韓服が世界で話題!BTS(防弾少年団)&BLACKPINKら、K-POPスターたちの個性的な着こなしに注目

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写真=BTS Facebook、BLACKPINK Instagram

韓服(ハンボク:韓国の伝統衣装)が世界から注目を集めている。先月アメリカで開催された第117代連邦下院の開院式および就任式で、韓国人の母を持つマリリン・ストリックランド氏(韓国名:スジャ)が韓服を着て就任宣誓を行い、新しい歴史を作った。同議員の美しい韓服姿は、周囲のスーツ姿の中で際立ち、注目を浴びた。在韓米軍兵士だった父親と韓国人の母親の間に生まれたアメリカ人である彼女は、この日「韓服は私が受け継いだ文化遺産で母を誇らしくするだけでなく、アメリカの多様性を見せる重要な証拠だ」と語っている。K-POPスターたちも韓服を着てパフォーマンスを披露し、世界中に韓国の伝統を伝えることに貢献している。グループごとの個性が見える様々なデザインで注目を集めたK-POPアーティストたちをまとめてみた。

パク・ジニョン(J.Y. Park)とRAIN(ピ)は先月、KBS「朝の広場」に出演し、韓服によるパフォーマンスで新年を迎えた。2人の経歴を合わせるとなんと約50年になる。彼らの貫禄の感じられるステージは格別だった。RAINは昨年12月31日、パク・ジニョンとのデュエット曲「僕に変えよう」を発売した。そして翌日の元日に、午前に生放送されているKBS「朝の広場」で視聴者に新鮮な印象を与えた。これは新しい試みが必要だと感じたRAINが、パク・ジニョンに提案したアイデアだった。

オープニングで着ていた赤と青の韓服は、伝統的な美しさを際立たせた。パフォーマンス時には健康的でセクシーなアーティストらしく、ホワイトのシースルーの韓服を着て、ダンサーも韓服でパフォーマンスした。彼らは激しい振り付けを見事にこなし、韓服の優れた活動性まで証明した。特別な“師弟ケミ(ケミストリー、相手との相性)”を誇るパク・ジニョンとRAINは圧倒的なパフォーマンスを披露した。

K-POPの地位を高めているBTS(防弾少年団)は、韓国文化の発信に積極的に取り組んでいる。2018年、「MelOn Music Awards」で披露した韓服と伝統的な美しさを強調したパフォーマンスは、伝説のパフォーマンスとして記憶されている。当時、J-HOPEが着たステージ衣装がファンのために限定版として販売された。また、ジョングクが日常的によく着ている生活韓服(韓服を現代風にアレンジしたもので、簡易韓服とも呼ばれる)が人気を集め、売り上げを伸ばすという宣伝効果があった。

さらに昨年、SUGAはミックステープのタイトル曲「Daechwita」でもう一度韓国文化への関心を高めた。韓国の伝統軍楽である大吹打を応用し、テピョンソ(太平簫)、ケンガリなどの伝統楽器をヒップホップと調和させ、東洋の魅力をアピールした。宮廷と剣舞など、華やかで韓国的な演出が際立つミュージックビデオは再生回数が1億9千万回を突破した。最近では全世界のARMY(BTSのファン)が見るYouTubeで「IDOL」の活動で着た韓服が一番好きなコンサート衣装だと伝えた。彼らは「韓国固有の服、Korean culture」という言葉をつけ加え、韓国文化にプライドを表した。

抜群のファッションセンスと人気を誇るBLACKPINK。彼女たちは昨年6月、米NBCの「ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン(The Tonight Show Starring Jimmy Fallon)」で公開された「How You Like That」のステージで、韓服からモチーフを得た衣装を披露した。伝統と現代が美しく調和した特別なファッションで、世界の注目を集めた。YouTubeでリアルタイムで公開されたこのステージは、アクセス数が21万人を超え、ミュージックビデオは公開から32時間後に1億回を達成するほど人気の高さを実感させた。

ノリゲ(装身具の一種)を肩章として使ったり、鳳凰柄の道袍(男性の略礼装)を短く切り、残った生地はスカートに使用、下着の胸当てをクロップトップにし、綴翼(韓服の一種)をシースルーのジャケットとして演出するなど、優れたデザイン性とそれを着こなすメンバーたちのファッションセンスが際立った。“トレンドセッター”と呼ばれるBLACKPINKの韓服姿により、国外でも韓国文化への関心が高まった。

MAMAMOOは韓服姿でトレンディーなステージを披露した。MAMAMOOは昨年12月18日に韓国で放送された「2020 KBS歌謡祭」で、素晴らしいステージを披露した。彼女たちの衣装は黒と赤が調和して強烈な雰囲気を与えると共に、金箔の訓民正音(ハングル)でアクセントを与え、伝統的な美しさを強調した。MAMAMOOはコンセプトのアイディアを絶えず提示し、伝統が損なわれないよう専門家のアドバイスを受け、個性溢れる韓服のステージ衣装が完成した。過去、MAMAMOOのコンサートではムンビョルが3つの太鼓を打ち鳴らしながら踊る「三鼓舞」を見事に披露し、反響を呼んだ。彼女たちは期待を超える最高のパフォーマンスで、再びイプドク(ファンになること)に導いた。

OH MY GIRLの魅力を再発見するきっかけになった「Destiny」。Mnet「QUEENDOM」で大きな恩恵を受けたグループとして人気を誇った。花道のスタートラインには「Destiny」があった。2019年9月、Mnet「QUEENDOM」でカバー曲対決としてLOVELYZの「Destiny」を国楽バージョンに編曲してパフォーマンスを披露した。ステージはもちろん、準備過程から優れたチームワークが輝いた。美しいダンスのラインがグループの強みであることを知り、これを現代舞踊としてうまく活用した。「武士」という斬新なコンセプトで差別化を図り、優れた実力で見る人の感嘆を誘った。

綴翼をワンピースにアレンジし、ノリゲでアクセントをつけた韓服は、東洋の美しさを最大化し、時代劇風のパフォーマンスの完成度を高めた。さらにOH MY GIRLは先月開催された「第35回ゴールデンディスクアワード」でも韓服を着てパフォーマンスを披露した。清純なコンセプトで愛されてきたOH MY GIRLは、このステージを通じて音楽の幅を広げ、“妖精アイドル”から“万能アイドル”へと人々の認識を完全に変えた。

記者 : イ・ソジョン