Vol.1 ― CNBLUE、3年8ヶ月ぶりのアルバム「RE-CODE」は名盤!兵役経て考え方も変化“僕たちの気持ち…伝わっていますよね?”
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デビュー10周年を迎え、3年8ヶ月ぶりに韓国でアルバム「RE-CODE」をリリースしたCNBLUE。全員が軍服務を終えて30代に突入し、人生についても音楽的にも考え方が変わったという3人に、インタビューを実施。前半では、アルバム収録曲の全曲解説から兵役を経て変化した考え方について、たっぷりと語ってくれた。
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ジョン・ヨンファ:やっと、という思いですね! 本当にひさしぶりに活動ができて、僕たちは嬉しいです。韓国の活動をやって、そのまま日本でもLIVEが出来たらもっと嬉しいかもしれないですが、今のこの活動だけでも皆さんがたくさん応援してくれて、僕たちは幸せです。
――ジャケットメイキング映像で「本当にこれは名盤」とヨンファさんが話していましたが、今回のアルバムに込められた想いを教えてください。
ジョン・ヨンファ:以前は、全体的にアルバムを聴くとき、聴きやすいことが重要だったんですけど……(今回のアルバムは)僕たちの今の気持ちを歌詞に込めて作りました。
新曲に込められた想い「普段やっていたことができなくなって…」
――タイトル曲の「Then, Now and Forever」は、韓国でデビュー10周年を迎えたCNBLUEの再出発のほか、現在の新型コロナウイルス感染拡大が続く中での葛藤を表しているようにも感じました。どのような思いで作られたのでしょうか?ジョン・ヨンファ:(日本語で)確かにそのような雰囲気がありますよね。以前のアルバムは、外で遊んだときに受けた感情もありましたけど、コロナのせいで家の中でずっとゴロゴロして、今回はずっとおうちで過ごしていたので、そのような感情も確かに入ったと思います。歌詞には、「大切な人がいなくなった寂しさと、それでも前を向いて生きていく決心」を込めました。僕たちの気持ちが皆さんにも伝わったら嬉しいですね。……伝わっていますよね?
カン・ミンヒョク:僕たちが普段やっていたことや、当然のようにやっていたことが今はできなくなって。昔のことを思い出したり、今の状況を考えたり、これからについて悩んだりもするので、「過去、現在、未来」が合っていると思いますし、それもヨンファ兄さんが考えて上手に表現できたと思います。
イ・ジョンシン:やはり無意識にそのようなことが溶け込んでいると思います。また聴く側のファンの皆さんも同じ気持ちだと思いますし、今回のアルバムの5曲、全体的にトーン&マナーが確実にあり、聴きやすいと思います。また、5番トラックの「Blue Star」は、僕たちがファンの皆さんのために作った曲です。最後のトラックを聴きながら、楽しく明日に進んでほしいと思います。
――「もう幸せになろう/そうなればいいな/普通の日がやってくるだろう」という歌詞が、状況がなかなかよくならない現在に希望を見出したい気持ちとリンクするような感じがして、印象的でした。
ジョン・ヨンファ:そこが聴きどころです。その前の歌詞は、これでまた終わるだろう、またある日の繰り返しだろうというものですね。何か特別で良い日だと表現するより、実は普通の日がずっと大切だということを伝えたかったんです。最高の日が来るだろうというのは希望で、普通の日は自分が経験していたのに、自分で知っているのに(普通の日を送ることも)できていないという、その部分を重点的に考えて歌詞を書きましたね。その普通の日のために、前に出てくる他のすべての日を作りました。
――MVでは白からブルーに変わる映像で、CNBLUEの原点回帰を感じました。仕上がりはいかがでしたか?
