※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
「私を愛したスパイ」がスパイ・ラブコメディの真髄を見せ好評を得た。

MBC水木ドラマ「私を愛したスパイ」が17日に韓国で放送終了した。妙な縁で結ばれたチョン・ジフン（神話のエリック）、カン・アルム（ユ・インナ）、デリック・ヒョン（イム・ジュファン）のスリリングな情報戦は緊張感を与え、甘くてリアルな恋愛模様は胸をときめかせた。

熱く愛し、熾烈に走ってきた3人は、新しい旅を始めた。遠回りしてお互いに理解し合い、好きなことを一緒にするようになったジフンとアルムは完璧に一つになった。これまで偽りで生きてきたが、愛だけには本気だったデリックは、アルムを守るために去った。それぞれの場所で自身の選択に責任を持って生きている3人の完璧なハッピーエンドが印象的だった。最後まで甘くてスリリングだった「私を愛したスパイ」を振り返ってみた。

インターポールの秘密要員や産業スパイ、特別な秘密を持つ2人の男と、スパイ戦に飛び込んだウェディングドレスデザイナーという設定が斬新だった。絶対会ってはならない3人の男女のシークレットロマンスに加えられたスリル満点のスパイ戦は、レベルの違うラブコメディを完成させた。これはロマンス、コメディ、スパイアクションなど、様々な要素をバランスよく配置したイ・ジェジン監督のしっかりした構成の演出と脚本家のイ・ジミンの台本によるものだった。

インターポール要員と産業スパイの対決も欠かせない。個性と演技力を兼ね備えた俳優たちが繰り広げた華やかなキャラクタープレーは、スパイ物の楽しさをより一層高め、視聴者を魅了した。

「私を愛したスパイ」は結婚とスパイという題材がしっかりと構成され、独特のラブコメディを披露した。結婚した後に分かる愛の甘さと人生の苦味を、騙し騙されるスパイ戦で表現し、愛と結婚についての愉快な考察を示した。結婚は愛から始まり、信頼によって維持される。信じて騙されるふりをする甘いトリック、険しい世の中と危機を一緒に乗り越えていかなければならない共同生活、時には味方か敵か分からない結婚と情報戦は通じる点がある。

「夫の心のサイズまでは知らなかった。私たちが一生共に生きるとしても、彼のことを全部分かるだろうか。彼も私のことを全部分かるだろうか」というアルムのナレーションのように、お互いのことを全部知っていると思っていたが、自身を騙したスパイにまた騙され、それが「愛」で、見たいものだけを見てきた「自分」に気付く。

“ラブコメディの達人”ことエリック、ユ・インナ、イム・ジュファンが発揮する相乗効果は完璧だった。変化に富んだ演技と派手なアクションを行き来し、ドラマをリードしたエリックとスパイ戦の中心で大活躍したユ・インナ、そしてデリックの二面性を細密に描いたイム・ジュファン。どんでん返しの連続だったスペクタクルなスパイ戦の中でも、恋愛ドラマとしてテンションを失わず、その真価を発揮した。

これに対し、エリックは「とても楽しい作品だった。最初から最後まで笑顔で撮影することができた」とし「良いエネルギーを持ったユ・インナさん、息が合ったイム・ジュファンさんの他にも、良い方たちと一つのチームを組んで仕事ができて幸せだった。皆さんに感謝したい」と放送終了の感想を語った。

ユ・インナも「アルムを通じて新しい姿をお見せすることができて、楽しくて幸せな時間だった。『私を愛したスパイ』を愛してくださった皆さんに感謝している」とコメント。

イム・ジュファンは「今のような時期に無事に終了することができてよかった。撮影初日に温かく歓迎していただき、最終日には温かく送ってくれた『私を愛したスパイ』のスタッフの皆さん、脚本家さん、監督さん、先輩・後輩の皆さん、ムン・ジョンヒョク（エリックの本名）先輩、ユ・インナさんに心から感謝している」と愛情を表した。