TOMORROW X TOGETHER、BTS(防弾少年団)の後輩としてデビュー「プレッシャーのおかげで…」

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写真=「@star1」

それぞれ異なる5人の少年が一つになり、魔法のような瞬間を作り出している。2019年3月にデビューしたTOMORROW X TOGETHERは、たった10ヶ月で「ビルボード200」で140位になると共に、44ヶ国と地域のiTunesトップアルバムチャート1位、新人賞8冠など目覚ましい成果を上げた。“怪物新人”“グローバルスーパールーキー”“信じてトクジル(オタク行為)する新人”など華やかな修飾語と共に、着実に自分たちだけの世界を構築していく少年たちの昨日と今日、明日についての話を聞いた。

――輝かしい一年を過ごしましたが、一番魔法のようだった瞬間はいつでしたか?

スビン:練習しながら想像していた瞬間を実際に歩んできたことが、振り返ってみたら不思議な感じです。本当に夢が叶った気分で胸がいっぱいです。全ての瞬間が頭に浮かんできましたが、デビューショーケースをした日が一番記憶に残っています。初めてファン「MOA」の皆さんと公の場で出会った日ですので。

ボムギュ:デビューしてから素敵なことが本当にたくさんありました。デビューする前、「うまくできるだろうか」という心配やプレッシャーがあったのですが、初めて新人賞を受賞した時、メンバーたちとの苦労と努力が報われた気がしました。安堵と喜びを同時に感じて涙が出たのだと思います。アメリカでショーケースツアーを開催し、「2019 iHeartRadio Wango Tango」「2019 MelOn Music Awards」「2019 Mnet Asian Music Awards」などにも出演しました。大きな舞台を経験する過程で感じて学んだことが多いと思います。

ヨンジュン:最初は僕もメンバーたちもたくさん緊張していたので、練習したことを全てきちんとお見せすることができませんでした。多くのステージを経験していくうちにだんだん緊張せず、余裕を持って自身の能力を見せることができるようになりました。

ヒュニンカイ:本当にたくさんのことを感じました。大きなステージに上がることだけでも緊張しましたが、経験を積んでいくにつれて観客の表情や反応が見え始めました。特にリハーサルの時から先輩アーティストの方々を見守りながらたくさん学びました。

――デビュー1周年を控えていますが、デビューする前と今を比べてみるといかがですか?

テヒョン:TOMORROW X TOGETHERというグループを大衆に知らせた後、責任感が強くなりました。僕たちの言葉や行動が皆様に良い影響を与えることもあるし、その逆にもなると思いますので言動にもっと気をつけるようになりました。

ヨンジュン:デビューする前に比べて痩せたし、全体的にハンサムになったと思います(笑)。実力の面でも僕だけの個性を少しは見つけられた気がします。練習生時代は破ることのできない壁があるような感じがする時もありましたが、デビューした後は自信を得て、そのような壁を壊したと思います。

ヒュニンカイ: 背が20cmほど高くなりました。練習生になった時は165cmでしたが、今は183cmくらいです。責任感も強くなりました。もちろんデビューする前にも責任感はありましたが、デビュー後、感謝しなければならない方々がより多くなって、良いステージで恩返ししたいという気持ちが大きくなりました。

――TOMORROW X TOGETHERというグループ名には「異なる君と僕が一つの夢で集まって、一緒に明日を作っていく」という意味が込められています。歌手という一つの夢によって集まったきっかけは何ですか?

