「風と雲と雨」でイ・ボンリョンという人生のキャラクターに出会ったコ・ソンヒ。その後ろにはユン・サンホプロデューサーとパク・シフ、チョン・グァンリョルなどの心強いサポートがあった。

最近、ソウル市江南（カンナム）区論硯洞（ノンヒョンドン）のカフェで行われたOSENとのインタビューで彼女は、7月に放送が終了したTV朝鮮週末ドラマ「風と雲と雨」（脚本:パン・ジヨン、演出:ユン・サンホ）について「とても良い文章と素敵な演出、尊敬する先輩たちと一緒にした作品だったので、責任感を感じました。スタッフや先輩の方々から応援を受け、現場で励まされ、無事に終えることができました」と語った。

コ・ソンヒは「風と雲と雨」で哲宗（チョルジョン）の娘で、“傾国之色（国を傾けるほどの美貌）” に神秘的な能力を持つ翁主ボンリョン役に扮し、熱演した。

特に彼女は、翁主ボンリョンというキャラクターを主体的に表現し、従来の翁主とは異なる魅力を見せた。多くの場合、翁主や姫のキャラクターが受身で弱い存在として表現されるが、彼女が演じる翁主ボンリョンは権力争いの真ん中でも物怖じしない堂々としたカリスマ性を披露した。

それでもチョンジュン（パク・シフ）に切実な思いを見せるときは、限りなく愛らしい女性の姿で魅力を披露した。切なく、胸をときめかせる恋愛模様を描き、視聴者に感動を与えた。

ボンリョン役で「風と雲と雨」を成功に導いたコ・ソンヒは「最初から、本当に私だけ上手くやればいいと思っていました。台本が本当に面白かったですし、ユン・サンホプロデューサーへの確信もあり、チョン・グァンリョル先輩とパク・シフ先輩も幼い頃から時代劇で接した先輩たちだったんです。ボンリョンは難しいキャラクターですが、その重さをチョンジュン、興宣大院君と上手く合わせられるだろうか悩んでいました」と話した。

さらに「ボンリョンは実存する人物ではありません。歴史的に実在した人物の間にボンリョンが入りますが、歴史を歪めてはいけなかったんです。また、歴史を見る観点によって評価が変わる人物が多く登場する時代だったので慎重でした。プロデューサーもどこまで扱うべきか心配だとおっしゃっていました。『風と雲と雨』ではミン・ジャヨンが明成皇后となって終了しましたが、その時点で終わらせることが適切だったと思います」と付け加えた。

特にボンリョンについては「立体感があってよかったです。この作品を選ぶ時も、ボンリョンが道具として使われず、切羽詰った状況の中でも自分が持ったエネルギーで前に進む人物だと思いました。それで良かったですし、必ずボンリョン役を演じたいと思っていたんです」と話した。

ボンリョンが彼女にとって人生のキャラクターになれた背景には、ユン・サンホプロデューサーとパク・シフ、チョン・グァンリョルの称賛があった。

まず、コ・ソンヒは「プロデューサーはエネルギーの無駄遣いがなく、早く正確に良い結果を出します。カリスマ性もある方なので、アメとムチを適切にくださるが、私にはアメをたくさんくださりました。私が緊張していることを知って、自信を持たなければならないとたくさん褒めてくださったんです。そのように支えられながら、私は完全にボンリョンに打ち込むことができました」と語った。

続けて「パク・シフ先輩はとても優しいですし、感情の起伏がない方です。私は感性的で感情の起伏もある方ですが、パク・シフ先輩は皆をよく合わせることができる方です。声や演技もとても良くて、先輩の表現方法の中で勉強したいことがたくさんありました」とし「先輩は現場で『自身の思い通りに、自由に確信を持って演技してもいい』とアドバイスをたくさんしてくださったんです」と話した。

また「チョン・グァンリョル先輩は存在だけで、何を言われなくてもオーラとエネルギーがすごい方です。セリフを言ったり息をする時、強弱のバランスが良いので、一つ一つ学びながら、後からは『こんなシーンでこんな表現法を使ってみたい』というような勉強をたくさんするようになりました。たくさんのシーンを一緒にすることはできませんでしたが、色々な助言をしてくださったんです。時代劇ジャンルでの動きと表現の仕方を教えていただいたり、終わったら親指を立てて褒めてくださりました」と付け加えた。

彼女が完璧にイ・ボンリョンとなって熱演したドラマ「風と雲と雨」は、最高視聴率6.3％を記録するなど人気を博した。