ジョン・ヨンファ:正直ミュージックビデオも、特別な意味がないのに意味を盛り込むことって多いじゃないですか。簡単に「RE-CODE」というテーマに全体的に合わせていると思います。人間って白紙から始めて、点をつけるように、僕たちも白からスタートして青に染まっていく、また青に染まっていく、始まりという確かなメッセージがあったと思います。なので、僕たちもミュージックビデオにとても満足しています。素敵に仕上がっていると思います。
収録5曲を紹介!「こたつの中で聴いてください」
――「RE-CODE」収録曲をファンの皆さんに紹介をお願いします。1. Then, Now and Forever
カン・ミンヒョク:離れていった人の空白の中に残された人々の日常を、歌詞でリアルに詳しく描いた曲です。イ・ジョンシン:これまでのアルバムタイトル曲の中で、一番感性的でよかったと思います。
2. Till Then
イ・ジョンシン:「Till Then」という曲は、アコースティックポップですね。とてもリズミカルな曲です。とても聴きやすく、歌詞に集中して聴くと色々なことを考えることもできます。自分自身を愛することについて表現しています。カン・ミンヒョク:アコースティックがリズミカルに仕上がっていると思います。
イ・ジョンシン:「Till Then」はとても反応が良かったです。僕もそうでした。もちろん「Then, Now and Forever」も好きですが、もし収録曲で一つ選ぶとしたら、僕は「Till Then」が一番好きですね。
3. In Time
カン・ミンヒョク:3曲目の「In Time」はベースの音がとても印象的でした。全体的にジャズ風で、コントラバスの音と合わさる楽器全体が、冬の天気に良く合うと思います。そして「In Time(原題:ない)」というタイトルから、虚しさが感じられるかもしれませんが、音楽的にはその虚しさが豊かになる感じなので、それが良くマッチする曲だと思います。イ・ジョンシン:暖かいこたつの中で聴きたい曲です。(日本語で)こたつの中で聴いてください。
4. Winter Again
ジョン・ヨンファ:「Winter Again」は歌詞とメロディーを一緒に書きましたが、すらすらと書けた曲です。個人的にとても気に入っています。日記を書くように歌詞を書きました。以前はとても輝かしさを求めて、忙しく生きることを追い求めていましたが、今は心に変化があって、気楽に過ごしたいという気持ちができて、書いた歌詞です。とても満足しています。イ・ジョンシン:この時期の天気にとても似合っていますね。
ジョン・ヨンファ:そうですね。明るいわけでもなく、だからと言って悲しいわけでもなく、少し寂しい感じ? そんな雰囲気を演出したかったです。
5. Blue Stars
イ・ジョンシン:そして5曲目の「Blue Stars」で明るく軽快に、少しリズミカルに締めくくるアルバムですね。曲の順番もそうですし。カン・ミンヒョク:「Blue Stars」は、ファンの皆さんと僕たちの物語が込められたファンソングです。「Then, Now and Forever」というタイトルに相応しく、昔と今、そして未来をファンの皆さんと共に過ごせる感謝と、これから進んでいきたい方向を、歌詞とメロディーに盛り込んだ曲ではないかと思います。
いきなりレコーディング!?アルバム制作のエピソード
――今回のカムバックでメンバーと久しぶりにアルバムを準備して感じたことや、嬉しかったエピソードがあれば教えてください。カン・ミンヒョク:ヨンファさんがジョンシンより早く除隊をしていたので、電話をしていましたが、ヨンファ兄さんは色々考えていたようでした。そのようなことも話しながら、兄さんが今回のアルバムに確信をもってリードしてくれたのがとてもよかったですね。その一方で、何か手伝えることはないか、という悩みもたくさんありました。ですが、兄さんがとても上手くやってくれたので、アルバムを作っていく上でリーダーとしてしっかり引っ張ってくれてありがたいです。そんなエピソードがありますね(笑)。僕たちが除隊する前に(アルバムのことは)あらかじめ構想をしていました。
