韓国の文在寅（ムン・ジェイン）大統領は20日、第92回米アカデミー賞で作品賞を含む4冠に輝いた映画「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督や出演者らを青瓦台（大統領府）に招き、午餐会を行った。

文在寅大統領は「（韓国の）映画100年史で新しい歴史を残したことを非常に誇らしく思い、オスカーでも新たな歴史を書いたことを誇らしく思う」と称賛した。また、新型コロナウイルスの感染が拡大していることに触れ、「困難に直面する国民に多くの勇気を与えた。特に感謝したい」とコメントした。

また、世界的な人気を誇るグループ防弾少年団などK-POPにも言及し、「韓国は文化全般で世界でも注目される存在となった」と評価した。

外国語映画の作品賞受賞は「パラサイト」が史上初めてであり、言語の壁を乗り越え、アカデミー賞に新たな歴史を刻んだとの評価を受けている。

文在寅大統領は「『パラサイト』が示した社会意識に深く共感する。韓国だけでなく世界的な問題ではあるが、不平等は根深い。不平等の解消を国政目標として掲げたが、反対も多く、すぐに成果が出なくて気をもんでいる」と明かした。さらに「映画産業の隆盛のため、確実に支援する。ただ、干渉は絶対しない」と強調した。

・「パラサイト 半地下の家族」ポン・ジュノ監督＆出演俳優ら、文在寅大統領との午餐会に参加

・文在寅大統領「パラサイト 半地下の家族」ポン・ジュノ監督を大統領府に招待