「ヒットマン」クォン・サンウ“息子は厳しく育てているが…娘にはつい甘くなってしまう(笑)”

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写真=ロッテエンターテインメント
俳優クォン・サンウが演技の哲学を明らかにした。

クォン・サンウは最近、ソウル鍾路(チョンノ)区三清洞(サムチョンドン)のカフェにて、映画「ヒットマン」(監督:チェ・ウォンソプ)の公開を控えてラウンドインタビューを行った。

韓国で1月22日に公開された「ヒットマン」は、ウェブ漫画家になるために国家情報院を脱出した伝説の暗殺要員ジュン(クォン・サンウ)が、描いてはならない1級機密を酔った勢いで描いてしまいながら、国家情報院とテロリストのダブルターゲットになって起こるストーリーを扱うコミックアクション映画。抱腹絶倒のユーモアコード、華麗なアクションなど、爽快な楽しさをプレゼントするこの映画は、強力なヒットダークホースに浮上した。実写だけでなく躍動感あふれるウェブ漫画とアニメもスクリーンに繰り広げられ、総合ギフトセットレベルの多彩さである。

何よりも壊れることを恐れないクォン・サンウの活躍が嬉しい。映画「同い年の家庭教師」を皮切りに、「探偵」シリーズ、「2回しましょうか」、ドラマ「推理の女王」などを通じて“クォン・サンウ風コメディ”を披露してきた彼は、「ヒットマン」では生活密着型コメディ演技の真髄を披露する。また、他の特技である打撃感のあるアクションも思いっきり披露し、自他共に認める“アクション俳優”としてのプライドを守った。コミックそしてアクションと出会ったクォン・サンウはしっかりとグレードアップした姿を披露した。

最大限のエネルギーを注いだというクォン・サンウは、「シナリオがスラスラと読めたが、実際には『無条件でやらなければ』『とても楽しいだろう』という思いはしなかった。何の考えも浮かばなくて、何を感じたのか分からなかった。ところが、他の仕事をしていると思い出して再び読んだりした。振り返ると思い出されるシナリオだった」と明らかにした後、「その過程で、チョン・ジュノ先輩のキャスティングの話が出てきて、無条件でやっていただけたらと思った。共演できることになって気分がとても良かった。今となっては現場で僕より年上の人々があまりいないが、チョン・ジュノ先輩が中心をとってくれて雰囲気を引っ張ってくれるので、とても頼りになった。アクションもたくさんしたりして、体力的に大変な日々が多かったが、先輩が現場にいるので慰めになった」とチョン・ジュノへの信頼を表した。

「自分の作品が失敗するということを考えて撮影する俳優がどこにいるだろうか。僕は魅力を感じたら、陶酔してよく撮影をすると思う。アニメも出てくる新しい作業だった。実際に僕の好みではなかったけれど、ジャンルの特性上メリットになり得ると思った」

何よりも「ヒットマン」を演出したチェ・ウォンソプ監督は、クォン・サンウを見てキャラクターを作ったと明らかにしたほど、しっかりした信頼を表現していた。これを受けてクォン・サンウは、「演技も人と人が出会う作業。監督が僕に対して信頼してくれると、心がパッと向く。今回、監督が僕に手書きで手紙を書いてくれた。大したことではないようにみえるが、人の心を動かす大きな作用をすると思う。また、完璧なシナリオがどこにあるだろうか。良いシナリオといっても完成されたときに、ちゃんと出てこない場合もある。そのような経験をたくさんした。監督との信頼が重要だ」とし、「特に監督たちが、この世界に入ることが容易ではない。映画で『うちのお父さん、きっとうまくいくよ。タイムマシーンに乗って見てきたもん』というセリフがあるが、監督の手書きの手紙に、実際にあった話だ。娘さんが言ってくれた話だと言っていた。今回監督もうまくいって、僕もうまくいってほしい」と述べた。

そのためだろうか。クォン・サンウの、クォン・サンウによる、クォン・サンウのための「ヒットマン」である。「クォン・サンウが上手なものが全部集まった」という評価に、クォン・サンウは「僕は残念な点が多い。実際に劇場に来てくださった方々が、どのように感じるのか気になる。楽しく笑うことができるポイントが多いようだ」とし、「コメディ演技をするのが楽しいながらも、一番大変なことでもある。観客との接点を見つける必要があるから。僕は面白いのに、そこで笑わずに、他で笑うことがある。『なぜ僕はそれが面白いと分からなかったんだろうか』という気がする。アクションは続けたい。僕が一番上手に表現することができる方法の一つだと思っている。今日も朝7時に運動してきた。僕の夢のためにしていることだ。また他の作品でもそのような姿をお見せすることができるでしょう? 年齢もだいぶ重ねたから、予め準備をしなければならない。僕が俳優である間は、どのような場面で、どのように使われるか分からないので、努力をする」との考えを伝えた。

