「それでも僕らは走り続ける」シン・セギョン、イム・シワンの悲しみを慰める

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=JTBC「それでも僕らは走り続ける」画面キャプチャー
シン・セギョンがイム・シワンの悲しみを抱きしめた。

12月30日に韓国で放送されたJTBC水木ドラマ「それでも僕らは走り続ける」第5話で、お互いに馴染んできたキ・ソンギョム(イム・シワン)とオ・ミジュ(シン・セギョン)が初めて危機を迎えた。

キ・ジョンド議員(パク・ヨンギュ)に交通費をもらったことに対して、父がそんな人間で恥ずかしかったと言いながら「僕にしてくれた言葉、僕にくれた慰め、僕には意味があった。そんなお金はさりげなくもらいなさい」というソンギョムを見てミジュは惨めに思った。取り出したくなかった自身の底辺を見せたような気がした。足下をつけこまれてお金をもらって合意しなければならなかった恵まれない自身の過去がバレたのか、怖くもなった。「私たち、何もなかったことにしましょう」と心にもない言葉を言いながら背を向けた理由だった。

しかしソンギョムが泊まっているホテルで結婚式を挙げるという同窓生からの招待状と、そのホテルで結婚前にみんなで集まるという話を聞いて“ありがたい言い訳”ができたミジュはときめきを隠せなかった。ルームメイトのパク・メイ(イ・ボンリョン)の予測通り、やめると思ってすぐにやめられるものではなかった。自分なりにお洒落をして出かけたその日、願い通りにホテルでソンギョムと出くわしたが、彼に会って嬉しい状況ではなかった。「結婚するのが羨ましい」と言わないミジュが気に食わなかった友人が、親が亡くなった後に同情されたミジュの過去に言及したのだ。我慢せず散々言い放ってきたミジュは機嫌を直すためになにかしたり、何があったのかと聞いてこない彼がありがたいと思った。

ソンギョムの後輩であるキム・ウシク(イ・ジョンハ)の可愛い計画で、2人はまた会った。ソンギョムとミジュに報いたいと彼がもうけた食事会に後輩はわざと現れてなかったのだ。後輩は済州島で喧嘩したようだから仲直りしてほしいというメッセージも伝えた。気まずい雰囲気だった2人はお互いの安否を問いながら再びコミュニケーションしはじめた。ソンギョムは今回の暴行暴露事件で引退後にやりたかった陸上部後輩たちのコーチも務められなくなったと打ち明けながら、自身を「失敗した人生」と表現した。ミジュは「どうして失敗は過程の中に入れてくれないのか」と怒った。そして今回もソンギョムは知らない映画「ジェリー・マグワイヤー」の主人公を例にあげ、主人公も底から這い上がってきたと言った。その言葉に慰められたソンギョムは再び笑った。

その日の夜、ウシクが単独で行った海外のインタビューが報道された。ミジュはそれを翻訳してコミュニティとSNSなどに拡散した。ゲームを一緒に楽しむオンライン友人たちもミジュを手伝った。すると国内のマスコミがそれに注目し、世論は変わりはじめた。しかしその記事にはソンギョムが知らなかった事実も含まれていた。復帰せず運動をやめるというウシクの決心だった。通訳の過程でそれを既に知っていたミジュは悲しむソンギョムのことを心配して前もって知らせなかった。

ソンギョムの平静心も限界に至った。守ってあげたかった後輩の夢さえ守れなかったという無力感で、雨の中彷徨っていた。そしてその終着地はミジュだった。大変だと誰にも言えなかった彼は、雨に濡れた体で悲しみを表していた。ミジュは彼を抱きしめながら背中をさすった。「苦しみに慣れている人や、上手に耐えるのが当たり前の人はいません。だから大丈夫になろうと努力しなくてもいいです」と心から慰めた。

記者 : イ・ミンジ