「ふたり旅」イ・スンギ、デビュー17年目の思いを語る“マンネリ化するのが怖い…常に挑戦したい”

OSEN |

写真=Netflix
歌手、俳優、タレント、どんな修飾語も違和感がない。デビューして20年近い期間、すべての分野でトップの座に上り詰めた。“マンネリ”に対する恐怖と新たな挑戦に対する情熱が今の彼を作った。これは旅行バラエティ「ふたり旅」で最近、アジアのスターリウ・イーハオとも抜群のケミ(ケミストリー、相手との相性)を見せたイ・スンギの話だ。

イ・スンギは最近、Netflixオリジナルシリーズ「ふたり旅」に関するビデオインタビューを行った。「ふたり旅」はイ・スンギとリウ・イーハオが、自身のファンに会いに行く旅程を収めたバラエティ番組だ。国籍が異なる2人のスターのブロマンス(男同士の友情)や、現地のファンたちがおすすめした旅行コース、そしてファンとの出会いなど、さまざまなコンテンツが視聴者に新鮮でありながらも、さまざまな楽しみを届けた。

Netflixを通じて公開された「ふたり旅」は、多くの国で「今日のTOP 10コンテンツ」に名を連ねた。公開から一週間経たずの好成績である。イ・スンギは、「本当に感謝しています。光栄です。Netflixを通じて190ヶ国に公開されました。僕たちのコンテンツを、言語が違って文化も違う多くの方々に愛していただいて、本当に感謝してします。一生懸命に作ったので、苦労したぶん、良い結果が出て嬉しいです」と明かした。

続けて「公開がされてまもなくTOP 10の中に入って、僕たちも嬉しかったです。リウ・イーハオと言葉が通じなくて『最高だ』『本当に嬉しい』というメッセージだけやり取りしました。細かい話はしていないけれど、お互いの感情は十分伝わりました。そして近況を聞いたり、『シーズン2も期待してみよう』という話もたくさんしました」と伝えた。

国籍も違って言語も通じないイ・スンギとリウ・イーハオの旅行記は、期待以上の楽しさと感動を与えた。特に、彼らの思いがけないケミストリー(相手との相性)と旅行を重ねるほど深まる友情は、主な観覧ポイントだった。

イ・スンギは、リウ・イーハオとの共演について「作品を通じてお会いした時は本当にロマンチックな男性で、スイートガイの雰囲気を想像していました。しかし実際に会ったリウ・イーハオさんは、もちろんその雰囲気も持っていましたが、エネルギッシュでセンス溢れる部分も多かったです。言語が違って文化も違うけれど、撮影も楽しく、すごく気楽でした」と話した。

しかし、本格的な撮影では、安心することはできなかったという。イ・スンギは、「目に見えないときめきと不安がありました。どうしてもバラエティを撮影する時にうまく行かなかった場合の保険みたいな部分を考えることがありましたが、リウ・イーハオさんとは言語の壁があるので、大きなアイテムで行き詰まったような気分でした」と明らかにした。また、「どうしても言語が違うので、ゲームについて説明したり、どこかに行こうと話す時に、すぐにリアクションしなければいけないのに、遅れが生じました。身振り手振りで伝えなければならないので」と話した。

しかしイ・スンギは、リウ・イーハオと旅行しながら、負担と不安が軽減されたいう。イ・スンギは、「実は行く前は怖かったです。すごく悩んだけれど、そういう不安が消えるほど、心が通じたらボディランゲージでもカバーできました。新しい経験になりました」と伝えた。

リウ・イーハオは「ふたり旅」で韓国特有のリアリティバラエティに初挑戦した。イ・スンギは、そんな彼に配慮して、反則のレベルを調節するなどの配慮をしたという。イ・スンギは「もっと多くの反則をすることができたけれど、驚かれると思ってレベルを調整しました。ノウハウを徹底的に使うことができるその日まで、一緒にやっていきたいです」と話した。

