【REPORT】イ・ジェジン、入隊前最後のファンミーティングで前向きなお別れ「みんな、いってきまーす!」

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FTISLANDのベーシスト、イ・ジェジンが入隊前最後の来日イベントとなる「LEE JAE JIN (from FTISLAND) Solo Fanmeeting 2020 in Japan“Love, Joy and Journey”」を1月9日、東京・中野サンプラザホールで開催した。

昨年10月にリリースされた初のソロミニアルバム「scene.27」のオープニング曲「Intro」が流れると、ステージ中央のカーテンが左右に開き、ジェジンが登場。「What' up!」と元気に声をかけると、軽くリズムに乗りながらアルバムのリード曲「Love Like The Films」を歌って、イベントはライブコーナーからスタート。

歌い終わると、「イベントタイトルのLove, Joy and Journeyは、僕の名前Lee Jae Jinの頭文字からとっています」と説明すると客席からは「あー(なるほど)」という声。「知ってると思いますが、入隊前に皆さんと過ごす最後の時間です。今日は歌も歌いますし、これまでの僕のことを振り返る時間もあるし、皆さんとのコミュニケ―ションの時間もあります。そして、最後にはひとりひとりに直接挨拶する時間も。とにかく楽しんでもらえると嬉しいです。短い時間ですが、充実した時間を皆さんとすごしたいです」と挨拶して、再び歌を続ける。

2曲目はFTISLANDのバラード「オレンジ色の空」を目をつぶりながら熱唱。「Pri(FTISLANDのファンの総称の略)が聴きたいと思う曲を選びました。この曲はホンギとミンファンも一緒に歌ったことがあって、Priも大好きな曲だと思う」と選曲の理由を明かした。

そして3曲目に歌ったのは、ジェジンがメインボーカルを担当するFTISLAND内ユニット、FT Tripleのバラード曲「Love Letter」。大きな拍手に「へへっ」と少し照れながらペンライトが揺れる客席をみつめて、「予想できるんです。入隊して寝る時に暗くなったら、この光を思い出すと思います。そうしたら、頑張れそう」と、切ないバラードと彼の言葉に冒頭から胸がいっぱいになってしまう。

ファンミーティングのメインとなるトーク&ゲームコーナーへは、ファンの大きな「ジェジーン!」という声に迎えられて登場。ソロデビューについて、「FTISLANDではFTらしいロックが中心。ソロでは僕の声に合った大人っぽいジャズやR&Bを取り入れました。アルバムもライブもよくできたと思います」と自信をのぞかせると、「入隊後にみなさんを寂しくさせないよう実は昨日、皆さんへのプレゼントを作ったんです。めっちゃハイクオリティな出来上がり(笑)。だから今日、ちょっと声がつぶれちゃって……」と、なにやら今後の楽しみがあるような発言も。

入隊直前の今の気持ちをきかれると、「まず軍隊のルールを覚えたら、それからは、すぐ除隊後のことを考えます(笑)。僕が除隊するころには、うちの激しい人(FTISLANDのボーカル、イ・ホンギ)が先に除隊していろんなことをしていると思うし、戻ったら早くFTISLANDのライブをしたい」と、早くも除隊後の計画を話す等前向きな姿勢を見せた。

ゲームコーナーは、客席全員参加で入場時に配布されたA・Bと書かれた紙を上げてジェジンの思考とのシンクロをはかる「相性テスト」や、抽選で選ばれたファンが参加しての身体を使うゲームで楽しい時間を過ごすと、トークコーナーではアーティストとして、俳優としてのこれまでを写真や映像を見ながら振り返ったが、髪型の変遷を見て「韓国に戻ったら、入隊で坊主にするまでにいろいろな髪型、髪色にチャレンジします。除隊後に似合う髪型をテストしておきたいので」と、ここでも前向きな発言。

また、ファンには嬉しい「フォトタイム」では、「もっとみなさんの近くに行きたい」とジェジンがサプライズで会場を2階まで練り歩き、近くで彼の姿を写真に収められるという大サービスも。ファンの近くで、たくさんの笑顔を見せてくれた。

