「恋愛完全征服」カン・イェビン、30代最後のラブコメ?“セクシーなイメージだけでなくありのままの姿見せたい”

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デビューして20年近くなるという女優のカン・イェビンが、長い芸能生活の中で感じた思いや結婚願望などについて語った。

6月に韓国で公開された映画「恋愛完全征服」に出演した彼女は、ソウル江南(カンナム)で行われたマスコミとのインタビューを通じて、久しぶりに公の場に登場。

「恋愛完全征服」は恋に傷ついた2人の男女が、恋愛コーチサイト“アドベンチャーM”の指示に従って、スリルたっぷりの旅に出るストーリー。

この日のインタビューで、カン・イェビンは「バリ島でのグラビア撮影中にシナリオをもらって、とても面白くて出演を決めた。台本が修正される前は、映画『セックスイズゼロ』に似ていると感じた。もともとセクシー系のコメディが好きだったので、出演を決めた」と明らかにした。

また「これが最後のラブコメになるかもしれない。明後日で40代だけど(インタビュー当時)、大学院生役で出演している。30代最後のラブコメで、また独身最後のラブコメだと思って出演した」とコメント。

最も精魂を込めたシーンは、何よりもビキニ姿のシーンだという。カン・イェビンは「2日間ほど何も食べなかった。そしたら、逆にガスが溜まって浮腫んでいるように見えた。『食べておけばよかった』と思った。主に釜山(プサン)で撮影して、ビキニのシーンを撮るとき以外は、しっかり食べて撮影に臨んだ」と話した。

普段から着実に体型を管理するという彼女は「もう簡単じゃない。昔は43kgまで減量したこともあるけれど、今は40kg台には落ちなくなった。健康を維持しながら、これ以上太らないようにしている」と明かし、「オクタゴンガール時代には53kgだった。あの頃は健康美を重視していた。43kgまで減量したのは20代の頃で、2週間で7kg減量した。今はいくら食べないようにしても痩せない。若い頃から運動する習慣があったので、自分に合った運動方法が分かっている。週末にはリラックスして過ごし、平日に3日間ほど一生懸命に運動している」と説明した。

劇中でカン・イェビンが演じた主人公のミョリョンについて「ミョリョンは『愛は冒険』だと言っていた。私はそうは思っていない。若い時は冒険が必要かもしれないけれど、冒険ばかりしていたら家族の世話はできない。今は安定がほしい」と告白。

結婚願望については「仕事よりは愛を求めるタイプなので、かつては愛のために仕事をおろそかにしたこともあった。いずれ別れてしまったら損だとしても、その時だけはベストを尽くした。いつか、仲睦まじい家庭を作りたい。結婚したら新婚生活を楽しみ、その間は仕事は休むかも」と話した。

現在はシングルだという彼女は「今なら隠したり顔色を伺ったりしないで、堂々と自慢すると思う。最近は恋人と一緒に出演するバラエティ番組も多いので、そういうのを見ると本当に羨ましい」とし、「自然な出会いを待っていられない。誰かに紹介してもらうのもいいと思っている。合コンは好きではないけれど、そういう場で出会った人でも『この人と結婚するかも』とビビッとくることもあるらしい。恋愛のブランクが長いほうではないけれど、まだそのような印象の人には出会えていない。年を重ねると色々な条件も考えてしまうから」と打ち明けた。

理想のタイプについては「何も要らない。綺麗事に聞こえるかもしれないけれど、純粋な人であってほしい。話し方が丁寧な人が好き」と話した。

そんな彼女はここ数年、デマによって番組出演を休止していたという。「ビューティー系の番組を除いては、番組出演をほとんどしていなかった。故郷の麗水(ヨス)に帰って、両親と過ごしていた。リフレッシュが必要だった。約20年近く活動してきたけれど、残ったものがない気がした。自分を振り返る時間が必要だったので、すべてを整理して故郷に帰って、家庭菜園などをして過ごしていた」と明かした。

この期間中に、演劇に出演した彼女は「1日も欠かさずに練習した。年齢差が10歳以上ある若い人たちと一緒にお酒を飲みながら楽しんだ。対人恐怖症も演劇で克服した。300席を埋め尽くした観客を見て、最初は『あんなに大勢の前でどうやったら上手く演じられるだろう』と悩んだけれど、良い選択だったと思う」と振り返った。

「恋愛完全征服」は出演者の露出シーンが多かったこともあり、“セクシーコメディ”として話題に。カン・イェビンは「(観客に)『やっぱりこんな役なんだ』『こういう役から抜け出せないんだ』と思われるかもという不安もあった。オクタゴンガールで話題になった後、作品のオファーがたくさん入ってきたけれど、どれも露出シーンがある役だった」と打ち明けた。

続いて「セクシーガールとして話題になり、そのイメージのまま作品やバラエティ番組に出演した。おそらく“清純派”にこだわっていたら話題を集めることはできなかった。セクシーなイメージに対する不満はないけれど、結婚願望が出てきたので、今後は自分の本当の姿をお見せしたい。リアリティ番組への出演も考えている」とし、自身の本当の姿は“素朴”そのものだと明かした。

しかし、固定されたイメージによって、芸能人になったことを後悔したこともあるという。「ストーカーにもたくさん遭った。上品なセクシーさではなく、軽く見られたりもした。女性芸能人はゴミを捨てるのも難しい。料理の配達を頼んだら、アルバイトの子が友達を連れて来たりもした。そういう経験から恐怖が生まれた」と打ち明けた。

彼女は「ありのままの自分で活動しなければ、もうダメだと思う。時代も時代なので、観客や視聴者の方々の観点も変わってきたのではないかと思い、これからはありのままの姿をお見せしたい」と希望を語った。

記者 : ペ・ヒョジュ、イ・ジェハ