「正直な候補」ラ・ミラン“コメディエンヌというイメージは偏見…人を笑わせることは大変”

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ラ・ミランが“コメディに最適化された女優”というイメージに対し、負担になると告白した。

最近、ソウル鍾路(チョンロ)区三清路(サムチョンロ)のあるカフェでは映画「正直な候補」の主演女優ラ・ミランのインタビューが行われた。

「正直な候補」は、嘘が一番簡単な3選国会議員チュ・サンスク(ラ・ミラン)が選挙を控えたある日突然、嘘をつけなくなるようになって繰り広げられるドタバタコメディだ。

「正直な候補」は2014年、ブラジルで公開され、映画ランキング1位になった同名の映画(原題:「O Candidato Honesto」)を原作にした映画だ。原作は、ブラジルの有名シナリオ作家Paulo Cursinoの脚本で制作された。嘘という題材によるコミカルな状況だけでなく、当時のブラジルの現実を見事に風刺して大ヒットし、2018年には続編が公開された。

ラ・ミランは、劇中で一夜にして嘘がつけなくなった3選国会議員チュ・サンスクを演じた。“庶民の働き手”というイメージで市民の支持を得る国会議員になれたが、実は4選を超え、大統領選挙まで狙い、当選のためならどんな嘘でもつける真っ黒な本音を隠している。4回目の選挙を控え、誰にも言えない悩みを持つようになるが、それは嘘がつけない“真実の口”を得たことだ。自身の意図とは関係なく、韓国で一番正直になることで人生最大の危機に直面する。

彼女は「原作が思い出せないほど、状況を書き直したと言えます。そして、チャン・ユジョン監督と必ずやってみたいと思ってシナリオをもらって早く返事を出しました。チャン・ユジョン監督はミュージカル演出で舞台で有名な方ですし、番組『部屋の隅1列』を見て、その方の考えと視線が見えてきました。人は慎重に見えますが、コメディをたくさんやってきたようです。信頼をもとに『うまく作るだろう』と思いました」と明かした。

コメディでプレッシャーになったというラ・ミランは「誰かを笑わせること自体が大変だ」と語り始めた。「人々はコメディジャンルに最適化された女優だと思う」という言葉に「偏見だと思います。本当に息が詰まるような気分で、台本があってそれが面白いからやるだけで、ただ誰かを笑わせるべきだと言われたらどうやって笑わせられるでしょうか」と打ち明けた。

続けて「そんなイメージが良いかもしれませんが、それが固定化してはダメです。いつもその時だけで、次は刷新できるものを探さなければいけません。恋愛ドラマもいいです(笑)。この映画で恋愛模様はユン・ギョンホさんとありました。私はいつもよい作品、面白い作品に出演したいです。胸が震える作品」と語った。

「最近現場で胸が震えた作品があったか」という質問に「『正直な候補』もそうでした。どうすればもっと笑わせることができるか悩みました。コメディ映画だから現場も面白いだろうと思われますが、現場はもっと激しいです。面白さもありましたが、より大変でした」と付け加えた。

映画「正直な候補」は、韓国で2月12日に公開された。

記者 : ハ・スジョン