「狩りの時間」パク・ヘス“謎の人物ハンを演じるため食事量を減らし、現場でも静かに過ごした”

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写真=Netflix、映画「狩りの時間」スチールカット
映画「狩りの時間」で俳優のパク・ヘスが演じた“ハン”という人物は、ベールに包まれた謎のキャラクターだった。劇中でハンは恐ろしいほど冷徹で強烈だったが、これに関するストーリーが言及されず、関心を高めていた。パク・ヘスはハンという人物をどのように解釈し、演じたのだろうか。

パク・ヘスは最近、オンラインで行われた「狩りの時間」の公開インタビューで、自身が演じたハンについて「生と死しかない人物」と紹介した。

「狩りの時間」は、新しい人生のために危険な作戦を計画した4人の友達と、彼らを追いかける正体不明の追撃者の息の詰まるような狩りの時間を描いた作品だ。最近Netflixを通じて約190ヶ国で公開された。

「狩りの時間」の公開後、最も注目を集めたキャラクターの中の1つが、パク・ヘスが演じた追撃者のハン。正体不明の人物で、謎をたくさん残していたキャラクターについて、パク・ヘスは「ハンに関する前史を話すと、これから『狩りの時間』をご覧になる方々にとってサスペンスが減りそうなので、心配になったりもした」とし、「戦争に最後まで参加した海外特殊専門担当班で、戦争のトラウマがある人物だ」と明かした。

続いて「過去、軍人が平凡な人生に戻った時に感じる平穏さに対する怖さ、そして獲物を見たときに生きていることを感じることを考えながら撮影した」とコメントした。

パク・ヘスはより具体的な説明も付け加えた。彼は「毎日銃声、爆薬がいっぱいのところで、誰かを殺しながら生き残った人物が静かな部屋にいるとき、自分が死んだと思いそうだった」とし、「生きようと思ったとき、ジュンソク(イ・ジェフン)を目の前にして少しの共感を感じるだろうと思った。“お願いだから逃げて、僕と遊んでほしい”という気持ちで(劇中の)ゲームを始めた」と明かした。

そして「作品で(追われる)4人の友達も犯罪者、僕も犯罪者だが、ハンは正当な裁判官だと思った」と、キャラクターにまつわる裏話も打ち明けた。

特にパク・ヘスは「銃がほぼ体についているように訓練した。実際、ハンの服からも弾薬の匂いがした」と話し、驚きを与えた。また「最大限、敏感なキャラクターを作ろうと食事量も減らし、現場でも大人しく過ごそうとした。現場に溶け込んでいる自分の姿が好きだった」と満足感を表した。

パク・ヘスは「狩りの時間」を選んだ理由として、ユン・ソンヒョン監督に言及した。彼は「ユン・ソンヒョン監督と仕事をしたかった。映画『番人!~もう一度、キミを守る~』の繊細な感情表現がとても強烈だった。『狩りの時間』は、すべてのキャラクターが生きていた」とし、「ハンという人物は、ミステリアスな宇宙空間のような感じだった。このような点に惹かれた」と振り返った。

実際に会ってみたユン・ソンヒョン監督の印象について質問すると、パク・ヘスは「お茶目で天真爛漫、純粋だ。映画を見抜こうとし、自分が想像する内容を正確に表現し、その中に(人物たちが)存在するようにしようと努力する方だ」と話した。続いて「情熱的なエネルギーが強い。怖いほど執拗でたくさん学んだ。仕事以外では良き弟分だ」とユン・ソンヒョン監督との関係を明かした。

イ・ジェフン、アン・ジェホン、チェ・ウシク、パク・ジョンミンまで、今回の作品で共演した俳優たちは、パク・ヘスの演技に賛辞を送った。パク・ヘスも「あまりにも良い俳優、先輩たちなのでいつも学んでいる。4人は現場で(劇中の)キャラクターそのものだった。集中力がすごく、とても尊敬できた」と称賛した。

パク・ヘスは「様々な姿を見せるにはまだとても足りない。メソッド演技をする俳優ではない」とし、「人間が持っている様々な側面を見せようと思う」と自身の演技に対する考えを語った。

パク・ヘスはNetflixでの「狩りの時間」公開について「観客に会えるということだけでもありがたかった」と本音を打ち明けた。

そして「紆余曲折があった。映画が皆さんにご覧いただけるまでの過程だと思う。世界的な市場なので、多くの視聴者が映画を観ることができる」と、Netflixというプラットフォームの長所に言及した。

「狩りの時間」に関する率直な考えも語った。パク・ヘスは「好き嫌いは確かにあると思った。親切にストーリーが描かれている作品というよりは、感情線をたどっていく作品だ。準備した(キャラクターの)前史を聞けば、“もう一度鑑賞するとき、もう少し面白いのではないか”と思う」と話した。

パク・ヘスは「評価は観客のものだが、“若者たちが語りたいことがあるんだ”というぐらいに考えていただきたい」とし、「時間があってもう一度観ていただける方は、キャラクターの前史を考えてみてほしい」と説明した。

記者 : キム・ミンジュ