帰還直前!チャン・グンソクの歩みをプレイバック…グンちゃんとの新たな旅へスタンバイ!

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5月29日、チャン・グンソクが遂に皆の元へ帰ってくる。2018年7月に入隊し、その後、社会服務要員として代替服務を行ってきた彼。召集解除後は、以前のようなマルチ・エンターテイナーとして、素敵な演技、パフォーマンス、そして笑顔で僕らを楽しませてくれるに違いない。

2008年2月に東京で初の来日ファンミーティングを開催して以来、グンソクは何度も日本を訪れ、ファンの裾野を広げてきた。そして2010年11月に日本公式ファンクラブを開設。では、改めて、当時からの足跡を振り返ってみたい。


●~2010年 ミュージシャン役で積み上げてきた俳優としてのキャリア

ⒸFRAU INTERNATIONAL
幼い頃から、モデル、子役として活躍してきたグンソクが本国で大きな注目を浴びるようになったのは2004年のドラマ「NON STOP 4」でのこと。ここで彼はノンストップ・バンドのボーカルを演じ、その後もミュージシャンの役に恵まれる。映画『楽しい人生』では“活火山バンド”のボーカルを演じ、このバンドで有名な歌番組にも出演。2008年のドラマ「ベートーベン・ウィルス」では絶対音感を持つトランペット奏者&指揮者を演じ、OSTではテヨン(少女時代) の歌う「聞こえますか」をカバー。同年の映画『ドレミファソラシド』でもバンドのボーカル&ギターを演じ、2009年のドラマ「美男ですね」では、バンドA.N.JELLのボーカルとして、その人気を決定づけた。このように、「ファン・ジニ」や「快刀ホン・ギルドン」などを通して俳優としてステップアップしていく中、俳優グンソクのそばにはいつも音楽があった。それゆえ、後の歌手、ミュージシャンとしての成功も必然だった。


●2010年 「美男ですね」のブレイクで、アジアのプリンスへ

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この年、ドラマ「美男ですね」をきっかけに、アジア全域でグンソク・フィーバーが過熱する。彼はファンの熱い想いに応えるように、春から初夏にかけ日本を含むアジアツアーを開催。現地の熱気を体感すると同時に、“アジアのスーパースター”“アジアのプリンス”としての地位を確立していく。彼がドラマOSTを歌えば、ファンはドラマの思い出が蘇って、彼が演じたテギョンとステージに立つグンソクが一つとなり、えも言われぬ感動が沸き起こる。また、この公演を自ら演出したと明かし、この後のイベントも、ファンに想いを馳せながら彼が直接プロデュース。どんなに会場のキャパが大きくなろうと、グンソクの愛に満ち溢れ、それもまた、ファンから愛される所以だった。さらに優しさとウィットと毒舌が入り混じるトークも楽しく、ステージに立つ彼は楽しい輝きを放っていた。

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その後、11月にも「Where is your star?」と題したジャパンツアーを開催したグンソク。当時は本国でドラマ「メリは外泊中」が絶賛放映中とあって、ドラマで扮したロッカー、ムギョルとして、ギターを手に「お願い My Bus!」を熱唱。ドラマからそのまま飛び出てきたかのような“最速”のパフォーマンスに、ファンのハートはドラマと現実が激しく交差しキュンキュンもの。更には、パーティー・イベント“Lounge H”を行う相棒のBig Brotherも帯同し、アッパーなパフォーマンスでフロアを総立ちに。パシフィコ横浜国立大ホールでの最終公演はライブビューイングも行われ、彼はスクリーン越しに日本中のファンに感動を届けた。


●2011年 日本デビューから夢の東京ドームへ

東日本大震災の翌月、グンソクはいよいよ歌手として日本デビューを果たす。27日にロック~ロック・バラードを軸としたシングル「Let me cry」をリリースし、オリコン・チャートではデイリー、ウイークリー共に1位を記録。デビュー作が初登場1位にチャートインするのは海外の男性アーティスト史上初とあって、大きな話題を集め、J-POPの歴史にその名を刻むことに成功する。

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さらには日本デビューと同じタイミングで、新たに発売されたマッコリのCMにバーテンダー役で出演。バックにはカップリング曲の「Bye Bye Bye」が流れ、ちょっとツンデレな台詞もバッチリ。お茶の間に現れることで認知度を飛躍的に高めただけでなく、日本のマッコリ・ブームにも大きく貢献した。

アルバムの成功と日本での「美男ですね」放映を機に、グンソク・フィーバーは拍車がかかる一方! 10月には“いつも君のそばに”をテーマに「THE CRI SHOW」と題した初のアリーナツアーを開催し、スケールの大きな&エンタメ性の高いステージでファンを圧倒する。ツアータイトルのCRIとはクリティカルの意で、彼はファンのハートを文字通りクリティカルに射抜き、さらには、被災した人々への想い、復興への願いを込めた新曲「守護星」も熱唱。ファンだけでなく日本に住む全ての人を励ます彼の優しさが、会場に詰め掛けた全員の胸を打った。

