韓国ドラマ・バラエティが非常事態…コロナ禍での屋外撮影に苦情も?感染拡大で芸能界に大打撃

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写真=tvN、JTBC
政府が、ソーシャル・ディスタンス第3段階への調整を検討している中、ドラマやバラエティ番組制作陣も深刻な悩みに陥った。

全国で猛威を振るっている新型コロナウイルスにより、芸能界の風景が完全に変わっている。特に最近は新型コロナウイルスが首都圏を中心に再び拡散しており、ドラマやバラエティ番組がダメージを受けている。

精力的に動いていた芸能界は、現在息を潜めている状態だ。ドラマ出演俳優の中で、初のコロナ陽性者が発生したKBS 2TV月火ドラマ「あいつがそいつだ」は、放送終了まで2回を残して、新型コロナウイルスの拡大防止や、出演者やスタッフの安全を考慮して、撮影中止と2回の放送休止を決定し、濃厚接触者ではない一部のスタッフが、KBS内部のセットで撮影を仕上げることにした。

KBS 2TV水木ドラマ「ドドソソララソ」も、俳優のホ・ドンウォンが新型コロナウイルスの陽性判定を受けて撮影を中止し、放送開始を延期した状態だ。これを皮切りに、KBS、JTBC、tvNなどの放送局はもちろん、Netflixなども現場にいる全スタッフの健康と安全を考慮し、政府のソーシャル・ディスタンスの指針を遵守するため、ドラマやバラエティ番組の制作をしばらく中止することに決定した。

写真=JTBC
バラエティ番組も非常事態である。KBS 2TV「1泊2日」、SBS「チプサブイルチェ」「ランニングマン」なども、出演者やスタッフの安全のために撮影を延期し、KBS 2TV「不朽の名曲」などの番組は、一般人判定団なしに、KBS内のアナウンサーのみで収録を行っている。

そんな中、JTBC「HIDDEN SINGER 6」は、100人の観覧客を動員して議論になった。これに対して「HIDDEN SINGER 6」は、「既存のシーズンでは、500人を上回る一般人観客数を動員していたが、今季は最低限に減らして、100人前後の観客を招待して収録を行っている」とし「観客は全員、入場時にマスクの着用はもちろん、問診票の作成、体温チェック、手の消毒を義務付けており、列に並ぶ時から席に座るまで、2メートルの距離を置くことを徹底している。現在のソーシャル・ディスタンス第2段階への調整により、公演施設は最大収容人数の50パーセントに入場数が制限されるが、『HIDDEN SINGER 6』も徹底してこのルールを守っている」と釈明した。

このように大変な状況で、今後のコンテンツ制作は可能なのだろうか。何よりも最も被害が大きいのは、スタジオ収録の番組ではなく、屋外バラエティや観客が必要な番組である。一部のバラエティ番組の場合、無人カメラに代えるなどの対策を講じているが、これすらも容易ではない番組もある。

バラエティ番組の関係者は、「当初の計画とは違って、まだ制作にも入っていない状態だ。構成も、安全の指針に準じた方法を工夫している。新型コロナウイルスの感染拡大により制限も多く、制作に非常に負担を感じており、難しい状況だ。制作者の悩みも多い。まずは人々が密集する状況を作らないように、気をつけて制作しようとしている」と伝えた。

ドラマの場合も状況は同じだ。セットと屋外で撮影場所が分かれるが、マスクの着用など、防疫指針を遵守するとしても、屋外で撮影を行う場合は、人々が密集する状況が生じるため、これに関する苦情も寄せられているという。

あるドラマの関係者は、「屋外撮影の場合、人々が密接しないようにするために苦労している。協力してもらえない場合は危険な状況になるので、普段より倍以上に注意しながら制作している」とし「毎日状況が変わるので、制作陣としても非常に大変である。制作そのものも大変なのに、周りの状況まで考慮しなければならないので、もっと難しい」と悩みを打ち明けた。

さらに今度、10人以上の集まりが禁止されるソーシャル・ディスタンス第3段階が実施された場合、バラエティ番組やドラマコンテンツの制作にも大きな制約が生じることになる。

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記者 : パク・アルム