「元々、娘や妻を救いに行くときに体を見せるシーンも盛り込もうとしていた。僕たちは、コミックジャンルであるため、『アジョシ』のウォンビンさんをパロディして楽しく披露しようとして、頭も刈ろうとした。ところが、撮りながら考えが変わった。15年前に要員だったのに、突然体があまりにも鍛え上げられているのも不思議だと監督に言った。それでストーリーの終盤に、コートを脱ぐだけにして雰囲気を生かした」

アクションと体力に格別な誇りを見せていたクォン・サンウは、「アクション映画を続けたい理由がある。後に、僕が50歳を超えてフィルモグラフィーを振り返ったときに、人々が『それでもクォン・サンウは、休まずに一貫してよくやってきた俳優だ』と評価してくれるのではないかという期待があるから。不足していることも多いが、熱心にやれば認めてくださるようだ」と話した。

「年をとっても、体力的にはまだ大変なことは感じない。しかし、現実的には年をとった。なので、俳優人生のタイムテーブル、目標を決めておいて仕事しようとしている。若さは永遠ではない。いつまでジャンプして、走り回って、アクションできるかどうか、とても悩んでいる。時間を無駄に消費したくないから。できるだけ多くの作品をしたい。これから僕が仕事の中心になって導いて行くことができる時期は、5年ほど残っていると考えている。それ以降も引っ張っていくことができたら嬉しいが、そういう状況でない場合は、良い作品でよく使われたい。使うことができたら、果敢に試みることができる」

演技の渇きは相変わらずで、挑戦意識も強くなった。その根底には、妻で女優のソン・テヨンと子供に対する責任感があった。クォン・サンウは「結婚して子供が生まれて、悩みができた。息子が今12歳だが、大きくなるにつれ僕がすることを認知して、関心を持っている。昨日もずっと「お父さん、『ラジオスター』いつするの?」と尋ねてきた。父親が熱心に働く姿を見せてあげたい。今回の『ヒットマン』は、息子を招待したい」と言いながらも、「ファン・ウスレさんとのキスシーンを見て、絶対何か言うはずだ」と話して笑いを誘った。

家族の話が出るとクォン・サンウは明るく笑って、「僕は息子に対して、非常に厳しくしている。妻(ソン・テヨン)が子供に必要なものに対して全部気を使っているが、僕は子供の頃からお金の大切さを強調して、厳格に接している。僕が買ってあげるものはほとんどない。高価なのは、無条件でダメだと言う。なので僕には甘えてこない。でも娘が買ってほしいと言ったら買ってあげる。それが息子と娘の違いだ(笑)」と冗談を言った。

クォン・サンウが「ヒットマン」に惚れたのも、家族間の粘り強い愛の連帯が含まれているからだ。彼は、「実際にアクションは決められた枠の中で、僕が一生懸命やればいい。それに対して心配はなかった。この映画の最も重要なテーマは、家族だと思う。娘と妻、彼らに何かしてあげたくてもしてあげられない、家長としてのイライラをコミック的に紐解いているが、ジーンとくる部分もある。救うために命を捧げる。それが一番重要だ。家族愛がなければ、空っぽのコメディになり得るが、それがあるので家族で観るにふさわしい映画だと思う」と強調した。

「ヒットマン」はエンディングシーンを通じて、シーズン2の可能性も残しておいた。クォン・サンウは「ヒットさえすれば、シーズン2が可能ではないだろうか」とし、「監督の頭の中には、それ以降の話まであるようだ。とても楽しく撮影ができたので、うまくいけば、すべての俳優たちがもう一度したがるのではないだろうかと思っている。一時、海外活動をしていて断絶されていた僕にとって、恵みの雨のようにやって来たシナリオだった。それを通じて再び国内の映画界に足を奥深く入れることができた。僕の目標は、『探偵』シリーズに続き、『ヒットマン』までシリーズにして、(配給会社)ロッテとCJのシリーズものをする俳優になりたい」としっかりとした抱負を伝えて、現場を笑いの渦にした。

一方、次期作でドラマを検討しているというクォン・サンウは、「いったん『ヒットマン』が良い成績を収めるのが僕の新年の計画」と伝えて、「PRも非常に熱心にするつもりだ」と力強く話した。

「僕はバラエティをする考えは全くない。俳優がバラエティをするというのは、長い目で見れば、自分の商品価値を落とすようなことだと思う。作品で成功することも大変なのに、バラエティまでするのは大変だと思う。今回『ラジオスター』に出演したのは、僕らチームの雰囲気があまりにも良くて、映画の性格ともよく合っていたから。とても熱心にやった」と伝えた。

記者 : イ・イェウン