BIGBANGからTWICEまで、サバイバルオーディション番組出身のアイドルに再注目

Kstyle |

写真=JYPエンターテインメント

最近日本では、ソニーミュージックとJYPエンターテインメントのオーディションプロジェクト「Nizi Project」から“NiziU”が誕生し、大きな話題になっています。また現在韓国でも、Big Hitエンターテインメントが企画したサバイバル番組「I-LAND」の放送がスタートし、注目を集めています。これまで韓国では、アイドルグループのデビューメンバーを決めるためのオーディション番組が数多く放送されてきましたが、今回はその中でも、特に視聴者の注目を集めたオーディション番組をまとめてみました。

◆BIGBANG

写真=YG ENTERTAINMENT
「リアルドキュメンタリーBIGBANG」(2006年)

YG ENTERTAINMENTが企画した「リアルドキュメンタリーBIGBANG」は、候補となった練習生6人から、最終的にデビューメンバーを決定した元祖サバイバル番組とも言えるプログラムです。同番組から誕生したBIGBANGは、韓国で人気を獲得したことはもちろん、グローバルに活躍する大人気グループに成長し、K-POP界に大きな影響を及ぼしました。また同番組で惜しくも脱落したチャン・ヒョンスンは、その後CUBEエンターテインメントに所属し、BEASTのメンバーとしてデビューを果たしました。


◆2PM&2AM

写真=JYPエンターテインメント
「熱血男児」(2008年)

JYPの練習生育成番組「熱血男児」では、練習生たちがデビューをかけて合宿生活をしながら様々なミッションに挑戦し、視聴者がインターネットでデビューメンバーにふさわしい練習生に投票する形で進行しました。練習生たちは、軍隊さながらの過酷な訓練やミッションに挑むことはもちろん、私生活を公開したり、飾らない姿も見せて関心を集めました。同番組からダンスボーカルグループの2PMと、歌唱をメインとする2AMが誕生したほか、現在Highlightのメンバーとして活動しているユン・ドュジュンもこの番組に参加していました。


◆VIXX

写真=Jellyfishエンターテインメント
「My DOL」(2012年)

Jellyfishエンターテインメントは、Mnet「My DOL」で、“私が作る私だけのアイドル”というキャッチフレーズのもと、デビューメンバーを選抜する過程を公開しました。「My DOL」には10人の練習生が参加し、最終的に6人がVIXXとしてデビューを果たしました。練習生たちは、ダンス、歌のレッスンを受けることはもちろん、街中に出て自分たちをPRしたり、学校を訪れて学生たちにステージ評価をしてもらうなど、さまざまなミッションを通して、成長していく姿を見せました。「My DOL」には先輩歌手のソン・シギョン、ソ・イングクらも出演し、歌や演技の評価に参加、また番組のミュージックビデオの主人公としてキム・ユジョンも出演しています。


◆WINNER

写真=YG ENTERTAINMENT
「WIN - WHO IS NEXT」(2013年)

YG ENTERTAINMENTは、BIGBANGに次ぐ新たなボーイズグループをデビューさせるため、サバイバル番組「WIN - WHO IS NEXT」を企画しました。同番組では、11人の練習生が、Aチーム(ソン・ミノ、キム・ジヌ、イ・スンフン、ナム・テヒョン、カン・スンユン)とBチーム(ジナン、BOBBY、B.I、ユニョン、ジュネ、ドンヒョク)に分かれて、熾烈なバトルステージを披露しました。番組にはBIGBANGのG-DRAGONやSOLも指導者として出演し、注目を集めました。最終回は、ソウルオリンピック公園のSKオリンピックハンドボール競技場から生中継され、最終的にAチームがWINNERとしてデビューすることが決定しました。惜しくもデビューできなかったBチームのメンバーたちも、番組を通じて多くのファンの支持を集め、日本で行われたYGファミリーコンサートにも参加するなど、今後の活躍に期待が集まりました。


◆iKON

写真=YG ENTERTAINMENT
「MIX&MATCH」(2014年)

WINNERを輩出した「WIN - WHO IS NEXT」に出演し、デビューを逃したBチームのメンバーたちは、新たな番組「MIX&MATCH」で、再びデビューをかけてサバイバルを繰り広げました。B.I、BOBBY、ジナンは、1話目で先にデビューが決定した中で、Bチームの他メンバー(ユニョン、ドンヒョク、ジュネ)と、さらに3人のメンバー(チョン・ジンヒョン、チャヌ、ホンソク)が番組に参加しました。最終的に審査員と視聴者投票の結果、チョン・ジンヒョン、ホンソクが脱落、7人のメンバーがiKONとしてデビューしました。その後チョン・ジンヒョンはシンガーソングライターに、ホンソクはCUBEエンターテインメントの練習生になり、PENTAGONのメンバーとしてデビューを果たしました。


