話題性バツグン!miss A出身スジ&Girl's Day ヘリ&AOA ソリョン、男心を掴むアイドルたちに注目

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“トロイカ”という言葉がある。3匹の馬が引っ張る馬車を意味する単語だが、芸能界ではトレンドをリードする代表的なスターを指す言葉としても使われる。時代を代表する女優、歌手などに使われるが、彼女たちを言わずして当時を表現することはできない。それほど彼女たちの影響力、スター性、話題性は絶大なものだ。

イ・ミスク&ウォン・ミギョン&イ・ボヒ、シム・ウナ&コ・ソヨン&チョン・ドヨン、チェ・ジンシル&チェ・シラ&キム・ヒエらが、これまで韓国の時代を貫くトロイカとされた。それぞれ異なる魅力を持っているがゆえに最高のスターになることができ、男性たちの胸をときめかせた。

彼女らの後を継ぐトロイカは“テヘジ”と呼ばれるキム・テヒ&ソン・ヘギョ&チョン・ジヒョンだった。2000年代序盤から半ば、彼女たちの活躍はすばらしいものだった。ソン・ヘギョは、シットコム(シチュエーションコメディー:一話完結で連続放映されるコメディードラマ)「順風産婦人科」を皮切りに「秋の童話」「ホテリアー」「オールイン 運命の愛」「フルハウス」などを相次いでヒットさせた。チョン・ジヒョンはCMでのテクノダンスで注目を集め、「猟奇的な彼女」でスターになった。キム・テヒはスターたちが総出動した「天国の階段」で深い印象を残した後、「ラブストーリー・イン・ハーバード」「九尾狐外伝」などで“テヘジ”を担うことになった。

“テヘジ”は頭から足のつま先まで、一挙一動が話題を呼んだ。彼女たちが着る服、使う化粧品などは、完売になることが多かった。彼女たちのスキンケアの方法なども大きな反響を呼び、多数の広告にも出演し、スター性を証明した。チョン・ジヒョンのシャンプーのCM、キム・テヒの携帯電話のCMなど、ホットなスターしか撮れないというCMで、“テヘジ”という名前の価値を確実にアピールした。

そんな“テヘジ”の全盛期は今もなお続いている。彼女たちは年齢を重ねてもそのスター性が消えない。むしろ作品活動が多くはないため、出演する作品ごとに“彼女たちが選択した作品”というタイトルでより一層話題を集めている。関心は視聴率につながり、視聴率は話題性につながる。そして“テヘジ”は人々を魅了し、存在感を見せている。

それでは、今“テヘジ”に継ぐトロイカは誰だろうか。まだ“テヘジ”に負けないほどのトロイカを選ぶことはできない。“春秋戦国時代”というのがより適した表現であろう。時代の流れによって人々の判断基準が変わったこともあるが、それが第1の原因ではない。スター性、話題性を備えた女優たちが大勢登場し、誰か1人を挙げることが難しいというのが、より正確な表現であろう。

その中でAOAのソリョン、miss A出身スジ、Girl's Dayのヘリ、いわゆる“ソルスヘ”の活躍が際立つ。アイドルとしてデビューしたという共通点を持っている彼女たちは、各グループで目立つ存在として活躍し、スター性と話題性を証明した。特にもう一つの共通点は女優として活動の幅を広げているということだ。

一番最初にデビューしたのはスジだ。2010年、ガールズグループmiss Aのメンバーとしてデビューしたスジは、2011年「ドリームハイ」で女優としても活動した。グループの人気、ドラマの人気が相まって、スジという名前が刻印され、スジは新人賞、ベストカップル賞などを獲得し、スター性を備え始めた。各バラエティ番組でも頭角を現して、女性アイドル最高のスターになったスジをステップアップさせたのは、映画「建築学概論」である。この映画を通じてスジは“国民の初恋”というタイトルまで得て、名実共に“トップアイドル”また“演技ドル(演技+アイドル)”になった。



ヘリは、Girl's Dayのメンバーとしてデビューした。「本物の男」でヘリという名前を知った大衆もいる。女軍特集に出演したヘリは、愛嬌でお茶の間を魅了した。そしてヘリも“演技ドル”の道を歩み始めた。「おいしい人生」などで演技を始めたヘリは、「応答せよ1988」のドクソン役を務め、印象的なキャラクターを作った。

2012年、AOAのメンバーとしてデビューしたソリョンは、デビュー時から大きな注目を集めていたわけではなかった。しかしヒット曲でAOAが注目を集め、さらにソリョンは自身の立て看板が話題を呼び、スターダムにのし上がった。ソリョンもスジ、ヘリのように「いとしのソヨン」などで演技を始め、歌手と女優を行き来しながら演技ドルとして注目を集めている。

多くのアイドルたちが演技を並行して演技ドルの道を歩んでいるが、“ソルスヘ”に注目が集まっているのはなぜだろうか。彼女たちに視線が集まるのは、すでに人生に残るほどのキャラクターを経験しており、これはアイドルから役者に一歩進んだものであるためだ。

スジは「建築学概論」、ヘリは「応答せよ1988」、ソリョンは「殺人者の記憶法」という作品を通じて人生に残るキャラクター、人生に残る作品に会った。アイドル出身の女優は演技力による議論が浮上することもあるが、彼女たちはこの作品を通じてそのような偏見をある程度壊すことができた。

スター性も断然際立つ。それぞれの魅力を生かした広告モデルとして活躍し、大衆の脳裏に深く刻印されたのだ。人気スターしか出演できないという携帯電話のCMはもちろん、アパレル、飲料、食品、ゲームなど、各分野を席巻した。

今の活躍だけでも“テヘジ”の後を継ぐ上で十分だが、確実に根を下ろすためには、女優として確実に地位を固めることが重要である。

そのような点で2019年10月、ソリョン、スジ、ヘリは絶好の機会を迎えている。「私の国」「バガボンド」「チョンイル電子 ミス・リー」でお茶の間にカムバックしたのだ。それぞれぴったりのキャラクターに会ったと言って良いほどだ。ソリョンはこれに先立って、映画「安市城」に続き、時代劇ドラマ「私の国」に出会い、ヘリはドクソンという“人生キャラクター”と似ている雰囲気ともとれる「チョンイル電子 ミス・リー」のイ・ソンシムに会った。スジは“国民の初恋”のイメージとは反対の国家情報院のブラック要員コ・ヘリを演じているが、これまで見たことのない一面であり、さらに新鮮な印象を与えている。

ソリョン、スジ、ヘリは、確実なトロイカとして定着することができる貴重な機会を得た。すでにスター性と話題性が証明された中、演技力によって時代を貫くトロイカになれるかは、彼女たちにかかっている。“ソルスヘ”が“テヘジ”の後に継ぐ新しい固有名詞になるのか、これからに関心が高まる。

記者 : チャン・ウヨン