TWICEも被害に…機内や宿所まで追いかける行為でトラウマにも?深刻化するマナー違反

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写真=TVレポート DB
最近、TWICEのジヒョが空港でファンの行き過ぎた写真撮影によって怪我をし、所属事務所JYPエンターテインメントが自制を呼びかけた中、アイドルをはじめとする多くのアーティストたちが“私生ファン(サセンペン:芸能人の私生活まで追いかけるファン)”から深刻な被害を受けている。

個人情報の取得による被害

“私生ファン(サセンペン)”はアイドルを追いかけながら一挙手一投足を観察するファンを意味する。彼らはアイドルの個人連絡先に連絡を試みたり、非公式スケジュールに現れたりする。アイドルの家族や知人たちの個人情報を取得して連絡を取ることもある。

飛行機の座席情報を手に入れて、機内に一緒に搭乗することも。芸能事務所の関係者A氏は「どうやって座席番号を取得するのか分からない。私生ファン本人がその座席を購入したわけだから、降りてくださいと言うわけにもいかない。しかしアイドルに近づいてどんな写真を撮り、どんな内容を録音するのか分からない状況だ。機内でメンバーたちに声をかけたり、騒がしくして他の乗客に迷惑をかけることもある」と明かした。

アイドルたちが長時間フライトする時はビジネスクラスに乗ることが多いが、同じ飛行機のエコノミークラスに乗った私生ファンたちがアイドルの写真を撮るために、急いで降りる過程で安全上の問題が起こることも多い。

この関係者は「海外のホテルを予約するとき、アイドルが泊まる部屋がある階の全ての部屋が(私生ファンたちで)満室になる場合も少なくない。どうやって個人情報を閲覧しているのか分からない」と歯痒い気持ちを示した。

宿所で体を洗う姿まで盗撮される被害

私生ファンがアイドルが暮らしている宿所にやってくることも頻繁に起きる。アイドルが姿を見せるまで近くで待機したり、エレベーターに乗った状態で待つ。ひどい場合はアイドルがドアの暗証番号を押すところを見張ったりもする。そのため、アイドルたちは宿所の外に自由に出かけることもできず、私生ファンが何を見つけるか分からないため、ゴミ袋を捨てることも慎重にやらなければならない。

宿所の中で体を洗っているところを撮られたアイドルもいる。芸能事務所の関係者B氏は「私生ファンが宿所のお手洗いと繋がった窓の方にカメラをズームインして体を洗っているところを撮ったことがある。ぼやけたその写真をSNSにアップまでした」と打ち明けた。

芸能事務所の関係者C氏は「私生ファンのせいでトラウマを持っているアイドルがとても多い」と伝えた。この関係者は「私生ファンの一人一人に対応することもできず、通り過ぎると『どうして無視するのか』と不満を提起する」とし、「一時的に人が集まる空間を怖がるアイドルが多い。どんな厳しいスケジュールよりも空港に行くことを一番恐れるアイドルもいる」と話した。

私生ファンもファン?難しい線引きによる苦悩

私生ファンによる被害を減らすために多くの事務所では“ブラックリスト制度”を行っている。アイドルの私生活を侵害したり、決まった規則を破った時はブラックリストに載って不利益を被る制度だ。しかしこの制度だけでは私生ファンの根絶に繋がらないのが現実だ。

関係者B氏は「私生ファンだってアイドルに対する愛情に基づいて行動しているわけだから、ファンじゃないと取り扱うのは少し難しい」とし、「しかし確かに間違った行動だし、被害も被っているし、私生ファンの中には海外ファンもいるためコミュニケーションができないことも多い。対応しようとしても限界があるので処罰も簡単ではない」と吐露した。

関係者C氏も「ブラックリスト制度を活用するとしても、一人一人顔を照らし合わせて見つけ出すことは現実的に不可能だ。また『私生ファンもファンだ。私たちが写真を撮ってあげてるから、あなたたちの人気が上がるのではないか』と主張されてしまうと制裁が難しい部分がある」と明かした。しかし「他の人に迷惑をかけながら自分の利益を得るのは本当に危険な考えだ。私生ファンが自制するのが最善だ」と強調した。

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記者 : キム・ミンジ