「私を愛したスパイ」ユ・インナ、放送終了の感想を語る“一人の視聴者として楽しみだった”

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=YG ENTERTAINMENT
女優のユ・インナが安定的な演技力と多彩なキャラクターの表現力をもう一度証明した。

ユ・インナは韓国で最近放送終了となったMBC水木ドラマ「私を愛したスパイ」で、実力のあるウェディングドレスデザイナーのカン・アルム役を演じて、これまで築いてきた演技力を土台に立体的なキャラクターを完成させた。視聴者の共感を引き出すユ・インナの繊細な感情演技は、劇への没入度を高めた。

彼女はアクションからロマンスまで多様なジャンルを完璧にこなした。2年後、完璧なスパイになったアルムは、ブローカーのベロニカ・チャン(チャン・ガヒョン)が持っているメモリーを素早く確保してから、一気に制圧した。アクションジャンルに最適化したユ・インナの鋭い眼差しと敏捷な動きは、視聴者から注目を集めた。

ユ・インナの演技はエンディングでまた輝いた。アルムはデリック・ヒョン(イム・ジュファン)が生きていることを知ったが、自身を離れたデリックにがっかりして彼を忘れることにした。その後、アルムは久しぶりに再会したチョン・ジフン(神話のエリック)と一緒にミッションに成功した後、自分の最も幸せな日がジフンと一緒にいる今であるという事実に気づいてキスをした。ユ・インナの温かい笑顔、切ないキスは新たな愛の始まりを知らせた。

――ドラマ「私を愛したスパイ」の放送終了に対する感想を教えて下さい。

ユ・インナ:もう放送終了なんて実感できないですね。厳しい時期なので場所や時間の制約が多かったにもかかわらず、昼夜関係なく頑張ってくれた監督、脚本家、俳優、スタッフの皆さんのおかげで無事に撮影を終えることができました。みんなが恋しくなると思います。

――今回の作品は、どんな部分が魅力的でしたか?

ユ・インナ:ロマンスとアクション、スリル、コメディーをよく融合させたドラマのジャンルが斬新だなと思いました。元夫と現夫、そしてアルム。水と油のように合わない3人が出会って繰り広げる物語という点も印象的でしたし、登場人物たちがそれぞれ持っている事情も魅力的でした。私も一人の視聴者としてこれからどういう風に展開されるのか、楽しみにする気持ちで台本を待っていました。

――アルムは元夫と現夫の間で劇を引っ張っていく人物ですが、演技に違いはありましたか?

ユ・インナ:チョン・ジフンとは長年の友人であり恋人のような感じで、デリック・ヒョンとは慎重であり、相手を尊重する感じで演技しました。デリック・ヒョンはチョン・ジフンとの結婚に失敗した後に訪れた二度目の恋愛だったので、もっと慎重になるだろうと思ったんです。深く考えずに飛びついた最初の恋の方が、演技するにはもっと楽でした。

――今回の作品を通じて見せたかった姿はありますか? また、その姿を演じるために特別に準備したことはありますか?

ユ・インナ:アルムはウェディングドレスデザイナーとスパイが体質である姿を同時に持っている人物なので、これまで見せたことがない二つの姿を同時に披露することができるという考えで心がときめいていました。ウェディングドレスデザイナーのカン・アルムの時は撮影前に、実際にウェディングドレスデザイナーに会ってアドバイスを聞いて、家で時間があれば裁断したりミシンをかける練習をしました。またスパイが体質であるカン・アルムのために、射撃とアクションの練習をしました。自然に銃を構える姿を見せたくてポーズもたくさん勉強したんです。当時は上手くやりたいというプレッシャーが大きかったのですが、今考えてみたらとても新しくて、楽しい思い出になったようです。

――ユ・インナさんが選ぶカン・アルムの魅力はなんですか?

ユ・インナ:積極的なキャラクターという点が最も大きな魅力だと思います。アルムは問題が発生すると、逃げずに立ち向かうんです。問題を解決できる方法を悩んで、実行に移します。演技中も、そんなアルムの姿を見て素敵だなと思いました。

――撮影で最も記憶に残っているシーンやセリフはありますか?

ユ・インナ:アルムとジフンが結婚する日、愛で溢れていた2人の姿が最も印象的でした。第12話のエンディングではお互いのことを心配していたアルムとジフンが、同時に「大丈夫?」と聞くシーンのすべてのセリフが記憶に残っています。



――アルムは、セリフだけではなく、涙の演技も話題を集めました。感情表現の演技をする時、最も気を使う部分はありますか?

ユ・インナ:涙の演技は私もいつも難しいと感じています。思い通りに涙が出なかったらどうしようという心配もあって、感情が高ぶりすぎて失敗するのではないかという心配もあります。しかし、ただこの状況に、この人物に没頭しようという気持ちで集中します。本気で演技をすれば、すべてが自然に見えると思います。それを利用します。

――最後に視聴者の皆さんに一言お願いします。

ユ・インナ:「私を愛したスパイ」を愛してくださったすべての視聴者の皆さんに、感謝の気持ちをお伝えしたいです。夏に初めて出会って以来、これまで6ヶ月間一緒にしたアルムが今後も末永く記憶に残ると思います。なので私は家で初回から最終回までまた見るつもりです。皆さんもアルムのこと、ずっと覚えていてください。私はまたいい姿でお会いできるように最善を尽くします。ありがとうございます。

記者 : ヤン・ユジン