「私がいちばんキレイだった時」ハ・ソクジン“今までで最も一生懸命に勉強し、大変だった作品”

MYDAILY |

※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=C-JeSエンターテインメント
変化に富んだ演技力で視聴者たちから好評を受けている俳優のハ・ソクジンが出演した、MBC水木ドラマ「私がいちばんキレイだった時」が放送終了となった。

ハ・ソクジンは完璧に見えるが内面に傷を抱えている魔性の男ソ・ジン役に変身し、拒否することができない“ハ・ソクジン流のロマンス”を完成させ、視聴者から好評を受けた。彼は強靭さと憐憫を行き来するキャラクターの感情を繊細に演じて、最後まで視聴者たちの涙腺を刺激する表現力の高い熱演でもう一度その存在感を証明した。

劇中でソ・ジン(ハ・ソクジン)はイェジ(イム・スヒャン)と涙の別れを迎えた。離れるイェジに最後まで歩く姿を見せたかった気持ち、そして率直な姿を見せることができなかった後悔の涙まで見せたのだ。またソ・ファン(ジス)に過去の事件を謝ることができなかった卑怯さを認めて、お互いを理解するための問題を一つ解決した。その後、絡み合った恋をした3人は、別れた後にそれぞれの道を歩いて行った。そして妻と弟、二人とも失った人生を生きてきたソ・ジンは寂しがりながら「確かなのは恋を失ってこそ、僕が大人になったということ」と悟って、一人残された後に後悔と懐かしさを感じることとなった。

このようにハ・ソクジンは「私がいちばんキレイだった時」を通じて、時には男性美溢れる積極的な男の姿を、またある時には内面の傷に気づかせないための強靭さの中で憐憫を誘う姿で活躍し、ドラマへの没入感と緊張感を同時に与えた。たくさんの欠乏を持っていて高難度の感情演技が必要だったほどハ・ソクジンは、最初に恋に落ちた瞬間から最後の別れの瞬間まで、だんだんと内面の変化が起こった各瞬間を抜群の演技力で立体的に表現した。彼の感情が爆発するたびに視聴者の涙腺を刺激し、共感を引き出したのだ。イェジの前でだけ弱くなり、崩れて自分を助けてほしいと訴えたソ・ジンの姿で、彼が直面した不幸と深い傷を表現し、描いてきた愛の感情たちを、視聴者たちに真正性のあるキャラクターを通じて伝え、劇を引っ張ってきた。

ハ・ソクジンは「私がいちばんキレイだった時」の最終回が終わった後に、自身のSNSを通じて「ソ・ジンという、愛されにくいキャラクターが少しでも共感を得ることができるように、彼が持っている身体の障がいと心理的な不安さを身につけるために車椅子と共にした5ヶ月間。多分その期間には、ソ・ジンという人物を愛したようです。とても激しい感情の差を披露した人物なので、時には足りなかったシーンもあったはずですが、各シーンごとに心を込めて演じようとしました。その不足さを埋めてくれようと努力してくださった監督と俳優、スタッフ、編集スタッフに感謝します。思ったより多くの視聴者の方々がこのような努力を分かってくださった気がして嬉しく、その力で最後まで感情に集中し、無事に終えることができたと思います。また良い作品と共に良い演技でご挨拶します」と心を込めた感謝の挨拶で「私がいちばんキレイだった時」の放送終了の感想を伝えた。

――久しぶりの正統派ラブストーリーでドラマ「私がいちばんキレイだった時」が注目され、視聴者たちの関心を集めました。ドラマ放送終了の感想をお願いします。

ハ・ソクジン:ここ10年間活動し続けてきましたが、この作品はその中でも最も一生懸命に勉強し、大変だった作品です。献身的な愛を披露したソ・ファンに比べてソ・ジンは、色々と欠乏があるキャラクターだったので応援されにくいキャラクターだと思いました。なので義務感と責任感が大きく、撮影するのが大変でしたが、またそれほど勉強でき、深く考えることができたキャラクターだったので長く余韻が残ると思います。これまで『私がいちばんキレイだった時』とソ・ジンというキャラクターを応援してくださった視聴者の方々にもう一度感謝します。

――弟の初恋を愛する事になった男ソ・ジン役を演じました。積極的でカリスマ性溢れる姿が魅力的でしたが、ハ・ソクジンが思ったソ・ジンとはどんな人物でしたか? そして本人が選ぶキャラクターの一番大きな魅力を教えてください。

ハ・ソクジン:プライドという固い殻の中に弱い内面を持つ人物の立体性に惹かれました。なので前半はソ・ジンのブルドーザーのような愛を魅力的に描くべきだと思いました。ただ叶えようとするすべてを積極的に行うソ・ジンの性向を表現する事が一番目の目標で、一目惚れしたイェジに積極的にアプローチするのがその始まりでした。それでも一番念頭に置いたのは、弟の初恋に対して意識するよりは、子供時代の事故による弟に対する罪の意識と、父親に対する罪悪感に重点を置きました。それによってソ・ジンが性格的なコンプレックスを持っているだろうと思いました。このような考えが弟とイェジを見つめる眼差しを通じて表現されたようです。

――これまで披露したジェントルなキャラクターとはギャップのあるキャラクターを演じましたよね。大胆な演技変身で視聴者の関心を集めましたが、キャラクターを演じるために特別に準備したり、演技する時に重点を置いた部分はありましたか?