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2011年は、歌手デビュー、アリーナツアーだけではなかった。11月には「THE CRI SHOW」の追加公演を東京ドームで行い、“日本デビューから約半年後でドーム”というミラクルをやってのけたのだ。もちろん、スペシャルな企画も忘れてはいない。ヒップホップ界からJoosucとVerbal Jintという二人のMCを招き、ヒップホップなコラボ・ステージも披露。未だ見せたことのない姿で、ファンを驚かせた。

振り返れば、「NON STOP 4」でチャラい医大生を演じていたグンソクは、そのOSTでJoosucと共にファンキー・チューンの「Let's Get Down」をグルーヴィンにラップし、それが歌手活動の原点となった。また、この公演に「THE BEGINNING」」という副題をつけた彼。一見、ゴールに思われがちな東京ドームに到達しようとも、敢えて“始まり”と題して、再びイチからスタートせんとする彼にとって、ドームでヒップホップという出発点を演じることは欠かせなかったのだ。こうして、2011年は“日本デビュー”でありながら“再始動”の年という意義深い年になった。


●2012年 TEAM Hとして本格デビューし、二刀流で魅せる

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グンソクがサウンド・プロデューサーのBig Brotherとタッグを組んだクラブ志向の音楽ユニット、TEAM H。二人は韓国でLounge Hと言うイベントを主催し、2011年2月に日本でも同イベントを敢行する。またBig Brotherはグンソクの公演を度々訪れ、二人はTEAM Hとしてファンを沸かせてきた。バラードやロック、ドラマOSTをメインにするグンソクのステージに対し、ハイテンションで演じるTEAM Hのパフォーマンスは、誰もがノリノリになれるお楽しみコーナー。そして、2012年、TEAM Hが本格的に独り立ちし、ここからグンソクはソロとTEAM Hの二刀流でファンを魅了していく。

まずはTEAM Hから。2月に東京でファンを無料パーティーに招待し、翌月リリースの1stアルバム『Lounge H The First impression』にはエレクトロなパーティーチューンを満載。グンソクはDJ、ダンス、歌、アジテーション、フロアへのシャンペンシャワーなど、ソロ歌手とは別のアゲアゲな貌を全面展開し、8月に行われたEDMの祭典、ULTRA MUSIC FES KOREA(ソウル) や、その後の日本の大型フェスで、オーディエンスがノンストップでジャンプ&踊り続ける、メガ・パーティー空間を演出した。

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ソロ歌手としては5月に1stアルバム『Just Crazy』をリリースし、オリジナルのロック色を鮮明に打ち出す。しかも、作詞作曲にも関与し、シンガーソングライターとしてのセンスも発揮。その後、5か月間をかけて行った「CRI SHOW 2」ではプロデューサーとして“不思議の国の遊園地”を演出し、ファンを楽しませていた。


●2013年~2014年 よりポップな『Nature Boy』でファンの元へ直進

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2013年はTEAM Hから始まった。2月に2ndアルバム『I JUST WANNA HAVE FUN』をリリースした二人は、それを引っ提げ、ジャパンツアーを開催。エレクトロなサウンドに、スタイリッシュ、かつセクシー、そしてエネルギッシュなステージングを掛け合わせ、その公演はコンサートというよりも、クラブ・パーティーと呼べるものに。前年に出演した夏フェスにも2年連続で登場し、フロアを華麗にロックした。

そして翌2014年には3rdアルバム『Driving to the highway』を発売。エレクトロなサウンドはそのままに、時にメロディアスに、時にはヒップホップに接近し、音楽性の幅を広げていく。そして、本作を引っ提げたアリーナツアー「TEAM H PARTY ~Raining on the dance floor~」での見せ方も、サウンドと連動するように、より多彩に変化。エレクトロ、ロック、テクノ、ヒップホップをヤンチャかつハッピーに融合させ、“天まで届け”とばかりにファンをヒートアップさせた。

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一方、ソロ歌手としては2013年5月に2ndアルバム『Nature Boy』をリリースする。ロック色は抑え目にし、よりポップでダンサブルな音楽性を取り入れた本作は、彼の等身大の姿を表現。この年の単独公演「ZIKZIN Live Tour」は収容人数2000人程度の会場で開催され、グンソクは「CRI SHOW」とは違ったナチュラルな姿でファンのハートに“直進”! ツアーは翌年1月まで続いた。


●2015年 内省と成熟が呼び起こしたモノクロなグンソク

1stアルバムでのパープル、2ndアルバムでのグリーン。その音楽性に合わせて、イメージカラーをチョイスしてきたグンソクが2月に発表した3rdアルバム『モノクローム』に合わせたカラーはモノクロ(白黒) だった。前作での“自然体”を深化させ、今作では、より内省的に取り組んだと明かす彼。その姿勢は成熟した音楽性へと反映され、アルバムはファンの耳をガッチリとキャッチ。リリースから間を置くことなくスタートした「CRI SHOW 3」でも、華美なショー的要素を抑えて、アナログかつモノクロな演出が光っていた。そして、ツアー最終日は待望の日本武道館にて! 同会場でのソロ単独公演は初とあって、記念すべきライブとなった。

