ユン・スンア、映画「チャンシルは福も多い」でスクリーンにカムバック…毎シーンごとに輝く魅力を披露

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写真=challan
女優ユン・スンアが、映画「チャンシルは福も多い」(監督:キム・チョヒ)で約2年ぶりにスクリーンにカムバックする。

「チャンシルは福も多い」は、昨年 「第24回釜山国際映画祭」で3冠王(韓国映画監督組合賞、CGVアートハウス賞、KBS独立映画賞)、「第45回ソウル独立映画祭観客賞」で観客賞受賞などの快挙を成し遂げた期待作だ。

家もなく、彼氏もおらず、ある日突然仕事も途切れてしまった映画プロデューサーのチャンシル(カン・マルグム)が、親しい女優ソフィーの家政婦として就職し繰り広げられる物語を描いた映画「チャンシルは福も多い」で、ユン・スンアはチャンシルを最も信頼する女優であり、チャンシルの唯一の友人ソフィーに扮し、元気いっぱいの魅力を披露する。

外国人名、もしくは芸名だと推測されている劇中の名前である“ソフィー”は意外にも、悩みという意味を持つ「소」、避けるという意味を持つ「피」というハングルの名前である。ソフィーは自分の名前の意味にふさわしく、物忘れがひどくて情に厚くおせっかいで、苦労している人をいつも助ける人物だ。

ユン・スンアは深く心配することが嫌いなこのキャラクターに出会い、終始一貫してストーリーに活力を吹き込む。寝る時以外はずっと歩き回って、いろいろな種類の趣味を網羅する勤勉さ、チャンシルが失業すると後先かまわず彼女を家政婦として家に迎え入れる義理、ひとつに取り組むとひとつを忘れるちょっとマヌケな魅力まで、ユン・スンアはランニングタイムの間ずっと、登場するすべてのシーンでキラキラ輝く。

ユン・スンアのこの作品での活躍は、彼女が女優という仕事について多くの悩みを持っている時に出会った作品なので、より一層目を引く。先立って行われた「チャンシルは福も多い」の試写会で、ユン・スンアは「引き受けた配役の職業と私の職業が同じだが、役者という職業について深く考えていた時期にシナリオをもらい、より心に響くものがあった」と述べた。

ユン・スンアの悩みと根気は、過去の歩みにそのまま散りばめられている。ユン・スンアは、2015年「第7回ソウル国際超短編映画祭(SESIFF)」出品作の「セイバー」(監督:クァク・セミ、パク・ヨンジェ)に出演したことに続き、2017年には、同映画祭の事前制作プロジェクト「E-CUT 監督のために」の積極的な支援に乗り出した。

このようにユン・スンアは、映画市場の底辺を拡大する独立映画から自身が貢献できることについて慎重に悩み、役者の道を慎重に歩いてきた。

深い悩みを通じて、劇中のソフィーはリアルな女優として誕生し、主人公が置かれた状況が危うく絶望に陥る可能性があるというストーリーだが、ユン・スンアの愛らしさが爽快さを感じさせる。前作「メソッド」で見せてくれた繊細で密度の高い演技とは別の姿でソフィーを誕生させたユン・スンアの演技力が、「チャンシルは福も多い」の主な視聴ポイントだ。

「チャンシルは福も多い」は、韓国で3月5日に公開される。

記者 : イ・イェウン