「カイロス」イ・セヨン“シン・ソンロクと6年ぶりの再会…また共演したい”

Newsen |

写真=フレインTPC
女優のイ・セヨンが「カイロス」で出会った人々に対する愛情を表した。

イ・セヨンは韓国で昨年、放送が終了したMBC月火ドラマ「カイロス」(脚本:イ・スヒョン、演出:パク・スンウ)でハン・エリ役を熱演した。

「カイロス」は幼い娘が誘拐され、絶望に陥った“1ヶ月後の男性”キム・ソジン(シン・ソンロク)と、失踪した母を見つけなければならない“1ヶ月前の過去を生きる女性”ハン・エリ(イ・セヨン)が、愛する人を助けるために時間を横断して奮闘する様子を描いたタイムクロススリラードラマだ。イ・セヨンは、表では元気だが、内面は限りなくやわなハン・エリをリアルに描き、毎回繰り返される感情のシーンと危険なシーンを完璧に演じ切り、好評を受けた。

1996年、SBS「兄弟の川」でデビューしたイ・セヨンは、いつの間にかデビュー25周年、そして30代を控えている。彼女は、最近行われたNewsenとの書面インタビューを通して「カイロス」と共に1年を締めくくった感想、そして今後の計画を聞かせてくれた。

――シン・ソンロク、アン・ボヒョン、ナム・ギュリ、WINNERのカン・スンユンなどと共演した感想を教えてください。

イ・セヨン:シン・ソンロクさんと「トロットの恋人」以来6年ぶりに再会しました。あの時も素敵な俳優でしたが、再会したシン・ソンロクさんはよりまぶしく跳躍していて、本当に感慨深かったです。お互いにより成長した姿で素敵な作品で出会えてとても嬉しかったですね。ただ、撮影を共にすることが多くなくて残念でした。それで私が「次の作品の相手がイ・セヨンだとしたらまたやりますか」と聞きました(笑)。そうだねと言ってくれました(笑)。私もそうです。

アン・ボヒョン、ナム・ギュリさんとも一緒の場面があまりありませんでしたが、現場に応援しに来てくれたりしました。台本の読み合わせを最終回を除いて毎回集まってしていたのですが、会う度に様々なエピソードを聞かせてくれて、感情的により近づいたと思います。やはり7ヶ月という時間を共に過ごしたので、直接的に一緒に撮るシーンが多くなくても、情がわいて、家族だと思えます。ギュリ姉さんが特に愛らしくて……お互いにメッセージもやりとりして、頻繁に会えないので、私が星の折り紙を作ってお姉さんの控室に置いたりもしました。

カン・スンユンさんは本当に良い俳優だと思います。ドラマで一番息を合わせるシーンが多かったです。スンユンさんだけでなく、イ・ジュミョンさんも一緒に3人でご飯を食べて、写真もたくさん撮って、お互いに連絡しながらケミストリー(相手との相性)を作っていきました。そのようなことが画面からでも“本当の友達”のように見えたのではないかと思います。二人からもらったエネルギーが本当に大きかったです。

――デビュー後、初めてのショートカットで話題になりましたね。制作発表会の時、監督に自らショートカットを提案したと明かしていましたが、イメージ変身に対する意思はありましたか? また、今回の作品を通して女優としてどんな姿を見せたかったのか、またこれからどんな役をしてみたいか教えてください。

イ・セヨン:根本的にはショートヘアがエリに一番似合うと思いました。女優イ・セヨンがどんな風に見せられたらいいなというよりは、ハン・エリに一番似合うスタイルが何かを考えました。エリは熾烈に生きていく公務員試験の受験生です。髪を乾かす時間さえももったいないと思うんじゃないかと思いました。それで、私がエリだったら、短く切るだろうと思うようになりました。私の変身が単純にイ・セヨンの変身というよりは、エリが持っている特性として表現できることを願いました。エリそのものとして見えることを望んでいました。

これからやってみたい役は、やったことのない役をしてみたいです。これまで演じてきたすべての配役もすべて違う色だったと思います。ハン・エリに一番近かったのは「最高の一発~時空を越えて~」のチェ・ウスンでしたが、それさえも似ているようで違う人物でした。置かれている状況や、葛藤に対処する姿勢が異なりました。

私が今まで作品で出会ったすべての人物が違いますが、外向が“イ・セヨン”である同じ人が表現すると重なって見える可能性があるので、作品ごとに変化を与えようと努力しています。作品ごとに“イ・セヨン”ではなく、実際に生きているドラマの人物として覚えていただきたいですね。でも、(作品を)見ていただいているほとんどの方々はただのイ・セヨンだと感じていると思うので、もっと努力が必要です。

――1996年にデビューし、25年目の女優ですね。また、今年は韓国の年で30代になります。感想を教えてください。また女優として、人間としてどんな30代を過ごしたいか教えてください。

イ・セヨン:忙しくてこの事を深く考えることができていませんでした。インタビューをしながら改めてそう思いました。淡々な方だと思います。20代より良い30代になりたいという、漠然とした気持ちです。これは20代、30代の違いではなく、いつも思うことです。昨年よりもう少し良い1年を過ごしたいですし、いつも明日が今日より良くなればと思っています。

――「カイロス」が女優イ・セヨンに残したものはありますか?

イ・セヨン:“ハン・エリ”という元気で勇敢な友達を残してくれました。現在をもう少し大切に、切実に生きていく理由について考えさせられた作品です。そして一緒に作業した監督、同僚との思い出と経験ですね。これは実は、作品ごとに言及しているのですが、作品を通して得たすべての縁が大切で特別であるため、毎回心からそう思います。

――「カイロス」を愛してくれた視聴者に一言お願いします。

イ・セヨン:少し複雑な内容であるにも関わらず、私たちのドラマを愛してくださり、最後まで見守ってくださった視聴者の皆さん、本当にありがとうございます。足りないところもありましたが、私の新しい挑戦を応援していただき、心から感謝しています。皆さん、健康であってください。健康が一番です。

記者 : キム・ミョンミ