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そして秋~冬には趣向を凝らしたイベントを開催する。10月末にはTEAM Hとして「TEAM H HALOWEEN PARTY」を行い、仮装ファッションで演じるハイパー・パーティーは興奮がマックスに。約1か月後の「LIVE IN JAPAN」ではドラマOST率を高めにし、“俳優にして歌手”というグンソクの持ち味を最大限に生かしたステージで魅せた。


●2016年 レコード会社移籍で新たなチャレンジ連発

グンソクの2016年はサバイバル・オーディション番組「プロデュース101」から幕を開けた。ライブ中の面白トークも見どころの彼は、この番組でもMC、そして“国民プロデューサー代表”として視聴者を沸かせ、番組を成功へと導いた。俳優としては8年ぶりに時代劇へ復帰し、「テバク~運命の瞬間~」に主演。年末には「SBS演技大賞・長編ドラマ部門男最優秀演技賞」を受賞するなど、高い評価を集めた。

そして日本では歌手として新天地へ向かう。ユニバーサルミュージックへ移籍し、大きく羽ばたいたのだ。夏から冬にかけて連続リリースされた3枚のシングルは、すべてがダブルA面という意欲作。第一弾は女性目線の歌詞をポップ&キュートに歌う「Darling Darling」とポップ・ロックな「渇いたKiss」をカップリングし、第二弾ではチアフルなラブソング「Endless Summer」と恋のトキメキを疾走感たっぷりに歌う「Going Crazy」を一枚に。これらには現状に甘んじることのないチャレンジ精神が感じられ、グンソクは新境地を見事に切り開いていく。

更に特筆すべきは、この連続シングル・リリースの間に、TEAM Hの4thアルバム『Monologue』をリリースしたこと。ファンの期待が彼の制作意欲を刺激し、溢れ出るクリエイティビティが数々の作品に結実した1年だった。


●2017年~2018年 NEW TEAM Hを残し、暫しのお別れ

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入隊を控えた2017年、彼はラストスパートをかけるように精力的に活動する。7月には「CRI SHOW」の番外編「ROCKUMENTARY」開催し、その後、4thアルバム『Voyage』をリリース。表題曲にはファンへの飾らぬ想いを目一杯に込め、10月からは入隊前最後のツアー「THE CRISHOW IV」をスタート。ツアーは2018年2月まで行われ、1月の大阪公演にはBig Brotherがサプライズで登場し、TEAM Hとしてもパフォーマンスした。

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ツアー最終日、彼は「韓国に帰って、元気にドラマの撮影をして頑張るから、皆も応援してくれ」とシャウトし、帰国後に取り組んだドラマ「スイッチ~君と世界を変える~」では、一人二役を演じて大きな話題に。7月の入隊後、彼はTEAM Hとして5thアルバム『Mature』をリリースするが、ここには大きな変化が見られた。タイトルは熟成、円熟の意で、このアルバムはビートや強烈なサウンドに寄りかかることなく、柔らかなテイストで構成。TEAM Hの歴史は『Mature』の以前と以降に分かれることとなり、グンソク復帰の暁には、NEW TEAM Hのライブも是非期待したい。


●2020年 天性のマルチ・エンターテイナーの帰還

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彼がドラマの主人公になりきってOSTを歌えば、演じた役の数だけ、ファンに様々な思い出を蘇らせ、オリジナル曲では自分の想いをストレートに伝える。そしてTEAM Hとしてハードに攻めれば、フロアを「ここまでっ?」と驚くほどにガッチリ掌握。グンソクの中には、それらすべてが共存し、ステージでの彼は変化自在。ただ一点、ファンへの想い、ファンとの信頼だけが揺らぐことなく、それゆえ舞台上でのSキャラ、オレ様節、毒舌トークもファンから大きく歓迎された。しかも、その演出はセルフ・プロデュース! そんな、未だかつてない、唯一無二の存在がチャン・グンソクだった。

グンソクとファンが最後に言葉を交わした「THE CRISHOW IV」最終日。ファンは彼に「私達の出会いは奇跡 ♡いつも 愛してる♡」というメッセージを贈り、彼は「これからも僕らのVoyageはずっと続くので、皆、一緒に行きましょう!」と応えた。グンソクとファンとが二人三脚で向かう旅は2018年に、その歩みを止めたまま。今、新たなVoyageが始まろうとしている。

ライター:きむ・たく

■チャン・グンソクの最新情報はこちら
チャン・グンソク公式サイト:https://www.jang-keunsuk.jp/

記者 : Kstyle編集部