「コンビニのセッピョル」ウム・ムンソク“歌手&ダンサーから俳優の道へ…知れば知るほど演技が楽しい”

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抜群のタレント性で注目を集めている俳優のウム・ムンソク。SBSドラマ「熱血司祭」のチャン・リョン役で強烈な印象を残した彼は、SBSドラマ「コンビニのセッピョル」では型破りなレゲエヘアを披露して、注目を集めた。ユニークなキャラクターを演じてきたウム・ムンソクは、これまでの経歴にも驚きだ。2005年に歌手SICとしてデビューした彼は、並大抵のダンスの実力では出演できないというMnetの番組に出演、ムエタイ歴は13年目のベテラン武術家でもある。さらに、一生に一度でも難しいといわれる「カンヌ国際映画祭」に、短編映画「Vice Versa」と自身の演出作「尾行」が、ノンコンペティション部門に招待され、監督としても活躍している。最近再開したYouTubeチャンネルでは、知人たちに手際よく料理を作って振る舞う“ヨセクナム”(料理をするセクシー男子)の一面まで披露した。知人たちと勉強会を開いて、毎日演技の練習をしているというウム・ムンソク。いつも前に向かって進んでいく彼の情熱は、現在進行形だ。

――SBSドラマ「コンビニのセッピョル」の放送が終わりました。撮影の前にイメージしていたハン・ダルシクという人物を完璧に表現できましたか?

ウム・ムンソク:「コンビニのセッピョル」は、「熱血司祭」でご一緒したイ・ミョンウ監督と再会した作品だったので、監督との息が本当にぴったりでした。台本で読んだ時より、演技で具現化した時のほうが面白く、出演した俳優たちの演技が上手だったし、性格も良くて、現場が本当に楽しかったです。今考えると残念な部分がいくつもありますが、撮影している間は自然にハン・ダルシクという人物に入り込んで、自身の技量を思う存分見せることができました。

――相手役を務めたソ・イェファさんとの共演はいかがでしたか?

ウム・ムンソク:イェファさんとは本当に実の兄妹のように息が合いました。何を言ってもいつもお互いの話を聞く準備ができていました。撮影が終わって家に帰りながら、電話でお互いに面白かった部分についてずっと話したり、次のシーンはこういうのを入れたら面白そうだと討論したりもしました。会ってセリフの練習やダンスの練習もたくさんしました。

――「熱血司祭」から「コンビニのセッピョル」まで、ユニークなキャラクターで視聴者に強烈な印象を残しました。役作りで最も重点を置く部分は何ですか?

ウム・ムンソク:作品の大枠のイメージを先に把握しようと努めます。この作品で自分はどんな役割をしなければならないかをまず考えます。その次に人物たちの位置と自分がいるべき位置など、さまざまな関係設定を綿密に分析して、作品の全体的な雰囲気を理解して、自分が務めたキャラクターの考えを把握します。この人は、この作品の中でどのような考えを持って生きている人物なのだろうかと、キャラクターを詳細に把握するほうです。森を見てから木を見るタイプですね。そして毎日台本を分析しながら練習します。撮影がある日も、終わったらいつも練習しています。

――ドラマ「熱血司祭」ではイ・ミョンウ監督がおかっぱ頭を提案されましたが、今回の「コンビニのセッピョル」でも提案を受けたんですか?

ウム・ムンソク:イ・ミョンウ監督と普段からたくさん会話をします。今回も誰からともなく一緒にキャラクターについて話しながら、ダルシクというキャラクターを一緒に完成させました。ハン・ダルシクは、監督と僕のアイデアが集まって誕生したキャラクターです。かつらもその過程でかぶることになりました。

――かつらをかぶるたびに大きな反響がありましたね。KBS 2TV新ドラマ「こんにちは?私だよ!」にも出演されますが、今回もかつらをかぶった姿を期待してもいいですか?

ウム・ムンソク:いいえ。今回はかつらなしに、僕のありのままの姿をお見せすることになると思います。「こんにちは?私だよ!」では、かつてのトップスターで、おしゃれ番長役を任せられました。なので、今までお見せしたのとは少し異なる、柔らかい一面をお見せすると思います。

――ダンサーとして活動して俳優に転身されましたが、それぞれの分野の魅力は?

