Vol.1 ― 日韓ユニットXRO、韓国でアイドルを目指したきっかけは?「プロデュース101」「MIX NINE」を経てついにデビュー!

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オーディション番組「MIX NINE」出身の日本人ヒロと「プロデュース101」 シーズン2出身のジェチャンの2人で構成されたパフォーマンスデュオXRO(ゼロ)が満を持してデビュー。オーディション番組出演時から歌とダンスに定評があった2人は、デビューまでの約3年間レッスンに情熱を注ぎ、7月16日にリリースした1stデジタルシングル「Welcome To My Jungle」で活動を開始した。そして早くも7月30日には日本語バージョンをリリースする。

今回Kstyleでは、自分たちで作詞・作曲、振付けもする“自作ドル”として注目される2人にリモートでインタビューに応じてもらった。ここでは、デビューまでの経緯や音楽へのこだわり、交友関係についてたっぷりと語ってくれた前編をお届けする。

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ついにデュオでデビュー!「3年間練習してきて…」

――もともとはアイドルグループとしてのデビューを目指していたおふたりが、パフォーマンスデュオとしてデビューすることになったいきさつを教えてください。

ヒロ:同じ所属事務所の先輩アーティストさんや、作曲家の方々を見て刺激を受けて、作詞・作曲を始めたのですが、3年間練習をしてきた中で多くの方々から認めていただいて、このように2人でデビューすることになりました。

――1stデジタルシングルのタイトル曲「Welcome To My Jungle」は、“XROの世界”であるジャングルに来たことを歓迎するという意味が込められているとのことですが、XROの音楽の世界とは、具体的に言葉で表現するとどんな世界でしょうか?

ジェチャン:まだ多くの曲を公開できていないので、僕たちの世界をひと言でこれだとは言えないのですが、僕たちが話したいストーリーを曲にすることがXROだけの特別な世界になるのではないかと思います。

――では、今回のデジタルシングルの収録曲は3曲すべてHIP HOPでしたが、これからはまったく違うスタイルの曲をやることもあり得るということでしょうか?

ヒロ:実は今の活動中も時間が空くと曲作りをしています。R&Bや、恋の話だったり、いろいろな分野の曲を作っているところなので、これからいろんな僕たちをお見せできたらなと思います。そして僕たちはパフォーマンスデュオなので、タイトル曲はガンガン踊る曲になると思いますが、収録曲では違ったスタイルの曲もやりたいです。


「東方神起先輩がロールモデル」

――パフォーマンスデュオということで、音楽スタイルとして目標にしているアーティストはいますか?

ヒロ:東方神起先輩をロールモデルにしつつ、僕たちの色を作ろうというのが目標です。僕たちは好きなアーティストが違うのですが、それぞれが好きなアーティストを研究しながら自分の音楽を追及して、それを2人でマッチングした時に新しい音楽が生まれるんじゃないかと思っています。

――作詞・作曲をご自分たちでしていますが、どのように作業をしていますか?

ジェチャン:まず大きなキーワードを決めて、それに対して僕たちの感性や思ったことを話し合って、その後にメロディーや歌詞を書くという感じです。どちらがメロディー、どちらかが歌詞を書くということはなく、2人の共同作業で作っています。

――「Welcome To My Jungle」のダンスは見ていてとても楽しく、ダンスブレイク部分が非常に印象的でしたが、振付けも2人でしているそうですね。

ヒロ:僕たちで作ったものを専門のスタッフにフォローしていただいて、修正を加えるという感じで作業をしています。曲に対して、この音にはこういう動作が自然かなとか、2人で考えながら作業しますが、結構時間がかかるんですよ。手の位置や開き方ひとつを決めるのにも、納得がいくまで話し合うので、1時間くらいかかることもあります。

――「Welcome To My Jungle」に収録されている「Chuckle」「Drunken」もMVが公開されていますが、特に気に入っているMVや撮影のエピソードがあれば教えてください。

ヒロ:「Chuckle」は、仁川(インチョン)の廃車場……。廃車場で合ってますか?

――先ほどから、韓国語よりも日本語がぎこちないみたいですね(笑)。

ヒロ:はい(笑)。ずっと韓国語で話して、曲も書いているから、日本語がだんだん不慣れになってきちゃって(笑)。仁川の廃車置き場で撮影したのですが、曲と雰囲気がぴったり合っているなと思って気に入っています。

ジェチャン:個人的に「Drunken」を撮影した時が印象に残っています。ソウルの屋台で撮影しましたが、夜遅い時間の屋台には年配の方々がたくさんいらしたのですが、僕たちが踊っていたら、まるで息子たちが踊っているかのように微笑ましく見てくださって、応援もしてくださったので、とても大きな力になりました。


デビューから2週間…早くも日本語版をリリース!

――これから日本でも「Welcome To My Jungle(Japanese Ver)」を配信し、日本でも活動をするそうですね。どんなお気持ちですか?

ヒロ:正直に言うと、こんなに日本語版のリリースが早いとは思っていなかったです。3年ぶりに日本語で歌詞を書いたので、すごくドキドキしています。ファンの皆さんに気に入っていただけるか、期待半分、不安半分です。

――言葉遊びのような歌詞が多いので、日本語バージョンにするのは大変だったのでは?

