チュ・ジンモ&ハ・ジョンウらの携帯電話をハッキング…脅迫した一家に第1審で実刑判決

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写真=マイデイリー DB
チュ・ジンモとハ・ジョンウなどをはじめとする8人の携帯電話をハッキングして脅迫した疑いで裁判に引き渡された容疑者に、1審で実刑判決が下された。

ソウル中央地裁刑事19単独(部長判事:キム・ソンフン)は24日、恐喝などの疑いで逮捕・起訴されたキム氏など、4人に対する宣告公判を開いた。この日、裁判部はキム氏に懲役5年を、夫のパク氏に2年6ヶ月を宣告した。同じ容疑で起訴されたキム氏の姉であるキム氏は、懲役1年4ヶ月に執行猶予3年、夫のムン氏は懲役1年6ヶ月を宣告された。

昨年末から今年初めまで芸能人8人の携帯電話をハッキングして脅迫した後、金品を恐喝した疑いを受け、これら5人の芸能人から計6億ウォン(約5300万円)をだまし取った。捜査当局は犯行を指示して共に模索した主犯が中国にいると判断し、現地に捜査共助を要請した。

裁判所は「良い社会的評判を維持することが重要な芸能人の私生活をハッキングなどの方法で取得し、これを公開すると脅迫して恐怖感を極大化し、金銭を要求した」とし「犯行が計画的、組織的である。手法が非常に悪質だ」と指摘した。

続いて「キム氏とパク氏が加わった犯行の被害額が、それぞれ6億1000万ウォン(約5472万円)、4億9000万ウォン(約4400万円)で、キム氏の場合、恐喝未遂の犯行が実行に至った場合、追加で12億ウォン(約1億800万円)の被害額が発生するところだった」とし、「ハッキングと脅迫行為を直接実行した人物がA氏など主犯であるが、被害額を両替所に伝達するなどの貢献度が小さくない」とした。

また、一般人を対象に“モムケム”(モム:体、ケム:カメラ、チャットアプリなどを通じて撮影されたわいせつ動画)フィッシングなどの犯行を手掛けた妹夫婦の場合は「犯行手口が非常に悪質だが、被害額が190万ウォン(約17万円)ほどで、多額ではない」とし、「主犯A氏が犯行を主導して脅迫行為に関する明確な認識がなかったと思われる点を考慮した」と伝えた。

いわゆる「芸能人ハッキング事件」は、1月にチュ・ジンモのカカオトーク(モバイルチャットアプリ)での会話内容がオンラインに公開されて世間に知られた。芸能人の知人と交わした私的な内容が流出し、ネットユーザーたちの叱咤を受けたチュ・ジンモは、所属事務所を通じて正式に謝罪した後「私も今回のことで気楽に息することさえできない一日一日を送っている」とし、ハッキング被害の恐怖を訴えた。ハ・ジョンウも同一犯から脅迫を受けた。当時ハ・ジョンウは、15億ウォン(約1億3500万円)の和解金を要求するハッキング犯に応じず、警察に通報した後、携帯電話フォレンジック分析(デジタル証拠分析)まで依頼し、捜査に協力したという。

犯人一家は、裁判の過程で公訴事実をすべて認めて反省するとした。ただし犯行を指揮した総括役のA氏はまだ検挙されていない。警察は現在中国にいると把握しており、国内登録外国人主犯B氏も国際共助を通じて捜査中だ。

記者 : イ・イェウン