「侵入者」ソン・ジヒョ、キム・ムヨルとの可愛らしいエピソードを告白“ずっと話したくて、周りをウロウロした”

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「日常的なものが崩れることから、恐怖が訪れると思った」

キム・ムヨル、ソン・ジヒョ、ソン・ウォンピョン監督は本日(12日)、ソウル江南(カンナム)区CGV狎鴎亭(アックジョン)店で開催された映画「侵入者」の制作報告会で他の作品との異なる点として上記のように伝え「観客たちは、ハッピーエンドで終わる家族のストーリーに慣れている。しかし『侵入者』は妹が戻ってくることからスリラーが始まる」と紹介した。

「侵入者」は行方不明になっていた妹のユジン(ソン・ジヒョ)が25年ぶりに家に戻った後、家族が少しずつ変化し、それを不思議に思った兄のソジン(キム・ムヨル)が誕生の秘密を追う過程で衝撃的な真実に出会うミステリースリラー映画である。

「侵入者」のシナリオを読んだソン・ジヒョは「これは私が演じたいと思った。やりたかった」とし「何より、キム・ムヨルさんが出演するということで確信ができた」と伝えた。

「侵入者」は小説「アーモンド」の作家ソン・ウォンピョンの初の長編映画演出作だ。ソン・ウォンピョン監督は「今年で21年、映画の仕事をしてきて一度も休んだことはない。初の長編映画までこんなにかかるとは思っていなかった」とし「シナリオも8年ぶりに公開される。恥ずかしくない作品で挨拶することができ、嬉しい」と映画公開への感想を伝えた。

他の作品と比べ「侵入者」の強みを質問すると、ソン・ウォンピョン監督は「久々に韓国で見られる男女対決構図の映画だ。二人が仕上げた溢れる緊張感が強みではないかと思う」とし、自信を見せた。

ソン・ウォンピョン監督は、俳優たちのキャスティングを聞いてとても嬉しかったという。監督は演技の幅が広いキム・ムヨルの出演確定を聞いて「これはいける!」と思ったという。

ソン・ジヒョは久々にスクリーン復帰を果たす。これについてソン・ジヒョは「『侵入者』のユジンは、皆さんが慣れている私のイメージの人物ではない。新しい試みがあっただけに、素敵な映画に仕上がってほしい」と緊張する気持ちを伝えた。

「正直な候補」に続き「侵入者」の公開を控えているキム・ムヨルは「2本の映画のトーンが異なっているため、観客の皆さんに新しい姿を届けられるのが嬉しい」としながらも「しかし、重い責任感はあります」と本音を打ち明けた。

キャラクターは対立するが、キム・ムヨルとソン・ジヒョは現場で支え合っていた。二人の共演についてソン・ジヒョは「(キム・ムヨルさんと)ずっと話したくて、周りをウロウロしたりした。キム・ムヨルさんでなかったら、そこまで頼ることはできなかったと思う」と伝えた。キム・ムヨルは「本当に良かった。(ソン・ジヒョさんは)気さくで、周りを配慮してくれた」と褒めた。

最後にソン・ウォンピョン監督は「私たちは、誰しも家族がいて普遍的な日常がある。家と家族の意味を顧みて、大切に思えるようになったら嬉しい」と映画の意図を語った。ソン・ジヒョは「映画の題材は、そんなに遠くにあるわけではないと思う。たくさんの人が共感してほしい」と強調した。

「侵入者」は韓国で3月12日に公開される。

記者 : イ・セビン、写真 : キム・ジェチャン