ファンたちがおすすめした旅行コースも「ふたり旅」の醍醐味だった。検索サイトで検索すると簡単に見つかるスポットではなく、現地に住まなければ分からないような観光地は、視聴者たちに新鮮な楽しみを提供した。

イ・スンギは、「海外旅行に行ったら食べ物、都心、買い物中心の旅行することになります。現地の人がオススメする観光地は、実は簡単に行くことができず、旅行コースに入れるには行き方が困難な場合があります。自然に恵まれた場所を推薦していただいたのが、個人的には印象的でした。自然、アドベンチャーを体験するのがその国を楽しむ旅行方法なんだな思いました。インスピレーションを得た瞬間でした」と思いを語った。

イ・スンギは、自身を見て涙を流したファンに対する感謝の気持ちも伝えた。イ・スンギは、「コンサート会場は僕が作った空間ですが、『ふたり旅』では僕が相手の個人的な空間に訪れたのですから。ファンの方が感情がこみ上げて涙を流した時、すごくありがたく、驚きました」と話した。

イ・スンギは、「ふたり旅」を通じて再びバラエティセンスをアピールしたが、彼の本業は歌手であり俳優だ。特にイ・スンギは、「犯人はお前だ!」に続き、もう一度Netflixとタッグを組んだ。

イ・スンギは、Netflixから愛される秘訣を問われると「厳しい環境を乗り越えていく強い体力と現地民とすぐに仲良くなるコミュニケーション力が長所だと思います。(『ふたり旅』を通じて)アジア全域を回りながら、それが可能であることに自分でも驚きました。人よりもあまり恥ずかしがらないほうだと知りました」と明かした。

続いて、同番組を全世界の視聴者にどのように観て欲しいのかを問うと、「国によって文化も異なります。『自分がこんなふうに見えて欲しい』と考えるのは難しいと思います。あまりにも大雑把過ぎて……。ただ、自分自身の個性をそのまま披露するのが、僕の一番の魅力ではないかと思います。“イ・スンギは何が得意なのか”を毎瞬間披露したいです」と自信を表した。

タレントとしても認められているイ・スンギも、多人数が出演するバラエティ番組ではない「ふたり旅」に、最初は悩んだという。イ・スンギは、「メンバーが多いほど気が楽で、好きだけれど、最近はトレンドが変わったようです。2人、または3人の人物探求中心のバラエティが生まれました。かつては団体で出て、面白く騒いで笑うのがバラエティだと思っていましたが、最近は細かく分類されているようです。2人だけの旅行は、僕にとってものすごい挑戦でした。しかし、僕はそんな挑戦も楽しむ方です。一か八かだと思って臨みました。だから言語的な部分でもたくさん準備しましたし、シミュレーションも何度もしました」と話した。

歌手、俳優、タレントまで、あらゆる分野でトップの座に上り詰めたイ・スンギは、いつのまにかデビュー17年を迎えた。彼は、「僕の価値を認めてくださって本当にありがたい。いつも評価される位置にいるので、これから何を披露できるかや、今と同じエネルギーを持続してやっていけるのかが、大きな悩みであり、チャレンジだと思っています。夢は、現役で末永く一生懸命に活動するのが夢です」と感想を伝えた。

またイ・スンギは、「この仕事に慣れすぎて、ルーティーンのように流れていくのが怖いです。年を重ねるにつれて、知っていくものも多く、出演作にヒット作が増えたら、自分に対する確信が大きくなってしまうのではないかという不安もあります。だからいつも新しい環境に挑戦したいです。マンネリ化するんじゃないかという不安もあります」と打ち明けた。

最後にイ・スンギは、“歌手イ・スンギ”を期待するファンのために、アルバム発売の計画を明かした。彼は、「アルバムの準備していましたが、時期が時期なのでしばらく持ち越しになりました。それはファンの方々にもお伝えしました。日にちを決めずに(詳細を)話したら、ただでさえ長くお待たせしているのに、期待が高まるだけだと思いました。確実に準備ができたら(詳細を)お話したいです」と話した。

記者 : シム・オンギョン