ボムギュ:中学のバンド部でギターを弾きながら色々なステージに上がって大会にも出ましたが、演奏をする度に楽しくて、観客の反応が気持ちよかったです。ギターでなくても多くの人の前に立つ職業に就きたいと思いました。最近では活動が忙しくてあまり弾けませんが、変わらずギターは好きです。ギターでたまに曲も作っています。

スビン:幼い頃からK-POPに関心が高かったです。中学時代までは人の前に出ることを控える方でしたが、友達が僕の名前で中学校の学園祭に参加の申し込みをしたんです。ダンスを披露するステージでしたが、友達と準備する過程が楽しかったし、反応も良かったです。周りの友達が「よくやったね」と褒めてくれるのも気持ちよかったし、またステージに立ちたいと思いました。

テヒョン:小さい頃から音楽に関心が高かったです。インターネットで先輩歌手の皆さんのミュージックビデオを見て本当にカッコいいと思いましたし、中学時代に機会があってオーディションを受けることになりました。幼い頃の夢は魔法使いと知られていますが、実は魔法使いの前の夢が歌手だったんです。夢が歌手だと言ったら歌とダンスをさせられるのがプレッシャーになって、他の夢も持った方がいいと思いました(笑)。

ヨンジュン:学生時代、勉強する時にも常に歌やミュージックビデオを流すほど、K-POPに関心がありました。中学時代にダンス部に入って文化祭のステージに立つことになりましたが、それがとても幸せでした。この仕事なら僕が幸せにずっと続けられるだろうと確信しました。

ヒュニンカイ:幼い頃から自然に音楽に接してきました。そして学校でステージの経験を積んできましたが、応援、歓声を聞く度に力が出てワクワクして、歌手を夢見ました。

――メンバーたちが手を繋いで波を作ったり、魔法陣を描くように構成された振り付けを見ていると、5人が一つになって動いている感じがします。一つのグループになったということを実感していますか?

スビン:ソロダンスよりグループダンスが多いです。波を作ることも、魔法陣を描くことも最初は難しかったです。もちろん簡単ではありませんでしたが、メンバーたちと話をして動きを合わせながら形を整えていく過程が楽しかったです。ありふれた振り付けではなく、また練習すればするほど完成度が高くなるのが見えてきてやりがいを感じました。

ボムギュ:練習しながら互いへの信頼感がとても高まったと思います。互いを信じなければ危険な振り付けもありますので。例えば、メンバーを飛び越えるダンスです。失敗したら踏まれるかもしれませんが、互いを信じて一生懸命に息を合わせていますのでステージで事故が起きたことは一度もありません。今はステージでも本当に楽な気持ちでやっています。

テヒョン:そういうことは練習から得られた信頼だと思います。一人でも乱れると絵が崩れてしまうダンスが多いです。“滑り台ダンス”もそうですし、完全にメンバーを信じて、僕がミスすればメンバーたちが怪我をするかもしれないという責任感を持って一生懸命に練習しています。

――互いに違うところを実感した瞬間もあると思いますが、チームワークのためにメンバーたちと約束したことはありますか?

ボムギュ:普段からメンバーたちと本当にたくさん会話をしています。互いに合わない部分を合わせて、合う部分はもっと発展させながら一つのチームになるために努力しました。これからもうまく合わせて成長していけると信じています。

テヒョン:特別に何かを守ろうと話したことはありません。様々な部分で違うことがありますが、絶対的に同じものは一つあります。練習をする時も、ステージに立つ時も真面目に臨もうとする気持ちです。その気持ちが一緒なのでチームワークが維持できていると思います。

――バン・シヒョク代表から全面的に支持されている気分はいかがですか? 初のフルアルバムのショーケースで「『代表が事務所だけを信じて一生懸命にやってね。よくやっている』と励ましてくれた」と言っていましたが、これは信頼がなければ出てこない言葉だと思います。

ヨンジュン:そのようなことをおっしゃってくれて、むしろ心が本当に楽になりました。デビューアルバムを出した後、フルアルバムが出るまでブランクが少し長かったんです。カムバックを控えて少し心配しましたが、その励ましのおかげで心配するのをやめて練習に集中することができました。

