ソン・ジュンギ&2PM テギョンら出演、新ドラマ「ヴィンチェンツォ」台本読み合わせ現場を公開

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写真=tvN
「ヴィンチェンツォ」が強烈な出演者たちを紹介した。

「哲仁王后」の後番組として韓国で放送されるtvN新土日ドラマ「ヴィンチェンツォ」側は5日、名演技が飛び交った台本読み合わせの現場を公開した。只ならないキャラクターの登場で現場は盛り上がり、俳優たちの隙のない相乗効果が期待を高めた。

2021年上半期の最高の期待作として挙げられている「ヴィンチェンツォ」は、組織の裏切りで韓国に来ることになったイタリアマフィアの弁護士がベテランの冷血弁護士に出会い、悪党のやり方で正義を貫く物語を描く。法では絶対に懲罰することができない悪に立ち向かう、ダークヒーローの冷静で強烈な活躍がカタルシスを与える予定だ。「王になった男」「カネの花~愛を閉ざした男~」などで感覚的な演出力を披露したキム・ヒウォンプロデューサーがメガホンをとり、「熱血司祭」「キム課長とソ理事~Bravo! Your Life~」「グッド・ドクター」「神のクイズ」などでの安定した筆力とウィットで絶対的な信頼を得ている脚本家のパク・ジェボムが執筆を手掛ける。ヒットメーカーの制作陣が意気投合しただけに、レベルの違う“快感バスター(快感+ブロックバスター)”の誕生を期待させている。

同日行われた台本読み合わせには両氏をはじめ、ソン・ジュンギ、チョン・ヨビン、2PM テギョン、ユ・ジェミョン、キム・ヨジン、クァク・ドンヨン、チョ・ハンチョルなど有名な演技派俳優が総出動し、熱い演技合戦を展開した。イメージチェンジを図るソン・ジュンギは冷徹な戦略家で弁護士のコンシリエーレのヴィンチェンツォ・カサノ役として特別なキャラクターを誕生させた。相手を虜にする優れた交渉の能力、カリスマ性を兼ね備えた彼は、優しそうなビジュアルとは異なり徹底した“復讐主義者”だ。

ソン・ジュンギは真面目な一面と図々しい一面を自由自在に演じ、作品をリードした。“強い者”を捕まえる“もっと強いキャラクター”ことヴィンチェンツォが、根強い悪党を裁くためにダークヒーローに変身する過程は、カタルシスを与える。不本意ながら絡んでしまったクムガプラザのテナントたちとのケミストリー(相手との相性)は斬新な面白みを与え「さすがソン・ジュンギ」と感嘆を誘った。彼が完成させる唯一無二の魅力を持つヴィンチェンツォ・カサノが待ち遠しい。

ドラマや映画シーンを行き来し、印象的な活躍を続けているチョン・ヨビンは、裁判で勝つためには魂をも売る冷血弁護士のホン・チャヨン役に変身し、その存在感を見せつけた。善悪よりは有利か不利かが優先である彼女は、悪魔の舌と美女の執拗さを兼ね備えた人物だ。キャラクターを見事に活かせる女優であるチョン・ヨビンは勝負への執念深いホン・チャヨンを立体的に描いた。何より話題となっていたソン・ジュンギとチョン・ヨビンの共演は期待以上に完璧だった。冷酷なマフィア弁護士のヴィンチェンツォと冷血弁護士のホン・チャヨンがリベンジのために繰り広げる活躍に、期待が集まっている。

ホン・チャヨンのジェームズ・ボンドになりたい海外出身のインターン弁護士チャン・ジュヌ役は、2PMのテギョンが務めて活力を与えた。テギョンは天真爛漫な笑顔の持ち主だが男らしいビジュアルを兼ね備えた人物だ。ユニークで意外な一面があるチャン・ジュヌのギャップのある魅力を自身だけのカラーで見事に表現した。チョン・ヨビンとは先輩と後輩であり、時には対立もするその関係性は新しい視聴ポイントになる予定だ。

ユニークなキャラクターの魅力をより高める“演技の職人たち”の熱演も輝いた。法律事務所ジプラギ(韓国語でわらくずの意)の代表弁護士でホン・チャヨンの父であるホン・ユチャン役は、ユ・ジェミョンが務めて力を加えた。ホン・ユチャンはクムガプラザのテナントたちの他、人生で藁をもつかみたい人々の味方になる人物であり、劇のスタートから集中度を高めた。彼のそばを守っている法律事務所ジプラギの事務長ナム・ジュソン役はユン・ビョンヒが務め、隠されている魅力まで活かすディテールにこだわった演技が印象的だった。

信頼できる女優ことキム・ヨジンは、血も涙もない、目標だけが第一の悪党で検事出身の弁護士チェン・ミョンヒ役を務め、強烈なイメージチェンジを図った。素朴なビジュアルとは違って策略が特技であるチェ・ミョンヒの2つの顔を見事に演じ、現場を圧倒した。

最近勢いに乗っている俳優のクァク・ドンヨンは、罪悪感を全く感じないバーベルグループの会長のチャン・ハンソ役を務め、その真価を証明した。パワハラが特技で傍若無人、勝負に執着する悪党である彼は、ヴィンチェンツォと対立して緊張感を与えた。チョ・ハンチョルはバーベルグループの“ごみ処理組”で韓国最大の法律事務所ウサンの代表ハン・スンヒョク役に扮し、劇のテンションを高めた。

平凡だが決して簡単ではないクムガプラザの人々の活躍も欠かせない。チェ・ドクムンは3代に渡って家業を継いでいる洗濯職人タク・ホンシク役に扮した。ベテラン俳優のキム・ヒョンムクはパスタ専門店「アルノ」のシェフ、トト役に扮し、ソン・ジュンギと面白いケミを届けた。ヤン・ギョンウォン、ソ・イェファはそれぞれ「アジョシ(おじさん)質屋」の社長イ・チョルウク役、彼の妻のチャン・ヨンジン役に扮し、“シーンスティラー(映画やドラマで素晴らしい演技力や独特の個性でシーンを圧倒する役者を意味する)”としての一面を誇った。

さらに料理店「ヨンホ粉食」を経営しているクァク・ヒス役のイ・ハンナ、「ゴ-ステップ」の院長のラリー・カン役のキム・ソルジン、お坊さんのチョクハ役のイ・ウジン、同じくお坊さんのチェシン役のウォン・スンウ、「運命ピアノ教室」の院長ソ・ミリ役のキム・ユネも見事な演技で笑いを誘った。他に国家情報院海外犯罪組織対応チームのイタリア部チーム長のアン・ギソク役に扮したイム・チョルスは、ユニークな魅力で視線をひいた。キム・ヨンウンはローン会社アント財務管理の代表パク・ソクド役を務め、作品に立体感を与えた。

「ヴィンチェンツォ」の制作陣は「名俳優たちの相乗効果は完璧それ以上だ。どこへ走るか分からないユニークなキャラクターたちを、多彩に演じた。悪党の方式で正義を実現するダークヒーローたちの痛快で大胆な活躍が、これまで経験したことのないカタルシスを与えるだろう」と紹介した。

記者 : イ・ユニ