ウム・ムンソク:2つの分野が完全に相反しているのが、最も大きな魅力だと思います。歌手やダンサーとして活動する時は生放送に慣れていました。一度ミスをしたらそれで終わりなので、その一回に本当に集中して、全てのエネルギーをつぎ込みました。逆に演技をする時は、同じシーンを何度も撮影して、1番良いシーンを選択して放送します。自分に何度もチャンスを与えることができるので、短時間で集中するときとは違って、自分の内面の様々な感情に集中できるようになって、同じシーンをより豊かな感情で表現することができます。いずれも正反対のエネルギーをつぎ込むことができる分野であり、どちらかを選べられないほど魅力的です。

――演技を始めたきっかけは何ですか?

ウム・ムンソク:最初に演技を始めたのは、俳優になりたかったからではなく、歌手としてステージでより一層豊かな感情を見せたかったからです。歌手は数分の中でその曲が持っている喜怒哀楽を全部見せなければなりません。ステージをチェックするほど、表情をどうにかしたいと思いました。曲に込められた感情がちゃんと伝わっていないように思いました。なので内面をもっとしっかり磨こうと思って演技を始めましたが、知れば知るほど演技がすごく楽しくて、俳優の道を目指すことになりました。

――年末授賞式での祝賀公演の反応が本当に爆発的でしたが、YouTube再生回数がすでに520万回を超えていました。授賞式の後、映像を見たことはありますか?

ウム・ムンソク:もちろんです。何度も見ています。ハハ。再生回数があまりにも多いので、知人たちからも連絡をたくさん受けます。授賞式で緊張しているようには見えなかったと言われましたが、ステージの上ではものすごく緊張していました。俳優としてカメラの前に立つことには慣れていましたが、ライブなので一度でもミスしたら取り返しがつかないステージだったので、すごく不安でした。でもたくさんの方々に好評していただいた映像なので、僕も本当に楽しかったステージで、良いエネルギーをもらいたい時にたまに見る映像です。

――最近、YouTubeを再開して、“ウムシェフ”というコーナーを作りましたね。料理は上手な方ですか?

ウム・ムンソク:一人暮らしが長いので、大抵のお家ごはんは作れます。韓国料理は味付けが似ているので、少しずつアレンジすればいいんですよ。それから、普段から知人たちに料理を振る舞うのが好きで、自然に“ウムシェフ”というコーナーでコンテンツを作ることになりました。

――歌手・ダンサーとしての活動から、映画「尾行」の監督としてカンヌまで行き、さまざまな分野に挑戦されました。俳優以外に新しい分野に挑戦するウム・ムンソクさんを見られるでしょうか?

ウム・ムンソク:今現在やっていることを一生懸命にやろうという主義です。ダンサーとしての活動に専念していた時に何かしらの成長を遂げ、その一連の中で俳優の道に進みました。今現在は他の計画はありませんが、俳優として充実してやっているうちに、また何かの成長を遂げて、いつかは異なるウム・ムンソクを見せられると思います。

――俳優として、これだけは必ず守り抜きたいというものはありますか?

ウム・ムンソク:毎日演技の練習をすることです。今も練習室を設けて勉強会を作って、友達と台本の練習をしたり、フィードバックをしながら、演技の練習を着実にしています。いつも演技力を磨いていく自分になりたいです。

――どのような俳優になりたいですか?

ウム・ムンソク:今まで明るい役が多い作品をしてきました。大変な時期に多くの方々が僕を見て笑うことができるように、良いエネルギーを与えることができる俳優になりたいです。

――インタビューでぜひ話したいことがあると聞きましたが、何でしょうか?

ウム・ムンソク:勉強会のメンバーの1人に、tvNドラマ「賢い医師生活」に出演したキム・ジュンハンさんがいます。知り合って10年ほど経ち、僕と3年間一緒に暮らしました。いつも近くにいる友達であり、あまり表現できませんでしたが、この場をお借りしてジュンハンに自分の気持ちを表現したくなりました。ジュンハン、大変な時も幸せな時も、いつも一緒にいてくれてありがとう。生涯仲良くしよう! 僕たちは1つ!

記者 : イ・ミンギョン