「目撃者:目のない子」ホン・スア“悪役のせいで悪口も言われたけれど…今後は親しみのあるイメージで近づきたい”

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写真=DreamTエンターテインメント
「これまで悪役の演技で悪口もたくさん言われました。これからは明るい役で親しみのあるイメージでアプローチしたいです」

高嶺の花のようなイメージを持つ女優ホン・スアはどこにもいなかった。気さくなトークで自身の魅力を思う存分アピールした。最近、ソウル江南(カンナム)区新沙洞(シンサドン)で行われた映画「目撃者:目のない子」(以下「目撃者」)のラウンドインタビューで、ホン・スアは中国での活動、自身の演技のイメージ、体重まですべてを率直に打ち明けた。

「目撃者」は市民たちが交通事故に遭った子供を放置し、結局死に至らせた実際の事件をモチーフとしている。ホン・スアが同作を選んだ理由は特別だった。

「実は、私はすでにホラー映画『メリス』などの作品に出演したことがあります。ホラー映画のオファーが再度来た時に、先入観がありました。けれど、シナリオを読んだら、単なるホラー映画ではなかったんです。数年前、SNSで(実際の事件が)話題となりましたが、私もその映像を見たことがありました。自分も見たことのある映像なので不思議に思えて、演技的な面でも成熟したホン・スアを届けることができると思いました」

「目撃者」の公開まで、実は心配事もあったという。公開の時期が高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)問題浮上の時期と重なったためだ。

「公開できないのではないかと心配しました。幸い、中国で2018年に公開しました。特別な阻止はなく、実話をモチーフにした映画だったので良い印象があったようです。公開の話を聞いた直後にマネージャーと一緒にチケットを買って観に行きました。字幕の作業もあって韓国では公開が遅れましたが、ついに(韓国で)公開することができて本当に嬉しいです」

また中国での撮影は、常に困難があったという。中国語の演技に対するプレッシャーをホン・スアは多くの努力で乗り越えた。

「中国人の俳優たちに迷惑をかけてはならないと思いました。一人の時間をたくさん作って(その時間に)中国語の台詞を覚えるために必死でした。実は勉強が本当に嫌いなんですけど(映画の台詞は)試験勉強のように丸暗記しました。今では通訳の方がいなくてもスタッフとコミュニケーションできるほど中国語ができます」

中国で共演した俳優たちとの息もぴったりだったそうだ。特に中国の女優Yuan Ling Yan (袁伶嫣)との友情は特別だった。

「最初は(中国人)俳優たちはとても警戒します。『私たちが言っていることが分かるかな? コミュニケーションしないといけないのに』と思ったりします。私から進んで近づいたり、食べ物を分けたりしました。袁伶嫣さんは私が韓国に戻る時に(別れたくなくて)涙まで見せました」

袁伶嫣は今回韓国で開催された「目撃者」の試写会にも参加し、ホン・スアと久々に会った。

「袁伶嫣さんはとても痩せています。私は最近体重が増えて(比較されることが)心配です。私はプロフィール上の体重と実際の体重が違います。普段は身長166cm、体重47kgをキープしていますが、今は51kgです。この体重もいいですけど、『少し痩せなければ』と思ったりします(笑)」

“ホンドロ”(ホン・スア+ペドロ・マルティネス、始球式でプロ選手並の投げ方で話題となって付けられた愛称)、“大陸の女神”などホン・スアを意味する修飾語は多い。ホン・スアは自身のイメージについてどのように思っているのだろうか。

「若かった時、韓国で私のイメージはハツラツとしていました。中国では女性らしく清純なイメージでした。KBS 2TV『最後まで愛』という作品では悪役でしたが、悪口もたくさん言われました。悲しみもある悪役だったので、称賛も受けました。すべてが私だと思います。私の中に、複数のイメージがあります」

より成長したホン・スアは、幅広い演技への情熱も見せた。

「演技に対して、とても欲があります。自然に歳を取っていき、様々な姿をお見せしたいです。今は二重まぶたの手術の腫れもだいぶ和らいだので(笑)。コミカルで明るい役で早く(韓国のファンに)会いたいです」

記者 : キム・ミンジュ