X1出身キム・ヨハン、テコンドー選手から人気アイドルに「人生の大きなターニングポイント…奇跡のようで幸せです」

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「偉人は幼い時から人並みはずれる」というが、Mnet「PRODUCE X 101」に出演したキム・ヨハンの第一印象がまさにそうだ。緊張した表情でローラーシューズを乗ってステージを回りながら、準備したダンスを披露したキム・ヨハンは、練習生生活を始めて3ヶ月になったばかりの、まだ若々しい姿で国民プロデューサーの注目を釘付けにした。運動選手出身特有の根性で、短い練習期間にも目に見えて成長するのはもちろん、最終ランキング1位を記録して、堂々とデビュー組に合流した。韓国代表常備軍(体育の韓国代表選手として成長できる人を発掘して、育成・訓練する団体)出身で、テコンドー一筋だった彼は、いつの間にかカメラに慣れた“プロアイドル”になった。奇跡のような機会に巡り合って、人生が180度変わったと言うキム・ヨハン。膨大な人気と愛に感謝する日々を過ごすキム・ヨハンは、もうその愛に応える番であることを知っている。KBS「学校2020」を通じて、デビュー後初めて本格ドラマ演技に挑戦するキム・ヨハンの2020年は、期待に満ちている。

―― 1年経たずの短い時間でテコンドー選手から人気アイドルになりました。どんな心境ですか?

キム・ヨハン:僕の人生の大きなターニングポイントでした。進路を変えようとした時、すごく悩みました。テコンドーは、僕のすべてを注ぎ込んだ運動でしたから。アイドル練習生として活動を始めた時、成功できるかどうか分からない状況で、不安もありました。しかし、運良く、本当に良い結果をいただき、このようにファンの方々と多くの方々に大きな愛をもらえることができて奇跡のようで、幸せです。


――「PRODUCE X 101」への出演を決心するまで、悩みが多かったと思います。

キム・ヨハン:むしろ「PRODUCE X 101」は、右も左も分かりませんでした。事務所に入ってすぐにダンスオーディションをしたので。何が何だかよく分からないほど、唖然としました。運動をするときは自信があったんですが、ダンスや歌は習い始めたばかりで、未熟なものが多かったんです。今もそうですし。番組に出演してからは、悩むよりは根性で臨みました。また、競演を準備しながら、他のメンバーに迷惑をかけたくなかったので、より一生懸命に頑張ろうと思いました。

――「PRODUCE X 101」の初ステージでローラーシューズを履いていましたが、どうやって思いつきましたか?

キム・ヨハン:最初はローラーシューズには全然乗れなくて、立っているのも大変でした。しかし「Come back to me」には絶対に欠かせないアイテムですから。あの時はダンスもできないし、できるものがあまりなかったから、ローラーシューズに乗って、見どころを作ろうと思いました。数十回倒れて、膝も何度も打ちました。

――初々しいのも可愛かったのですが、ステージでより一層上手になったキム・ヨハンがローラーシューズに乗る姿も見てみたいですね。

キム・ヨハン:すぐお見せする機会があるかもしれません(笑)。僕がローラーシューズに乗る姿を再び見てみたいという方が多くて、いつか一度はぜひお見せしたいです。

――今の事務所とは、どんな縁で会いましたか?

キム・ヨハン:学生時代に度々キャスティングのオファーを受けましたが、当時は私が運動に夢中だったので、そのようなことを気にする暇がありませんでした。あの時は運動を一生懸命にして、奨学生で大学に行かなければならないという目標がありました。また、妹が2人もいるので、両親の負担を少しでも軽減させたいと思いました。奨学生で大学に行くには、僕にはテコンドーしかないので、一途に進みました。大学に行って、運動をしていた時も、今の事務所からずっと連絡をいただきました。そんな中、足首をひどく怪我して、故障が多かった時に再び連絡を受けました。打ち合わせでも一度しようと。それまでの連絡がありがたかったですし、これも縁だと思って打ち合わせをしました。そしてこのように一緒に仕事をさせていただくことになりました。

――「PRODUCE X 101」の撮影当時、“練習生たちのビジュアルピック”3位に選ばれましたが、最も自信のある体の部分はどこですか?

キム・ヨハン:目です。僕は奥二重なので、ちょっとだけ表に出ます。それがきれいだと思います。それから鼻もきれいです(笑)。


――ファンサイン会もしましたね。ファンと会いながら、記憶に残るエピソードはありましたか?

キム・ヨハン:最初にファンサイン会をするときは、僕も緊張しすぎてあたふたしていました。自分が何をしたか全然覚えていません。でも何度がやってみたら、少し余裕もできて、ファンと目を合わせながらコミュニケーションもすることができました。ファンの方々を近くで会うことができる機会だったので、本当に楽しくて幸せでした。そんな場を多く持ちたいです。

――ファンたちに会う場の他にも、どんな時に人気を実感しますか?