◆TWICE

写真=JYPエンターテインメント
「SIXTEEN」(2015年)

JYPのリアリティ番組「SIXTEEN」は、新人ガールズグループ候補生7人と、その座を狙う練習生9人の対決を追ったデビュープロジェクトとして放送されました。同番組は、日本人メンバー3人が参加したことで、早くから日本からの注目も集まっていました。参加者たちは、パク・ジニョン代表やJYPの先輩歌手たちからの厳しい指導や温かい応援の中、成長する姿で視聴者を魅了しました。また最終回では、公式に選抜された7人のほか、視聴者からの多くの支持を獲得していたツウィ、さらにはすでに脱落していたモモも選ばれるなど、誰も予測できなかった展開が話題となりました。番組内でパク・ジニョン代表は、「モモはTWICEに絶対に必要なメンバーだと思った」と、モモを最後のメンバーに選んだ理由を明かしました。


◆SEVENTEEN

写真=Pledisエンターテインメント
「SEVENTEENプロジェクト-デビュー大作戦」(2015年)

Pledisエンターテインメントは、13人組のボーイズグループをデビューさせるため「SEVENTEENプロジェクト-デビュー大作戦」を企画しました。これまでのサバイバル番組では、練習生たちの脱落が視聴者に緊張感を与えていましたが、同番組ではメンバーの脱落はなく、13人のメンバーが一丸となってミッションを遂行していく過程を描きました。脱落がないと言っても、審査員や先輩たちが厳しい言葉を発言する場面もあり、視聴者の関心を集めました。またSEVENTEENは、この時からすでに、曲の制作や振付のプロデュースに参加するなど、“自主制作アイドル”としての力量を見せました。結果として、SEVENTEENは新人グループとしては異例となる1000人を動員する大規模ショーケースを成功させ、見事デビューしました。


◆I.O.I&Wanna One&IZ*ONE&X1

写真=各事務所
「プロデュース101」シリーズ(2016~2019年)

Mnetで放送された「プロデュース101」は、それぞれ違う事務所から集まった101人の練習生たちが、期間限定グループとしてデビューするために競い合う公開オーディション番組として放送されました。シーズン1ではI.O.I、シーズン2ではWanna Oneを輩出して爆発的な人気を得たほか、シーズン3にあたる「PRODUCE48」では、AKBグループとのコラボでIZ*ONEがデビュー、「PRODUCE X 101」ではX1を誕生させ、これまで4シーズンを通じて多くの視聴者から注目を集めました。さらに昨年は、日本版となる「PRODUCE 101 JAPAN」でJO1が誕生、韓国でのトレーニングを通じて今年3月にデビューシングルをリリースし、話題となりました。


◆MOMOLAND

写真=MLDエンターテインメント
「サバイバル MOMOLANDを探して」(2016年)

Mnet「サバイバル MOMOLANDを探して」では、10人の練習生が、ガールズグループMOMOLANDとしてのデビューをかけて競い合う様子が放送されました。練習生たちはダンス、歌の実力を磨き、最終的には「KBSアリーナで開かれるファイナル公演に3000人の観客を集める」というミッションを与えられました。目標人数に達しなければデビューはできないと伝えられ、練習生たちは街頭PRなども行いファンとコミュニケーションしてきましたが、当日集まったファンは約2300人で、ミッションは失敗に終わりました。そのためデビューは一度見送りとなりましたが、その後MOMOLANDの7人は着実に準備を重ね、2ヶ月後に正式デビューを果たしました。


◆PENTAGON

写真=CUBEエンターテインメント
「PENTAGON MAKER」(2016年)

Mnet「PENTAGON MAKER」は、CUBEエンターテインメントのボーイズグループ制作の過程を公開したサバイバル番組です。10人の練習生が参加した中、最初に特に注目を集めたのは、iKONが誕生した番組「MIX&MATCH」に出演、惜しくもデビューを逃したホンソクと、SUPER JUNIORやSHINeeのメンバーと共にプロジェクトグループS.M. THE BALLADとして活動した経験のあるジンホでした。デビューに熱い思いを持った練習生たちが対決を繰り広げる中、PENTAGONの正式メンバーとしてフイ、ヨウォン、ホンソク、キノ、ウソク、ジンホ、ユウトの7人が決まりました。その時点で脱落したイドン、イェンアン、シンウォンの合流については持ち越しとなり、最後までハラハラとした展開が注目を集めましたが、最終的には3人もグループに合流し、全員でのデビューを成功させました。