ハ・ソクジン:実は最初から設定が衝撃的なキャラクターではなかったです(笑)。正確に言うと、破格的な性格になるしかない、予期せぬ事故に遭ったキャラクターと説明した方がいいでしょう。キャラクターを準備する過程で、そのような状況に見舞われた人物について勉強しました。映画で下半身または、全身に障がいを持つ人物が出るケースを全部探してみました。どうしても挫折を経て暗くなった人物の描写が数話続いたので、不意の事故後にリハビリをする方、リハビリ後の人生をインタビューした事例などを探してみて、その中に隠された暗さも探してみようとしました。そして一度も車椅子を使ったことがなかったので、その不便さを感じるために家や、また(撮影を)待っている間はほとんど車椅子で生活してみました。

――キャラクターをリアルに演じるために準備した事はありますか?

ハ・ソクジン:レーサーとしての人生、レーサーになったきっかけなどをさらに調べるために、実際のレーサーの方々と作家の事務室で会って話し合ったり、その方々から教えてもらった仮想のレーシングをゲームを通じて経験することができる場所も訪れました。ただ事故以来の人物については、台本をもらってこそ知ることができるので事前に準備するというよりは一応、体と心をわざと不便にしようと思い準備しました。

――劇中で行方不明になりましたが、7年ぶりに下半身麻痺になって登場し、多くの人々に衝撃を与えました。実際に台本を見てどんな反応をしましたか?

ハ・ソクジン:下半身麻痺になるという事は、初めての打ち合わせから決まっていたので、すでに知っていました。しかし、実際に台本をもらった時、2人が再会した瞬間の激しい感情をちゃんと表現しなければならないというプレッシャーが大きかったです。そして、その後の心理は挫折と断念によって暗くなった人物を描写しているのですが、このような部分をよく見せてこそ視聴者から共感を引き出すことができると思いました。帰ってきたソ・ジンが家族からの同情心を得たり再会の嬉しさを感じる姿より、鋭くてコンプレックスを持っている姿のほうがもっと多いのではないかと心配しましたが、結局はこのような姿がより現実的だと思い、台本を見れば見るほど演技をしたくなりました。大変でしたが(演技が)上手くなりたかったですし、途中で応援と絶賛のメールを送ってくださった作家さんのおかげで無事に終えることができました。

――感情の変化が多いシーンが多く大変そうでした。一番大変だった点を教えてください

ハ・ソクジン:ソ・ジンの場合は事故以来、挫折して暗くなった人物に対する説明が十分ではないと、結局単純な悪役のように見えると思いました。それで僕のミッションは最大限にソ・ジンを理解し、共感しようと努力することでした。彼が感じた心理的な障壁と誤解、そして不信感などに最大に共感し、心を込めて表現しなければならなったのですが、そのように演技を通じて描かれたソ・ジンの感情と表現を視聴者の方々も共感して、理解してくださるのか心配になりました。監督が幸いにこのように複雑で深い感情を演技する時、一緒に悩んでくださり、より繊細に感情的な演技をすることができました。

――共演した俳優たちとはどうでしたか? 撮影現場の実際の雰囲気も気になります。

ハ・ソクジン:イェジ役を演じたイム・スヒャンさんは、集中度と没入度が高かったです。それほどいいエネルギー、深くて広い“感情の泉”を持っている女優だったので、信じて演技することができました。第1話から第5話までのロマンチックなシーンから最後の台本まで、深い感情のシーンを彼女のおかげで無事に終えることができ、ありがとうと伝えたいです。ソ・ファン役のジスさんはとてもやさしく、現場でも学ぼうとする姿がよかったです。ソ・ファンらしく純粋に表現しようとし、足りないことがあったら直そうとする姿が印象的でした。いつの間にか男になった素敵なソ・ファンに拍手を送ります。劇の後半ではどうしても忍耐と苦痛、憤怒、喪失、凄然などの言葉で表現される深い感情の渦巻きを描かなければならなかったので、皆が大変でした。でも部隊の部隊員の切ない戦友愛のように、お互いに力を与える関係でした。もう一度すべての出演者に感謝の気持ちを伝えたいです。

――記憶に残る視聴者の反応はありましたか? また作品で一番記憶に残っているエピソードや名場面を選ぶならどんな場面ですか?

ハ・ソクジン:ソ・ジンが螺旋形の階段を這い上がる、多少グロテスクなビジュアルを見せたかったシーンが一番記憶に残っています。そして一番最近の記憶について言いたいのですが、最終回でイェジを家から送るシーンを思い出します。実際に最後の撮影日、ほとんど最後の分量で撮影したのでより深く没入したようです。イェジを送りながら、この作品も一緒に送る感じでしたし……実は後半はすべてのシーンが個人的には苦痛と成就を同時に与えるシーンだったので、一つを選ぶことが簡単ではないです。後半は少し激しくなってこのようにしてもいいのだろうか、非難されるのではないかと心配しました。ソ・ジンを応援してくださる視聴者の反応が力になりました。

――「私がいちばんキレイだった時」を応援していた視聴者の方々に一言お願いします。

ハ・ソクジン:ソ・ジンという人物を演じる時、視聴者の方々の共感を引き出して理解してもらえるよう、人物の内面を深くのぞき込もうと努力しました。そのおかげで、ソ・ジンという人物を愛する気持ちで演技することができたようです。感情の変化がとても激しかった人物だったので、時には不足していたかもしれないですが、各シーンを真心で表現しようとし、多くの方々がこのような努力を分かってくださった気がして嬉しいです。その力のおかげで最後まで感情に没入することができました。これからも良い作品を通じていい演技を披露します。

記者 : ヤン・ユジン