「ノンストップ」オム・ジョンファ、撮影のために武術練習も“アクションスクールに通い…”

MYDAILY |

写真=MEGABOX中央Plus M
女優兼歌手オム・ジョンファがデビュー27年目であるにも関わらず、変わらない演技への情熱を示して人々を感心させた。

彼女は最近、ソウル鍾路(チョンノ)区三清洞(サムチョンドン)にあるカフェでマイデイリーとのインタビューを行った。

オム・ジョンファが出演した映画「ノンストップ」は、生涯初の海外旅行でいきなりハイジャック事件に巻き込まれたミヨン(オム・ジョンファ)、ソクファン(パク・ソンウン)夫婦が、平凡だった過去はさておき、隠してきた実力で救出作戦を繰り広げるアクションコメディ物だ。「愛なんていらない」(2006)、「私に会いに来て」(2015)のイ・チョルハ監督がメガホンをとった。

彼女は2015年の映画「ミス・ワイフ」以来、久しぶりにスクリーン復帰した。劇中、クァベギ(ねじり棒揚げパン)が美味しい店の社長ミヨンから、ハイジャック事件の唯一の解決者に変身して実力の広いキャラクターの表現力をアピール。カートとロープ、ナイフなど多様な機内の小道具を活用し、飛行機の内部を歩き回りながら圧倒的な機内アクションを披露した。特殊な空間の中で繰り広げられるアクションを完璧に完成させるため、本格的な撮影に突入する前にアクションスクールに通い、数ヶ月間は武術練習に集中し、訓練する前に1時間ずつ走るなど情熱を燃やした。

これについてオム・ジョンファは「私だけが出演を確定した時、相手役がまだ決まっていなくて時間があったので、アクションスクールに通いました」と謙遜した態度を見せた。

また「もし制作の段階で問題があって撮影を止めるとしても、準備しておこうと思いました。私は逆に時間が足りないのではないか心配でした。私の体に合うアクションを披露すべきですが、もし不自然なアクションを披露したら許せないと思ったんです」と演技への情熱をアピールした。

生涯初のアクションスクールはどうだっただろう。彼女は「アクションスクールに初めで訪問した時の風景が忘れられません。アクションへのロマンを持っていましたが、実際の映画のようにチョン・ドゥホン監督がスパーリングをしていて、飛び回っているレベルでした。とても広い空間でバラバラになって準備している俳優もいて、本当に今も1本の映画のように記憶の中に残っています。活気があふれて情熱的だったので、私も早くその中に入って、何かをやりたいと思っていました」と伝えた。

続けて「私はチェ・ボンロク武術監督に教えていただきましたが、挨拶すると同時に『まず走ってきてください』と言われました。その時からハードトレーニングを始め、到着したら1時間は絶対に走ったんです。走ること自体が吐きそうで大変でしたが、その大変な過程がよくなる瞬間が来るだろうと思うほどでした。でも本当に大変でしたが、それを楽しむようになる瞬間が訪れたので、すごく嬉しかったです」と当時を思い出した。

また、オム・ジョンファはクァベギ屋さんの社長という設定のため、実際にクァベギを作る方法を学んだという。彼女は「クァベギを作ることも練習しました。龍門(ヨンムン)市場にクァベギ達人がいらっしゃって、オープンすると同時に完売します。クァベギ作りを通じて達人の方々の崇高さを感じました。クオリティのために決まった時間だけ運営、人も雇用せず、1人でできるだけ販売し、そして顧客に感謝の気持ちを感じ、その顧客を失望させないために一生懸命になさっていました」と伝えた。

このように情熱的な女優が、スクリーン復帰するまでなんと約5年という時間がかかった理由は何だろうか。これについて彼女は「実はこれまでシナリオを探すことができなかったんです。作品が気に入ったら投資ができないとか。特に女優にできる作品は多くないので。『ノンストップ』に会うまで、イライラする気持ちで待っていたとしても過言ではないです。女優とはいつも作品の中にいたり、作品について悩んで撮影現場にいてこそ存在するでしょう。でもそれができないので、いつも期待感を持って作品を待っていました」と率直に伝えた。

続いて「撮影を終えた時、すべての作品で後悔が残ります。次期作では後悔を残さないように一生懸命にしようとしますが、演技はいつも大変です。それで今回は『ノンストップ』を完全に楽しもうと思ったんです。私が楽しく撮影した時、その楽しい気持ちが皆さんにも伝わるだろうと思いました。『ノンストップ』はチームワークがすごくよかったし、なんでも助けになりたかったんです。そんな気持ちがよかったんだと思います。イ・チョルハ監督から代表、スタッフと俳優の方々、みんな大好きでした。切実な心で参加したのでそうだったかもしれないですが、ただ『ノンストップ』がとても大事でした」と作品への愛情を伝えた。

オム・ジョンファは「ファンから私がデビューして1万日になったと言われました。1993年にデビューして、時間が早く過ぎた気がします。すべての瞬間がつながって現在に至った私は、とても運がいいと思います。私がこの仕事を職業と表現しないほど大好きです。苦しさよりは嬉しさの方が大きいですし、今も夢に向かって進んでいます。女優として長く生きたいと思います」と真心を伝えた。

また「過去の映像を見ましたが、きれいでした。実は若い時にはわからなかったんですが、その時にはいつも年取るのがストレスだったんです。年取るということに対するストレスではなく、私の仕事がいつかはなくなるかもしれないということ、私の仕事の命が縮むという事実が辛かったです。それでより多様なことに挑戦したみたいです」と告白した。

さらに「以前には『この仕事が終わったらどうしよう、生きられないよ』と自分自身をいじめました。最近は今の時間がよく、この時間をただ私にあげるプレゼントだと思っています。年取るのは別に意味がないと思いますし、ただこの中で私が毎日を楽しんでこそ時間をよく使っていると感じて、(作品も)楽しい気持ちで待つことができるようになりました」と伝えた。

これと共に彼女は「後輩たちは私のように感じないでほしいです。後輩や女性たちは年のせいでできないことが多いので、年への固定観念をなくさなければならないと思います。それで私の同僚、同い年の女優たちが活発に活動することを見ていると力になりますし、その力が大きな原動力になります」と強調した。

記者 : キム・ナラ