◆SF9

写真=FNCエンターテインメント
「d.o.b」(2016年)

FNCエンターテインメントは、次世代新人発掘のためのトレーニングシステム「NEOZ SCHOOL」の1期生たちがデビューをかけてサバイバルを繰り広げる姿をMnet「d.o.b」で公開しました。番組名の「d.o.b」は、「DANCE or BAND」という意味を持ち、ダンスグループとバンドというジャンルの異なる2チームが競うという設定が注目を集めました。練習生たちはFNC所属の先輩の曲をカバーしたり、高校生たちの前でステージを披露するなど、さまざまなミッションを通じて魅力をアピールしました。サバイバルの結果、ダンスグループの9人がSF9としてデビューしました。サバイバルで敗れたバンドチームも、2017年にHONEYSTとしてデビューしましたが昨年解散、メンバーのソ・ドンソンは現在N.Flyingに加入して活動しています。


◆MONSTA X

写真=STARSHIPエンターテインメント
「No.MERCY」(2014~2015年)

Mnet「No.MERCY」では、STARSHIPエンターテインメントからデビューするボーイズグループのメンバーが選抜されました。同番組には、同じ事務所のSISTAR、K.will、ジョンギゴ、Mad Clownらが、練習生12人のメンター(良き助力者)として出演しただけでなく、Rhymer、San E、Giriboyなど、ヒップホップ界の人気プロデューサーがミッションを共に進行しました。レベルの高いパフォーマンスで魅了することはもちろん、練習生の脱落や途中加入など、目の離せない展開が視聴者の注目を集めました。MONSTA Xとして最終的にデビューしたメンバーの他にも、脱落したメンバーの中には、ONFのMK、VAVのエイノらがアイドルグループのメンバーとして活動しています。


◆Stray Kids

写真=JYPエンターテインメント
「Stray Kids」(2017年)

JYPは、TWICEの弟となるボーイズグループをデビューさせるためのサバイバル番組「Stray Kids」を公開しました。「Stray Kids」は9人で構成されている練習生チームの全員デビューを目標に、ミッションを遂行する形式で進行されました。番組に先立って、「Hellevator」のミュージックビデオが公開され、練習生たちがベールを脱いだことはもちろん、デビュー前とは思えないほどの実力で見る人を驚かせました。番組の進行過程でリノ、フィリックスは一度脱落しましたが、再度挑戦する機会を与えられ、最終話でステージを披露した結果、9人全員でのデビューが決定しました。


◆fromis_9

写真=Off The Record
「アイドル学校」(2017年)

Mnet「アイドル学校」は、SUPER JUNIOR ヒチョルが担任、ブラック・アイド・ピルスンが音楽総括プロデューサーを務めたアイドル育成型プロジェクトです。番組内では、41人の生徒たちが「アイドル学校」の教育課程を経て、卒業試験に合格した最優秀学生たちがデビューを果たす過程を描きました。「アイドル学校」の生徒には、大手事務所の元練習生、「プロデュース101」「SIXTEEN」出演経験のある参加者なども含まれており、注目を集めました。番組を通じて、ノ・ジソン、ソン・ハヨン、イ・セロム、イ・チェヨン、イ・ナギョン、パク・ジウォン、イ・ソヨン、ペク・ジホン、チャン・ギュリの9人が選抜され、fromis_9としてデビューを果たしました。


◆TREASURE

写真=YG ENTERTAINMENT
「YG宝石箱」(2018年)

YGの新ボーイズグループのメンバーを選抜する「YG宝石箱」は、14歳から19歳で構成された総勢29人の練習生が参加、日本人練習生も参加することが発表され、注目を集めました。熾烈なバトルの結果、最終的に「TREASURE」としてデビューを控えていた6人と、「MAGNUM」としてデビューを控えていた6人のメンバーたちが「TREASURE」というグループ名で合流し、12人組グループとして活動することが決まりました。TREASUREは現在デビューを控え、YouTubeで多彩なコンテンツを公開、7月の正式デビューへの期待を高めています。

記者 : Kstyle編集部