中国の映画監督、新型コロナウイルス感染により一家4人が死亡…韓国でも大きな衝撃

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写真=YouTube放送画面キャプチャー
中国の大手映画スタジオ所属の常凱(チャン・カイ)監督とその家族が新型コロナウイルスに感染し、相次いで命を落としたことが韓国でも報道され、衝撃が走っている。

16日、中国メディアは「湖北電影制片廠に所属するチャン・カイ監督と彼の両親、実姉の4人が新型コロナウイルスに感染して亡くなった」と報じた。

2月16日に武漢市の病院で死亡が確認されたチャン・カイ監督、享年55歳。本人だけでなく家族3人が新型コロナウイルスに感染し、両親が2月3日と8日に相次いで他界し、実姉も同14日に死亡していることが明らかになった。妻は感染しているものの比較的症状が軽く、息子はイギリス留学中で難を逃れたという。

インタビューに応じたチャン・カイ監督の知人によると、最初に症状が出たのはチャン・カイ監督の父親だが、どこの病院も患者で溢れ返っている状態で受け入れてもらえなかったという。2月2日にやっと医者が自宅までやって来たものの、治療が受けられなかったことで病状が悪化し、数時間後にそのまま自宅で死亡したという。

中国のインターネット上では、チャン・カイ監督が書いたとされる遺書の文面が拡散されている。「どこの病院へ行っても人が多すぎて拒否される」「助けを求めても一つのベッドさえ確保できない」などといった現地の状況が生々しく記されているが、この遺書についてインタビューに応じた知人は、「本人が書いたものかは確認できていない」と話している。

チャン・カイ監督と家族を襲った今回の悲劇は、人々に大きな衝撃を与えている。このような形で一家4人が死亡したことで、「それだけ武漢現地は悲惨だということ」「発表されている致死率の数字も疑わしい」などと、今の状況を改めて不安視する声が上がっている。

中国湖北省・武漢出身であるチャン・カイ監督は生前、多数のドキュメンタリー映画制作に参加した。

記者 : クォン・ヘミ