スビン:普段良い言葉をたくさんかけてくださるし、共にする場も作ってくださいます。会話をする度に荷を乗せるのではなく、荷を減らしてくださるんです。「あなたたちは一生懸命にやればいいから、事務所の人たちを信じなさい」って。代表を含めて事務所の皆さんがTOMORROW X TOGETHERが良いアルバムとステージを披露できるようサポートしてくださるので、全面的に信頼し、頑張っています。その信頼に応えるためにもっと頑張れるのだと思います。

――ボーイズグループの中で最も模範的な例として挙げられている防弾少年団と同じ事務所に所属しています。学ぶことも多く、モチベーションにもなると思います。

スビン:あまりお会いできませんが、会う度にたくさん応援してくれます。カムバックする度に「ステージを見たけどカッコよかった」「歌とダンスが良かった」とたくさん応援してくれて大きな力になります。年末の授賞式の時にはよく会いましたが、僕たちをとても褒めてくれました(笑)。「歌謡大祝祭」でも「Boy In Luv」のカバーを終えてすぐに挨拶しましたが「ステージを楽しく見た、映像もたくさん見たがとても上手だった」と褒めてくれました。本当に嬉しくて感謝しました。カッコよくてすごい先輩ですので、その名声に泥を塗らないよう頑張っています。

テヒョン:その名前の価値に値する、またはそれよりもすごくて本当にカッコいい方々です。先輩たちのコンサートを数回見られる機会がありましたが、ステージを見ながら感じた喜びが本当に良いモチベーションになりました。僕たちもいつかあのように素敵な歌とステージを披露したいと思いました。

ヨンジュン:練習生時代に事務所で練習していた時、先輩たちも一緒に練習しました。デビューしたにもかかわらず、あんなに一生懸命練習されてるんだと思いました。音楽番組と授賞式でもお会いする機会があったのですが、本当にとてもカッコよかったです。僕たちはまだずっと足りない部分があると思います。実力と情熱、心構えなど多くの面で学びたいです。

――後輩グループという理由でより多くの人々から注目を集めました。荷が重かったとも思います。バン・シヒョク代表もバラエティ番組のインタビューで「運が良く容易な道を歩んでいると思われることもあるが、高いところから始めただけに、新人として大きく成長する姿を見せなければいけないし、高い期待に応えなければならないところが大きな課題になるだろう」と話していましたね。

テヒョン:プレッシャーがなかったと言えば嘘です。でも、そのプレッシャーを原動力にしてメンバーたちとより一層力を出しました。僕たちにはありがたい機会ですので、もっと頑張って活動しなきゃと思いました。

ヨンジュン:実はその話が一番プレッシャーになりました。でもそのプレッシャーのおかげでもっと頑張れたと思います。そのようなプレッシャーで気後れするより、TOMORROW X TOGETHERだけの特色を探して、自分たちだけの道を歩もうと気を引き締めました。

――そのようなプレッシャーをなくして元気づけてくれる存在がファンですよね。普段から「Weverse」 を通じてよくコミュニケーションしていますが、記憶に残る応援のメッセージはありますか?

ヒュニンカイ:本当に多いです。ステージを終えていつもWeverseやTwitterを通じてMOAの皆さんの反応を見ます。一つひとつ意味があって素敵な話で本当に感謝していますし、その愛に応えるためにもっと一生懸命コミュニケーションしようと努力しています。

ボムギュ:たまに苦労しているMOAの方々の書き込みも読みますが、慰めの文章を書きながら僕もとても慰められるし、自分を振り返るようになります。僕を慰めてくれるコメントを見る度に、MOAの方々は本当に僕たちのことをよく分かってくれているんだなと思います。

――練習生時代に夢見た歌手になりましたし、デビューショーケースで話した新人賞という目標も叶えました。これからメンバーとファンと共に叶えたい夢は何ですか?

