐待から生き延びた児童たちの生活の質は完全に“生き延びた者の分”に転嫁し、誰も責任を負わないのが現実だ。

映画の終盤に「私、言いたいことがあります」と語って世の中に投げかける子供の勇気ある告白は、虐待から生き延びた児童たちを問題児扱いする態度ではなく、「君の味方になってあげる」と応えて継続的に子供たちに手を差し伸べて欲しいという気持ちが込められている。

女優パク・ハソンがキャラクターに同化し、真心を込めた好演で「第24回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭」でコリアン・ファンタスティック長編部門俳優賞を受賞した。ドラマ「賢い医師生活」で注目を集めた女優ハ・ユンギョンと子役のキム・ソヒョンと俳優ソ・ヨンファ、チョン・ウンピョが出演する。

デビュー作の映画「超人」で釜山国際映画祭のデミョンカルチャーウェーブ賞を受賞したソ・ウニョン監督が脚本と演出を務め、繊細な感性で意味深いメッセージを届ける。児童虐待被害状況の深刻さを告発し、真正性のある態度で子供たちの味方になることを素直に描く。

映画「告白」は、韓国で2月24日に公開される予定だ。

記者 : クォン・ヘミ