KARA出身ハラさんの実兄、母の遺産相続放棄を求める「20年間連絡が取れなかった」

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KARA出身ハラさんが残した財産をめぐる法的紛争が起きている中、ハラさんの実兄の法定代理人が相手方のハラさんの実母に対して相続分放棄を求める立場を明らかにした。

ハラさんの実兄の法定代理人を務めている法務法人エスのノ・ジョンオン弁護士は、ホームページを通じて相続財産の分割審判訴訟に対する立場を明かした。ノ弁護士は「ハラさんの実母ソン某氏は家出して、20年間連絡が取れませんでした。ハラさんは生前にも自身を捨てた母に対する怒りと残念な気持ち、空虚を頻繁に吐露し、昨年の秋、切ない死も実母から捨てられたトラウマに起因する精神的な苦しみが大きな影響を及ぼしたことを否定できません」と書いた。

続いて彼は「ハラさんの実兄が残金と登記問題を処理していた間、突然一度も見たことがなかった実母側の弁護士が訪れて、ハラさん所有の不動産売却代金の半分を要求しました。結局、実母を相手に今回の相続財産の分割審判を請求することになりました」と訴訟の過程を説明した。

最後にノ弁護士は、ハラさんの実母に相続に関するすべての権利を諦めるように要求した。ノ弁護士は「人倫と普遍的な正義の観点から、ハラさんの実母は自身の相続分を主張するよりは、ハラさんに対する深い哀悼の意を表すと同時に、相続分を放棄することを望みます」と重ねて要求した。

ハラさんは2008年にKARAとしてデビューした後、韓国と日本で精力的に活動し、ソロ歌手としても番組など多方面で活躍した。

ハラさんは昨年11月24日午後6時頃、ソウル市江南(カンナム)区清潭洞(チョンダムドン)自宅で遺体で発見された。警察は当時、現場のリビングのテーブルの上に、故人が書いた短い手紙が置かれていたことを発見した。この置き手紙には、身辺を悲観する内容が綴られていたという。警察は、現場鑑識と遺族の陳述を総合して、特に犯罪の嫌疑がないと判断して、遺族と相談の上で解剖せずに事件を終結した。

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【ノ・ジョンオン弁護士 コメント全文】

こんにちは。ハラさんの実兄の相続財産分割審判請求事件を担当している法務法人エスのノ・ジョンオン弁護士です。最近、本訴訟に関する多くのお問い合わせがあり、ハラさんの実兄の法定代理人として、以下のように私たちの立場を申し上げます。

ハラさんの実母ソン某氏は家出して、20年間連絡が取れませんでした。その期間に母親の空席はハラさんの実兄をはじめ家族がその代わりとなり、ハラさんの芸能界デビューもこのような家族の献身的な世話があったからこそ可能でした。ハラさんは生前にも自身を捨てた母に対する怒りと残念な気持ち、空虚を頻繁に吐露し、昨年の秋、切ない死も実母から捨てられたトラウマに起因する精神的な苦しみが大きな影響を及ぼしたことを否定できません。

このような事情を誰よりもよく知っているハラさんの父親は、状況がここまで至ったことに対して自身を責め、ハラさんの実兄に自身のすべての相続分と寄与分を譲渡しました。ハラさんの実兄は昨年11月、ハラさんの出棺が終わった後、ハラさんが生前に売却した不動産問題を締めくくるために実母に電話をかけましたが、きちんと連絡が取れませんでした。これに対して、ハラさんの実兄が残金と登記問題を処理していた間、突然一度も見たことがなかった実母側の弁護士が訪れて、ハラさん所有の不動産売却代金の半分を要求しました。ハラさんの実兄は、ハラさんが生きている間に何の役割もしなかった実母側がこのように無理な要求をすることに対してあまりにも大きい衝撃を受けており、結局、実母を相手に今回の相続財産の分割審判を請求することになりました。

現行法上、実母が自分の相続分を持たないようにする制度には、民法上の寄与分制度と相続欠格制度があります。しかし、民法上の寄与分制度は、裁判所が厳しい要件の下で制限的にこれを認めており、相続欠格制度もその自由が家族を殺害したか、または遺言書を偽造するなど、非常に限られているため、親が長い期間、子供を見捨てた場合もこれらの欠格事由に当たるか疑問がある状況。

現行法上の問題により、子供を捨てた親が遺産相続のために突然現れて争いが発生したのは、今に始まった問題ではありません。天安艦(チョナンハム)の悲劇、セウォル号の悲劇の時にも、子供を捨てて逃げた親が突然現れて死亡補償金を要求し、それによって遺族は言葉では言い表せない苦しみを受けました。

したがって、相続法がこのような方々を保護することができるよう、現行法上の寄与分に対する認定の範囲を広げて、子供を捨てた親には相続権を与えない方向の法改正が急務です。ハラさんの実兄と本法定代理人は、今般の事件を正しい方向で解決して、ハラさんの家族のような悲劇が再発しないように、立法請願など、多角的の解決策を模索しています。我々の社会にこのような悲劇が繰り返されないように、そして社会をより一層望ましい方向に発展させていくことができるように、皆さんの多くの関心と声援をお願いいたします。

また、ハラさんの実母にもう一度呼びかけます。法という制度前に人倫と普遍的な正義の観点から、ハラさんの実母は自身の相続分を主張するよりは、ハラさんに対する深い哀悼の意を表すと同時に、相続分を放棄することを望みます。実際に、2008年チョ・ソンミンさんもチェ・ジンシルさんの遺産に関する自身の権利を放棄した前例もあります。

最後にもう一度多くの方々に愛されただけに、次の世界でも悲しまず幸せであることを心から願っております。

記者 : パク・パンソク