スビン:正直に言うとデビュー前は結果について心配や、欲も少しありました。「音楽ランキングの成績はどうなるだろうか」「新人賞をもらえるだろうか」と思いましたが、今は全く結果にこだわりません。メンバーたち、MOAの皆さんと楽しく幸せに長く活動しながらコミュニケーションすることが夢です。

ボムギュ:僕も一緒です。新人賞の受賞には本当に感謝していますが、これから望んでいることは成績ではなく、もっとたくさんのステージでMOAの皆さんとコミュニケーションすることです。

ヒュニンカイ:2019年の希望は本当に全て叶いました。2020年にはMOAの皆さんだけがいらっしゃるところで単独コンサートがしたいです。また、メンバー皆で元気に楽しく活動したいです。

――TOMORROW X TOGETHERの明日はどんな姿になってほしいと思いますか?

テヒョン:今の姿を基盤にして、もっと大きくなりたいです。僕たちは僕たちなりにずっと一生懸命に音楽をして、もっと多くのMOAの方々と、もっと大きな公演会場でライブがしたいです。それがTOMORROW X TOGETHERが夢見る一番望ましい未来ではないでしょうか。

ヨンジュン:心配が一つずつ減っていく明日になってほしいです。心配が多くなればなるほど目標もそれだけはっきりしてきて、近づいていけると信じていますので。最近の心配は「どうすれば良いアーティストになれるだろうか」です。次のアルバムについての心配もあるでしょうし、数年後にはまた別の心配をしているでしょう。僕、そして僕たちの目標を達成するための心配なので、たゆまぬ努力でその心配事を一つずつ減らしていけば、僕たちが願う明日にもっと近づいていくのではないかと思います。

スビン:練習生の時からメンバーが互いをとても大切にしてくれていると思います。これからも長く一緒にいるけれど、互いにたくさん慣れるとそんな思いやりが消えたり、鈍くなったりすることもあるじゃないですか。今のように変わらず互いにたくさん配慮し、大切にすることを願っています。

――昨日と今日を共に一生懸命走ってきて、明日も共にするメンバーたちとファンに伝えたい言葉はありますか?

スビン:隣に座っていて恥ずかしいですね(笑)。大変だった練習生時代に耐えてデビューできたのは、もっぱらメンバーたちのおかげだったと思います。それほど僕にとって大切な存在になってくれてありがとうと言いたいです。そして、これからもよろしくお願いしますという言葉も伝えたいです。誰かに愛されているということは、本当にありがたいことなのですが、こんなにも大きな応援と愛をくださっているMOAの皆さんに本当に感謝しています。その愛に慣れてしまうことなく、いつも感謝して恩返ししたいです。

ヨンジュン:デビューして1年余りの間、嬉しく、厳しい瞬間も多かったのですが、傍でよく耐えてくれたメンバーたち、本当に誇らしくてありがたい! そしてMOAの皆さん、本当にありがとうございます。これまであまりにもたくさんもらって、どうやってこの愛にお返しできるか分かりませんが、よい歌やステージで恩返ししたいです。

ボムギュ:5人が一緒に過ごした時間はとても長いです。歌手デビューという夢を叶えてから過ごした1年も容易ではなかったのですが、一緒に耐えてくれて本当にありがとうと言いたいです。来年、再来年も一緒に幸せな気持ちでステージに上がりたいです。MOAの皆さんには、いくら大変な時でも、MOAの皆さんの前で歌って踊れば元気が出るという言葉を伝えたいです。そんな存在になってくれて本当にありがたいし、僕たちももっと誇らしいアーティストになれるよう頑張りますので、今まで通り愛し、たくさん期待してください。

テヒョン:練習生だった僕たち5人に本当にお疲れ様と言ってあげたいです。そしてMOAの皆さんには本当にいつも心から感謝し、愛していると伝えたいです。

ヒュニンカイ:練習生の時から一緒に努力してくれたお兄さんたち、本当にありがとうございます。2019年、良いことも多かったのですが、大変なことも多かったです。でも、互いに話し合いながらよく乗り越えてくれてありがとうと言いたいです。MOAの皆さん! いつも皆さんの応援で元気が出ます。いつも待っていてくれて、共にして下さってありがとうございます。

記者 : ファン・ヘジン