「ゾンビ探偵」チェ・ジニョク、ミステリアスな前世が明らかに…スリリングな展開で自己最高視聴率を更新

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=KBS 2TV「ゾンビ探偵」放送画面キャプチャー
ゾンビより怖いのは、人間だった。

昨日(13日)韓国で放送されたKBS 2TV月火バラエティドラマ「ゾンビ探偵」第8話では、ゾンビのキム・ムヨン(チェ・ジニョク)のミステリアスな前世がすべて明らかになった。キム・ムヨンは殺人者ではなかったのだ。彼は自身に殺人者の濡れ衣を着せて、殺害までした加害者に徹底的に報復した。

「ゾンビ探偵」は、KBSバラエティ局で制作した、バラエティの要素がほとんどのコミカルドラマである。しかし、この日だけはコメディをなるべく排除して、息の詰まるようなスリラーを前面に配置し、スリリングな緊張感を与えた。

サンタ誘拐殺人事件の真犯人がキム・ムヨンではなく、オ・ヒョンチョル(イ・ガソプ)夫婦だったという事実は、視聴者に鳥肌を立たせた。この夫婦の悪行はここで止まらなかった。夫婦は変な雰囲気に気付き、自分たちの家に来たコン・ソンジ(パク・ジュヒョン)まで拉致して殺そうとした。幸い、コン・ソンジが機転を利かせ、かろうじて逃げることができた。

オ・ヒョンチョルの妻は警察に捕まったが、逃げたオ・ヒョンチョルは自身を追うキム・ムヨンに向かって爆弾を投げたり、銃を乱射しながら最後まで抵抗した。しかし、キム・ムヨンは死んでも生き返るゾンビだったのだ。何度も生き返るキム・ムヨンと、絶えず彼を攻撃するオ・ヒョンチョルの激戦が続く中、認知症になったオ・ヒョンチョルの老母が、キム・ムヨンの代わりに銃に撃たれた。キム・ムヨンは、オ・ヒョンチョルの老母が自身の母親であることを知り、泣き崩れた。このようなどんでん返しは、視聴者に大きな衝撃を与えた。

緊張感溢れる展開の中で、視聴者たちをゾッとさせたのは“人間の残酷さ”だった。幼い頃から家族愛に対する欠乏のため、歪んだ家族観を持っていたオ・ヒョンチョル夫婦が、完璧な家庭を築くためにキム・ムヨンの老母と資産家の娘のソリを拉致し、ソリを救いに来たキム・ムヨンまでも殺害したのだった。

銃に撃たれても火に燃えても決して死なないゾンビと、自身の歪んだ欲望を満たすために、絶えず罪のない人に害を及ぼす悪人。本当に恐ろしくて鳥肌が立つ存在は、ゾンビではなく人間だったのだ。人間を傷つけないゾンビ キム・ムヨンも、このような人間の姿に憤りを表した。その中でキム・ムヨンは、ゾンビの身分であるにもかかわらず、怖いよりは可愛く哀れな存在として描かれた。ベールに包まれていたキム・ムヨンの胸が痛むストーリーに、視聴者たちも残念な気持ちを表した。

この日に放送された第8話だけは、B級コメディの要素があるバラエティドラマではない“スリラードラマ”だった。特に、オ・ヒョンチョルの妻とコン・ソンジの激しい肉弾戦、オ・ヒョンチョルとキム・ムヨンの血闘で、視聴者は「ゾンビ探偵」を息を殺して見ざるを得なかった。その結果、同日の放送はニールセン・コリアの全国基準で視聴率3.7%を記録し、自己最高視聴率を更新した。

この日、放送の終盤にはオ・ヒョンチョルの遺体が毀損されたことと共に、ゾンビの危険な本性を暗示するようなシーンが登場した。残すところ4話となった「ゾンビ探偵」には、キム・ムヨンがなぜ殺されてゾンビになったのか、ゾンビに感染した経路に関するストーリーだけが残っている。

記者 : パク・アルム