キム・ヨハン:道を歩いている時に僕を知っていただいている時に一番実感します。いつも自分は普通の人だと思っていたので、そのような反応を見てびっくりする時があります(笑)。

――1年間で日常そのものが変わったんですね。

キム・ヨハン:そうです。今も完全には慣れていません(笑)。僕はすごく自由な魂なんですよ(笑)。それでもちゃんと適応しています。日常は変わりましたが、普段はいつも同じです。僕は飾らないラフな自分の姿が好きなので、ファンの方々にも自分のありのままの姿をお見せしたいです。

――X1のデビューアルバムである「飛翔:QUANTUM LEAP」 が大きな支持を受けましたが、いかがでしたか?

キム・ヨハン:本当に奇跡のようなことでした。そんなに愛してくださるとは想像もできませんでした。デビュー前に練習しながら、メンバー同士で「たくさん愛してもらえるかな?」と不安でした。デビュー後に音楽配信チャート1位にもなり、良い成果を得られて、かえって実感が湧かなかったです。もらっていいプレゼントだろうかとも思いました。自分の実力に比べて、大きすぎるものをもらったと思います。もちろん、もっと頑張らなければならないと思いました。

――バラエティ番組にも出演しましたが、自信がついてきましたか?

キム・ヨハン:最初にバラエティ番組に出演した時は、緊張しすぎて話すこともできなくて、どうすればいいか分かりませんでした。しかし、少しずつやっていくうちに、タイミングを身につけました。それなりに瞬発力もできて、頻繁にしたら自信がついてくるんじゃないでしょうか。

――ロールモデルにした先輩ミュージシャンもいますか?

キム・ヨハン:多くのアイドルたちがそうであるように、防弾少年団の先輩たちをロールモデルとしています。なりたいですし、また僕も本当に努力して、先輩たちと同じ場所に立つことができれば嬉しいです。

――活動を始めて、慣れないことも多かったのではないでしょうか。

キム・ヨハン:人生の何もかもが変わって、最初は全て大変でした。アイドルと運動選手としての人生は、同じものがありません。運動部は口調から硬いです。しかし、アイドルは少しハイトーンで明るく挨拶するから、最初は慣れませんでした。それから、服のスタイルも違います。僕は元々トレーニング服をよく着ていましたが、今はファンの方々にプレゼントもたくさんいただいて、スタイリッシュな服が多くなりました。

――ファンがつけてくれた「キム・マグル」というニックネームを好きだと聞きましたが、まだマグル(最新のトレンドを知らないことを指す言葉)力を維持しているのでしょうか?

キム・ヨハン:最初はどういう意味かよく分かりませんでした。相変わらずマグル力を維持しています(笑)。外でマスクをするのも健康のためですし、それくらい普通の生活を維持しています。

――KBS「学校2020」に主演で出演する予定ですね。演技に挑戦する気分はどうですか?

キム・ヨハン:まず劇中でキャラクターが僕と重なる部分が多かったです。テコンドーをしながら負傷して、運動をやめて特性化高校に進学した学生です。シンクロ率が高いキャラクターなので、むしろ不安もあります。演技レッスンを受けていますが、勉強しているうちに自分が未熟であることをすごく感じます。

――演技のアドバイスをしてくれる先輩たちもいますか?

キム・ヨハン:「PRODUCE X 101」の代表だったイ・ドンウク先輩に悩み相談をしました。すごく不安でプレッシャーを感じていると言ったら、かえって上手くできるはずだと、淡々と言ってくださりました。考えてみれば、代表はいつも淡々とアドバイスしてくださるので、話を聞いたら、不安も消えて、心も落ち着きました。

――実際に自身と似ているキャラクターであるだけに、愛情もありそうですね。

キム・ヨハン:似ているところが多くて不思議でした。ただ、今最も心配しているのは、初の演技をどのように披露することができるかという悩みだけです。ですが、昼夜問わず、頑張ろうと誓いました。

――演技するキム・ヨハンなんて、イメージチェンジですね。

キム・ヨハン:そうです。演技する新しい姿をお見せすることができて、僕も期待が大きいです。ただ、僕が演技をすると言ったら、ファンの方々が一番心配したのは、もうアイドルのヨハンは見られないんじゃないかということでした。その不安を少し軽減したいです。僕はアイドルも着実にやると、このインタビューを通じて必ずお話したいです。

――2020年上半期の計画も気になります。

キム・ヨハン:休むだけ休んだと思います。今年はもっと一生懸命に頑張って、僕を信じて待ってくださったファンの方々にぜひお応えしたいです。特に昨年は、もっと成長するきっかけになったと思います。もう、どんな試練がきても乗り越えられるほど、しっかりした人になりました。2020年にはもっと良い姿で、もっと可愛がられるヨハンになるよう努力します。

――次の活動を待ってくれたファンに一言お願いします。

キム・ヨハン:本当にたくさん待ってくださいました。なので、実は驚いています。僕にブランクがあったにもかかわらず、今まで待ってくださって、本当にありがたいです。これから僕が何をしてあげればいいか、考えなければいけませんが、もっと一生懸命に活動して、絶えずコミュニケーションしたいです。いつも努力して成長するのが、ファンの方々にも喜んでいただける道かと思います。近いうちにお見せする演技もすごく不安ですが、一生懸命に努力するので、応援してください。

記者 : パク・スンヒョン