「オ!ムニ」イ・ヒジュン、妻イ・へジョンに言及“モデルでアーティスト…自由に活動できるようにしてあげたい”

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写真=CGVアートハウス
俳優イ・ヒジュンが映画「オ!ムニ」でのナ・ムニとの共演からビハインドストーリー、家族バラエティ、108拝(自己修養のために108回拝むこと)と関連した質問に率直に答えた。

最近、彼はオンラインラウンドインタビューを行い、映画「オ!ムニ」について多様な話を伝えた。

「オ!ムニ」は娘ボミ(イ・ジンジュ)のひき逃げ事件の唯一の目撃者である母親のオ・ムニ(ナ・ムニ)と、無鉄砲な息子のドゥウォン(イ・ヒジュン)が、犯人を捕まえるために繰り広げるドタバタ農村捜査劇だ。

劇中、イ・ヒジュンは保険会社のエースであるドゥウォン役を務めて熱演した。予測できない母親ムニと共に、娘のひき逃げ事件を直接捜査する無鉄砲な人物を完璧に表現した。

イ・ヒジュンは「元々『オ!ムニ』の公開時期が昨年の秋夕(チュソク:韓国のお盆)だったが、延期になりました。ですが、今であっても公開することができて感謝しています。舞台挨拶など観客に直接会いたかったですが、新型コロナウイルスの拡大により各バラエティに出演しました。それにも関わらず、多くの観客の方々に観ていただいてありがたいです。『劇場に来てください』と言うのも厳しい時期ですが、この映画が癒しになったらいいなと思っています」と公開の感想を伝えた。

「オ!ムニ」に出演した理由について、彼は「もちろん台本でした。台本を見ると、同時にとても面白いと感じましたし、農村生活など、観客の方々が好きになってくれる要素が多いなと感じたんです。偉い英雄ではなく、韓国の田舎の認知症である母親と娘と一緒に住んでいる父親が、ひき逃げ事件を捜査するという設定も面白かったです」と答えた。

続いて「実は台本はよかったですが、最初は保険会社の職員であるドゥウォンのキャラクターが気に入らなかったんです。でも撮影中にかっこいいと思うようになりました。認知症の母親の世話をしながら娘を育てるということ自体が、英雄だと思ったんです。僕も実際に子供をもうけて育ててみたら、大変だったので、この映画を撮影して、すべての両親が英雄だと思いました」と強調した。

また、主演の重さについても告白した。彼は「イ・ソンミン先輩が緊張している姿を一度も見たことがないですが、『ロボット:SORI(音)』(2016)舞台挨拶の当時、マイクを持っている手が震えているのを見たことがあります。『主演のプレッシャーがすごいんだ』と思いました。まるで僕が演出を担当していて、僕の作品であるように感じられ、より責任感を持つようになったんです。撮影する時にも、ナ・ムニ先生の体力が落ちて休憩が必要な時には、僕の分量をまとめて撮影したりするなど、僕が耐えるべきだという責任感をたくさん感じた瞬間がありました」と責任感を示した。

そして「『オ!ムニ』はナ・ムニ先生がいなかったら、制作されなかったと思います」と賛辞を贈った。

ナ・ムニとの共演について「一緒に練習したり、リハーサルする時に感じた部分を、すぐ話してくださる性格でした。僕はそのような部分が気楽に感じられ、ありがたかったです」と伝えた。

続いて「ナ・ムニ先生に『ヒジュンさん、それよりもっと自然にしてみてね』と言われ、最初は『どういうことだろう』と思いました。『オムニ(役名・韓国語でお母さん、2つの意味を持つ)』というセリフが不自然だと、30回繰り返したんですが、それが不快だと思わなかったんです。逆にとてもありがたかったですし、最後まで先生の言うことをよく聞き、アドバイスを活用してみようと努力しました。もちろん、悔しいと思った時もありましたが、先生の話を聞いて最善を尽くそうと思ったら気楽になり、楽しく撮影できました」と伝えた。

慶尚道(キョンサンド)出身であるにも関わらず、忠清道(チュンチョンド)の方言を自然にこなすことができた秘訣も公開した。イ・ヒジュンは「『オ!ムニ』の出演を確定すると同時に、論山(ノンサン)に行きました。結局、映画には出ませんでしたが、撮影地の1つだった論山にスイカを持って訪問したんです。そこのおじさんも認知症の母親と一緒に暮らしており、1日泊まって、一緒に食事もして山にも登って、いろんな話を聞きました」と演技への情熱をアピールした。

また「忠清道といえば、すぐ思い浮かぶ方がチェ・ヤンラク先生でしょう。先生の映像もたくさん探してみました」と付け加えた。

無鉄砲なドゥウォンの活躍を披露したイ・ヒジュン。実際の性格はどうなのか。彼は「全然違います。僕は周りの視線に気を使うなど、小心者ですし、他人をたくさん意識する性格。それで、いつも昨日僕がした行動の足りなかった部分、恥ずかしかった部分について考えて108拝をする小心者です」と伝えて、視線を集めた。

着実に108拝をしてきたことで有名な彼は「皆さんにもおすすめします。空腹時の有酸素運動は、あまりダイエットの効果はないです。最初はあったようですが、慣れてしまったみたいです。それでも最も恥ずかしかった姿、許せなくて怒っていた自分の姿を考えて拝むので心が楽になります。宗教的な意味よりは、修行のためにしているんです。足りない僕のために。でも反省の概念とは違います。反省は叱っている感じでしょう。僕自身を叱るのは役立たないので、嫌な自分の姿を思い出して『仕方なかったんだ』と認めるのが、この108拝修行の核心です」と説明した。

また、育児及び家族バラエティ出演への可能性を聞く質問にも答えた。彼は「簡単ではありません。妻(イ・へジョン)がモデルでアーティストなので『誰の妻』『誰の夫』と呼ばれないよう、自由に活動できるようにしてあげたいです」と、“モデルのイ・へジョン”について尊敬の意を表した。

これと共に「42歳である僕も悪質なコメントを見ると、ストレスを受けて腹が立つのに、親が芸能人という理由で息子が自身の意志とは関係なく出演することになったら、多くの方々がいつでも勝手に調べることができるので心配になります。子供にいいのか、悪いのか慎重に考えたいと思います」と伝えた。

そして“親バカ”な一面も見せた。彼は「出産は実際に一度も想像したことのない、違う世界のようです。実は最初にプレッシャーを感じて大変でしたが、ある瞬間から本当に僕の子なのかと不思議に感じて、色々考えるようになりました。息子がようやく、夜に起きないで寝られるようになり、晩から朝まで寝て、以前より可愛らしいです」と伝え、笑いを誘った。

最後に「早く息子が成長して一緒に山に登って、会話もしたいです。息子には友達のような父になってあげたいと思っています」と願いを伝えた。

記者 : キム・ナラ