最後にステージの上にひとりで残ったジェジンはまず、「この前、ビックリさせることがありましたよね」と、12月24日にFTISLAND脱退を発表したギターのスンヒョンに言及。「どういう風に言っても、どんなことを言っても、皆さんの辛さや心の痛みには代えられないと思いますが、隣で見ていたけれど、彼も自分の人生を考えて、すごく泣いたり悩んだり、眠れない日々を過ごしていたんです。僕は皆さんの前でFTISLANDを守ると約束したし、これからもその約束を守るために、皆さんと一緒に頑張っていきたいと思っています。いつでもスンヒョンが戻ってこられるように、FTISLANDを続けていきたいと思います」という決意に、会場から大きな拍手が起こった。

「韓国の男は、誰もが軍隊に行かなくちゃいけません。戻ってきたら、何も心配せずに前だけ向いて走れます。1年半は、あっという間だと思います。僕らは軍隊で身体も心も鍛えて、いろんなことを勉強してレベルアップして皆さんの前に戻って来るので、その時を楽しみにしていてください。後輩のN.Flyingや、うちの会社の他のアーティストに興味を持つのはいいですけれど、浮気はダメです(笑)。1番目は絶対にFTISLANDにしてください。その3番目くらいにジェジンを入れてもらえれば嬉しいです」と照れ笑いしながら話した。
「ちょっと旅行に行っていた感じで戻りたいけど、やっぱり今は寂しい気分。それでも笑いながら、皆さんがくれた力を持って軍隊に行って、頑張ってこようと思います。今日は、応援しに来てくれてありがとうございます」と改めてファンに正直な気持ちを伝えると、ひと際大きく長い拍手で会場が包まれた。

「皆さんは僕らにとって光であり、人生のデカい一部なんです。僕らがいられるのは、皆さんがいるからです。最後、一緒に歌いましょう」といって「そのすべてが、ぼくのすべて、君なしでは生きてゆけない」という歌詞が胸に響くFTISLANDのバラード曲「You Are My Life」をファンの大きな声と一緒に歌った。

そして最後はFTISLANDのライブでの「3部」としておなじみの、ジェジンがステージにひとり残ってオフマイクで「みんな、ありがとー!」と感謝を伝える恒例行事を「最後にこれをしたい。除隊したらすぐFTISLANDとしてのライブを見せるから、そのときまでしばらくは……バイバイ。でも、すぐ戻って来ます!」と言うと涙をこらえながら笑顔でマイクを置いて、生声で「みんな、いってきまーす!」と渾身の力で叫ぶと、客席のファンが大きな「いってらっしゃーい! ジェジン!」という声を返す。その声を聞いてジェジンは、敬礼をしてステージを降りて行った。

イベント終了後も来場者全員をハイタッチで送り出すなど、最後の最後まで、ファンを大事に思うジェジンの気持ちがあふれた温かなファンミーティングだった。イ・ジェジンは、1月11日にソウルで初の単独ファンミーティング「2020 イ・ジェジンのディナーのないディナーショー」を開催。1月21日に入隊する予定。入隊中、待ってくれるファンに素敵なプレゼントを用意しつつ、除隊後の計画まで考えていたジェジン。長い空白期間が訪れるかと思いきや、早くも2021年夏には除隊する。彼が思い描く除隊後の計画を楽しみに待ちたい。

取材・文/坂本ゆかり
カメラマン/日吉”JP”純平

【公演概要】
「LEE JAE JIN (from FTISLAND) Solo Fanmeeting 2020 in Japan “Love, Joy and Journey”」
会場:東京・中野サンプラザホール
日時:2020年1月9日(木)
[昼公演]13:30開場 14:30開演
[夜公演]18:00開場 19:00開演

■放送情報
「2019 FTISLAND JAPAN ENCORE LIVE "ARIGATO"」
CS放送局「衛星劇場」
放送日:2020年2月29日(土)午後9:00~ テレビ初放送!

■関連サイト
FTISLAND公式サイト:https://FTISLAND-official.jp

記者 : Kstyle編集部