「祈る男」リュ・ヒョンギョン“映画を見て希望を貰ったと言われた…観客と繋がってる気分になった”

OSEN |

写真=RALLY BUTTON
映画「祈る男」に出演したリュ・ヒョンギョンが、映画の中の主人公の職業が宗教家であるという点について、「普通の人々の人生と繋がっていると思った」と話した。

リュ・ヒョンギョンは最近、ソウル鍾路(チョンノ)区三清洞(サムチョンドン)にあるカフェで行われたインタビューで、映画「祈る男」に対する思いを明かした。

「祈る男」は、極限の状況のなかで危険な誘惑に陥ったテウク(パク・ヒョクグォン)と妻のジョンイン(リュ・ヒョンギョン)の最も凄まじい選択を描いた物語である。

この日リュ・ヒョンギョンは、映画の中で開拓教会牧師という家族の設定に対して、「監督やパク・ヒョクグォン先輩とたくさん話したのですが、職業が牧師でありその家族であるからと言って、特別変わったことは無いと思いました。我々普通の人々の考えや人生と繋がっていると思いました。そういうことに重点を置くよりは、状況に置かれた時の瞬間の感情をちゃんと表現しようと思いました」と明らかにした。

劇中で宗教批判のように解釈されかねない部分に関して、負担では無かったかという質問には、「監督いわく、教会を手配する時、牧師の方たちに積極的に協力してもらったらしいです。そして『釜山(プサン)国際映画祭』でも、映画に対して牧師が、韓国のキリスト教の問題点を指摘してくれてありがたいと言ってくれました。そして片方では、思ったよりも宗教色が濃くないと言ってくださった方もいました」とし、問題にならないと率直な考えを明かした。

続いてリュ・ヒョンギョンは「監督から、題材に関して負担に思う必要は全くないと言われました。これは牧師の話でもあるが、誰にでもあるような話だということで、負担を感じる必要はないということでした」と付け加えた。

「祈る男」は、「第23回釜山国際映画祭」に公式出品され、公開前に先立って上映された。当時、観客に会ったリュ・ヒョンギョンは「何かすごく暖かい雰囲気でした。監督と私が舞台に出た時、『お疲れ様でした』と言われたような雰囲気だったんです。なので監督が大泣きしました。言葉ではなく、劇場の中にその情緒を感じて、監督も涙が出ました。質問する方々も『お疲れ様でした』と言ってくれました。人物の苦難を監督の苦難と感じたみたいです。たくさん泣いて、暖かった記憶があります」と話した。

また「一番記憶に残ったのは、私よりもっと大変な人がいるんだと思って、希望を貰ったという方がいました。私が感じた感情と繋がっていると思いました。言葉で言わなくても観客と繋がっている気分、そういうのを感じる時が良かったです」と付け加えた。

最後にリュ・ヒョンギョンは、作品に出演することを決めた基準について、「作品を選択するというよりは、選択される立場が多いです。自分が選ぶことができるものでは、人間的なものが好きです。人間的なものをしようとしているほうです。演技もそうしようと目指しています」と考えを明かした。

それと共に「今度は殺し屋をしたいです。いつも役者たちの憧れだと思います。人間的なものを目指すほうだけれど、全く違う、思いがけなかった何かに出会いたいという欲望もあります。ジャンル物も好きです」と付け加えた。

記者 : ソン・ミギョン