「愛の不時着」キム・ジョンヒョン、前作降板の苦しみ乗り越え…1年5ヶ月の空白期を語る“自分自身を放置していた”

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写真=O&エンターテインメント
俳優キム・ジョンヒョンがMBC水木ドラマ「時間」(脚本:チェ・ホチョル、演出:チャン・ジュンホ)から途中で降板した後に感じたことについて打ち明けた。

キム・ジョンヒョンは最近、ソウル城東(ソンドン)区聖水洞(ソンスドン)のあるカフェで行われたtvNドラマ「愛の不時着」(脚本:パク・ジウン、演出:イ・ジョンヒョ)放送終了を記念するインタビューで、2018年の出演作「時間」にまつわるエピソードを公開した。

キム・ジョンヒョンは「愛の不時着」に出演する前、1年5ヶ月ほどの空白期があった。2018年に韓国で放送された「時間」で主役を務めたが、摂食・睡眠障害などの健康上の問題で途中で降板したためだ。当時、所属事務所のO&エンターテインメントは「キム・ジョンヒョンが最近、睡眠障害と摂食障害を患っており、担当医の診断や制作チームとの協議の末、やむを得ず降板を決めた」と明らかにした。

これに対しキム・ジョンヒョンは「休んでいる間、演技のためにそうした、あるいはこういう理由でそうしたんだと弁解する自身の姿を見つけました。本質的に自分自身を放置していたことが最も大きかったです。自分を欺いて裏切って、ムチを打つ時間が長かったんです。たくさん後悔したし、暗い部分も多かったです。正確に表現することは難しいけれど、自分のことを考えて愛することができなかったのではないかと思います。そのためプライドも傷ついたし、またこの仕事をすることができるだろうかと不安も大きかったです」と本音を打ち明けた。

苦しかった時間をどう克服したのかという質問には「1年5ヶ月ほど休みながら心と体など、治療が必要な部分を治療してかなり回復しました。その時間を過ごしながら、あまりにも僕を放置していたのではないか、自身をあまりにも追いつめたのではないかと思いました。スポーツ選手たちが運動能力を高めるために筋力トレーニングをして、様々な運動もしているように、僕も俳優としてメンタルに筋肉をつけなければならないと思いました。良いことを考え、良い想像をしながら良い時間を過ごそうと努力しました。友達にも会って素敵なところにも行ってきて、故郷にも行ったりして良い時間を過ごしました」と答えた。

復帰作「愛の不時着」については「勇気と希望を与えた作品」と評価した。キム・ジョンヒョンは「多くの俳優が作品について渇望を持っているように僕も同じでした。演技がしたいという熱望がありましたが、良い機会にイ・ジョンヒョ監督からオファーが来て気持ち良く復帰作を終えました。視聴者の方々が温かい目で見てくださったようで、本当に感謝しています。演技についての熱望も強かったですが、演技をしながら今この瞬間に集中してベストを尽くそう、うまくやろうと思いました。その姿が良く映ったと思います。監督がきれいに撮ってくださって視聴者の皆様に愛され、放送を終えることができたと思います」と話した。

続けて「空白期間にプライドが傷ついてしまいました。大変だった時間もあったし、振り返ってみれば後悔する部分もあったし、さまざまな思いが交差します。今回の作品を通じて発見したのは、それでも僕という人が一人のメンバーとして愛されることができるということです。たくさん愛してくれた方々のおかげで、演技を楽しくやっていけるという希望を持つことができました。空白期間中はちょっと大変でしたが、今回の作品がもっと明るくなってプライドが持てるきっかけになったのではないかと思います。自身をもっと振り返って周りも振り返られる状態になったと思います」とつけ加えた。

2015年、映画「超人」でデビューしたキム・ジョンヒョンは、今年デビュー6年目になった。これまでSBS「嫉妬の化身」、MBC「逆賊」、KBS 2TV「恋するレモネード」、JTBC「ウラチャチャワイキキ」、MBC「時間」、tvN「愛の不時着」、映画「超人」「明日の時間」「記憶に出会う」などに出演し、演技力を磨いた。ドラマでも、映画でも様々なキャラクターを見事にこなし、信頼して見られる俳優と呼ばれている。

自ら成長を実感するかという質問に彼は「成長が実感できる瞬間は作品が終わってから、あるいは視聴者の反応を見る時だと思います。まだ成長したと思うよりは、足りないところがたくさん見えてきます。過去の自分を振り返ってみると、成長したというより変化したところがあると思います。それが成長と言えば成長かもしれないし、変化と言えば変化かもしれないですが、そのような部分は生きていきながらずっとそうなのだと思います。完成型に向かって走っていくよりも、いつも僕がどのように行動し、どういうことを言うのかに関心を持てば、誰かが見た時、僕が成長したことを第三者を通じて分かると思います」と答えた。

俳優としての方向性についても語った。キム・ジョンヒョンは「初めて俳優になった時から悩み続けてきました。一番最初に俳優になろうと思ったきっかけは、釜山(プサン)でやった演劇でした。演劇をしながらたくさん泣きました。これは何だろう、僕はなぜこの職業に就いて、何のためにやっているのだろうかと思いましたが、観客の方々、視聴者の方々にスクリーンやテレビを通じて感情を伝え、プレゼントできるこの職業がとても貴重だと思いました」と話した。

次回作については「まだ決まったものはありません」と明らかにした。キム・ジョンヒョンは「様々なものを見ています。今日のインタビューが最後ですが、全部終わった後、本も少し読んで、話をするようになると思います。近いうちに再び挨拶できると思います。演劇もいいし、ミュージカルもいいですね。学部時代にやった演劇も思い出します。僕が好きな人々と一緒にできるそんな機会があればまたチームを組んでやってみたいと思います」と話した。

記者 : ファン・ヘジン