SUPER JUNIOR シウォン、表情筋が金メダル!?秘密をかかえた夫婦の行方は…「ダーリンは危機一髪!」鑑賞コラム
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“じわり共感”な夫婦の愛!
だが! 個人的な本作の推しポイントは、そこではあらず。サギ師だろうが、刑事だろうが、議員だろうが、重要ではない。これは、1組のカップルが本物の夫婦の愛を再生していく物語なのだ。つまり、“じわり共感”が笑いの根底に流れているんですよ!
顔芸を封印したシウォン、リアルな夫婦のすれ違い
「私たち、つらいことがあったら、慰め合ってきたわよね。2人で話しながらお酒を飲めば、楽になったわ。だから結婚した。でも、今は違う。一緒にいたら余計につらくなる」
「ごめん」
「責めてるんじゃなくて、話し合いたいの」
顔芸なしの、リアルな夫婦のすれ違い。何度も謝り、ついには「謝ってるだろ!」とキレかかるジョングクに対して、「以前は心から謝っているように聞こえたけど、今は『もういい、黙れ』に聞こえる」とミヨン。
こんなやり取り、どこかで聞いたような……あ、自分か? と、感じる人も少なくないはず。もちろん、ジョングクとてサギを働くことに罪悪感がないわけではない。だから、足を洗う決意もするのだが、なんの因果かヤミ金業者の女会長に脅迫され、ミヨンを守るため国会議員に出馬するハメになるわけ。
選挙活動×サギ…特殊な状況が重なり合ったスリルと面白さ
「正直いうとね、ここ(選挙事務所)に来たくなかった。でも、来てみたら違った。一番うれしいのは、あなたと一緒にいろいろなところへ行けること。毎日一緒にいられるのがすごくうれしい」(ミヨン)
そう、大切なのは、同じ時間、同じ思いを共有すること。ささいなことでも話し合って、笑い合って、顔を見て食事をして。そんなミヨンの言葉に、ジョングクは、さらに彼女を守りたい! という“夫としての思い”を強くしていくのだ。そして、「(選挙に)落ちてもいいけど、諦めちゃダメ」とミヨンに言われ、腹をくくったジョングクの奮起たるや。やはり、男は女次第である。
「5億ウォンのビルを20億と偽り、“あなたには特別10億で売る”。いままでは、そんな嘘をつくと人は俺に笑いかけてくれた。いまは、俺が本音を言ったり、自分の考えや気持ちをそのまま伝えたら、みんな笑顔になったんです」(ここでふっと笑みを浮かべるジョングクの柔らかな表情がいい!)
「それで、国会議員になるのか?」
「……役に立つ人。役に立つ人になりたい」
妻だけでなく、誰に対しても嘘偽りのない人間になりたい。その人たちの笑顔のために……って、夫として、政治家として、素敵じゃないか!
こういったコメディ抜きの本音語りの場面に、本作の真髄はあり。選挙活動×サギという特殊な状況が、重なり合ったスリルと面白さも加え、最後まで飽きさせない。ジョングクがどんな選択をし、ミヨンがどう判断していくか。秘密をかかえた夫婦の行方にご注目あれ。
文:高橋尚子(「韓国TVドラマガイド」総責任編集・ライター)
「ダーリンは危機一髪!」リリース情報
DVD好評発売中
・DVD-SET1
第1話~第8話 DVD4枚組/本編約480分+特典映像約64分/¥15,200+税
・DVD-SET2
第9話~第18話 DVD5枚組/本編約600分+特典映像約100分/¥19,000+税
※レンタルDVD Vol.1~18 好評レンタル中
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
Licensed by KBS Media Ltd.(C) 2019 KBS.All rights reserved
※U-NEXTにて独占先行配信中
■関連サイト
公式サイト:https://kandera.jp/sp/darling/
記者 : Kstyle編集部