ヒロ:そうですね。日本の方々に伝わるかなというのを気にしながら作業をしたのですが、うまく消化できたのではないかと思います。特に「Chuckle」は、日本語にするのが難しかったので、フローもメロディーも歌詞も全部変えて日本語バージョンにしたんです。韓国語バージョンとは全く違う魅力があるので、それを楽しんでいただきたいです。

――「Drunken」は、韓国語タイトルが「チリレパリレ」ですが、これはどういう意味ですか?

ジェチャン:お酒に酔った様子を表しています。

ヒロ:「チリレパリレ」の意味について、いろいろ調べてみましたが、日本語ではぴったりくる言葉がなかったです。韓国で昔から使われている表現だということで、日本語バージョンにする時も、その歌詞の部分はそのままのほうがいいかなと思って残しました。楽しい雰囲気が伝わればうれしいです。


「プロデュース101」「MIX NINE」出演で成長したことは?

――7月16日放送の「M COUNTDOWN」がデビューステージでしたが、ステージに立った時の感想は?

ジェチャン:以前に「プロデュース101」シーズン2に出演した経験があったので、その時よりは気持ちが少し楽でした。

――練習生仲間のAB6IXのメンバーや、チョン・セウンさんと再会したようですが、どんな話をしましたか?

ジェチャン:一緒にごはんを食べて、一緒に寝て、多くの時間を過ごした仲間なので、再会した時は泣きそうになりました。みんな僕より先輩だから「これからが始まりだから、もっと頑張れ。謙虚に先を見据えることができる人になれ」と言葉をかけてくれました。

――Golden Childのジュチャンさんとは高校の親友だそうですね。彼とはどんな話をしましたか?

ジェチャン:学校に通っていた時から「音楽番組で会おう」という話をよくしていたので、それが実現してうれしくて「先輩~」「後輩よ~」と言いながら抱き合いました(笑)。ジュチャンはとても明るくて義理堅い子なんです。

――「プロデュース101」シーズン2への出演は自分にとってどんな経験でしたか? 印象に残っていることは?

ジェチャン:僕は元々、何かに挑戦する時は不安が先に立つほうだったのですが、番組に出演してからは、新しい挑戦に対して恐怖心がなくなりました。印象に残っているのは、101人で一緒にステージに立ったことです。大きなステージに立つのが初めてだったのですが、踊りながら天井の照明を見たら、今僕がこういう仕事をしているんだなという実感がわきました。

――同じ高校の後輩であるCIXのべ・ジニョンさんとのじゃれ合いが話題になりましたが、ジニョンさんはどんな人ですか?

ジェチャン:僕とジニョンは1歳違いなのですが、本当に友達みたいな兄と弟の関係です。一緒にごはんを食べて、練習も一緒にして。弟だけど友達みたいな子です。

――ヒロさんは「MIX NINE」に出演しました。

ヒロ:僕は番組に出たこと自体が貴重な体験でした。一番印象に残っているのは、ファンの方々が僕たちの公演を見にいらして、応援してくれて、ひとつの空間にいたことです。不思議だったのが、韓国人のファンの方が漢字で“檜山和寛”というプラカードを作って応援してくれて……。それを見た瞬間、感動して目から汗がでました(笑)。

――今でも連絡を取っている番組での仲間はいますか?

ヒロ:一番仲がいいのはONFのUくんです。時間があると「何してるの?」って、いつも電話をしています。Uくんは僕より先にデビューしているのですが、活動が終るたびに会いに来てくれて、一緒にごはんを食べながら話をしています。お互いを応援し合う、すごくいい関係です。

――最近は日本人のK-POPアイドルがたくさんいますが、他に仲がいい人は?

ヒロ:日本人ではないのですが、家族のような子がいます。Stray Kids のハンくんは本当に兄弟みたいです。練習生の頃、一緒にラップや曲を作っていたので、すごく仲良くなりました。


アイドルを目指して韓国へ「兄と母の影響で…」

――おふたりがアイドルを目指そうと思ったきっかけは?

ヒロ:兄がBIGBANG先輩のファンで、その時に僕もK-POPにハマりました。そして母の夢は僕が歌手になることだったので、それもきっかけです。もともとは作詞家になってアーティストの皆さんに歌詞を提供するのが僕の夢だったのですが、母はそれよりも僕に芸能人になってほしい気持ちが強くて。母に説得されて、一度やってみようと思って始めました。

ジェチャン:僕はRAIN(ピ)さんが踊る姿を見て、とてもかっこいいなと思って、その影響で歌手を夢見るようになりました。

――ヒロさんは、日本から韓国に渡ってアイドルを目指すと決めた時、周囲からどんな反応がありましたか?

ヒロ:家族は気をつけて行ってきなさいと応援してくれて、今もずっと応援してくれています。友達も「おまえならできるよ」と言ってくれて、デビューした時は本当に連絡をたくさんくれました。

――ホームシックにかかったりは?

ヒロ:曲を作ることに専念していたので、そんなにはなかったですね。宿舎にあまり帰らないくらい、ずっと練習室にいたので。

取材:安部裕子

■リリース情報
「Welcome to My Jungle(JP version)」
配信開始日:2020年7月30日(木)
<収録曲>
・Chuckle(JP version)
・Welcome to My Jungle(JP version)
・Drunken(JP version)

配信URL→https://linkco.re/y3Vv4XF7

■関連サイト
XRO公式Twitter:https://twitter.com/xro_official
XRO公式Instagram:https://www.instagram.com/xro.official/

記者 : Kstyle編集部