イ・ジョンシン:エピソードと言えば、僕は「Blue Stars」のレコーディングが記憶に残っています。僕は違う曲のベースのレコーディング準備を家でやっていて、兄さんはボーカルのレコーディングをしていた時でしたが、いきなり「レコーディングしに来て」でもなく、「なんで来ないの?」という無駄話をしていたところ、本当に会社に行くことになりました。会社に行って、パートを一つ歌いましたが、かなり時間がかかりました。楽しかったですね。まったく予想していなかったのに、いきなりレコーディング室に入って歌うことになって。ノープランでしたが、とにかくファンの皆さんに捧げるファンソング、そんな感じの「Blue Stars」を一緒に、こうしてボーカルとして参加できたことが。僕はボーカル担当ではありませんが、そういうところはウィットがあって面白いと思います。「Blue Stars」の歌詞もとてもウィットに富んでいて面白いと思いますし。その中で自分の声が出てくるので、ファンの皆さんは喜んでくださるのではないかと思います。
ジョン・ヨンファ:僕も全体的に準備するとき、昔のこともたくさん思い出しましたね。以前は、ある瞬間からツアーが多くなったので、急いで(アルバムの)準備をしていましたが、今回は準備期間が十分にあり、昔、活動を始めた頃の感覚で取り組みましたね。
カン・ミンヒョク:全体的に歌詞がすらすらと書けたそうですよ。
ジョン・ヨンファ:はい、書くのに苦労したものはなくて。だからより満足できたんだと思います。
「軍隊に行って変わった…成熟したと思います」
――入隊前と後、そして新型コロナウイルス感染拡大の現状によって、音楽性の変化はありましたか?ジョン・ヨンファ:やはり、曲を書く時に少しそういうものはありますね。ですが、僕は本当に意識して書きたいわけではないです。なぜなら、もうストレスを受けているのに、音楽を聴いてストレスの延長線になるのは避けたかったし、むしろ僕は、曲を聴いたときに、こんな雰囲気だけれど元気づけられる、というのがいいと思います。確かに、ツアーを周りながら曲を書くのと、家でずっと過ごしながら書くのは、ムードが変わりますね。以前は、コンサートのための曲をたくさん書いたとしたら、今はアコースティックな方向に向かっていますね。アコースティックギターを弾いて作る曲が多くなったり。その違いは確かにあると思います。
――アルバム発売記念のオンライン音楽鑑賞会で、「以前とは音楽に対する考え方も、人生への考え方も変わった」と話されていましたが、自身もしくは他のメンバーのここが変わったというエピソードがあれば教えてください。
ジョン・ヨンファ:エピソードはそんなにありませんが……。全体的にみんな大人になったと思います。軍隊に行ってきてから、確かに。焦りがかなり消えた感じ? 自分の人生によりフォーカスを合わせるようになった感じですね。
カン・ミンヒョク:お互いもう少し配慮するようになり、考えることや、自分がもう少し率直になるところもありますし。時間の流れに合わせて、成熟したと思います。
イ・ジョンシン:成熟したのは確かですが、軍隊自体ではなく、言葉の通り、軍隊の中でのその時間が、僕たちを成熟させた時間でした。とにかく軍隊の中ではほとんど一人で過ごす時間が多かったため、個人的に振り返る時間がたくさんありました。そのため、何かに気づいたりしたのではないかと思います。だから、そのようなことが行動や言葉にもう少しにじみ出てくるんじゃないかと思います。
――CNBLUEといえば、“ライブバンド”ともいえるぐらいにコンサートを行ってきていますが、現在、これまでのようにコンサートができない状況になり、音楽の発信の仕方や意識は変わりましたか? または今後に向けて考えていることはありますか?
ジョン・ヨンファ:(コンサートを)早くしたいですね。僕は除隊してコンサートもしましたが、他のメンバーは(コンサートができなくなってから)すごく長い時間が経っていますので。ファンの皆さんもかなり待っていると思います。僕たちもそうですし、ファンの皆さんもとても懐かしく思っていますから。オンラインコンサートは従来のコンサートの雰囲気ではないので、オフラインコンサートをやりたいという思いしかありません。早く準備したいですね。
取材:KIM YE LIM / 撮影:SHIM KYUTAI
■リリース情報
8thミニアルバム「RE-CODE」(Special ver./Standard ver.)
好評発売中
■関連サイト
CNBLUE日本公式サイト:https://cnblue-official.jp/
記者 : Kstyle編集部